ゲームやマッチが終わっていない限り、プレイヤーは投了したり、双方の合意の元でそのゲームやマッチを引き分けにしたりすることができる。
プレイヤーの意思に逆らってまで大会に縛り付けられることがないように、上の記述のようなことはごく一般的であるといえます。それゆえ意図的な遅いプレイや、その他トーナメント全体によくない影響を与えかねないような望ましくない結果をもたらさないように、プレイヤーに同意による引き分けを選ぶ機会を与えています。もしプレイヤーが同意の上の引き分けが許可されていなかったら、引き分けがまだ両プレイヤーにとって得をする場合、プレイヤーが遅いプレイもしくは適正な速度を保ってはいるが、まったく攻撃しないことによってゲームを失速させるという、(もっと悪い方法で)「故意の同意の上でない引き分け」 を推奨してしまう結果となるでしょう。それは単にみんなにとって時間の無駄です。タイブレーカーのためにスコアキーパーに正確に結果報告する必要がありますが、プレイヤーは特定のゲームを同意による引き分けを選ぶことができます。
マッチは、結果登録用紙が記入されたか、登録用紙を使っていない場合にはプレイヤーのいずれかがテーブルを離れたときに終了したものとして扱う。
このルールは、プレイヤーが勝敗をどのように決めるかについて細かく示す必要がないことを示しています。もしプレイヤーが勝利した、もしくは勝利しそうになったときでも、結果記入用紙の記入をしていない、もしくは提出していない限り投了してもかまいません。これはプレイヤーに、トーナメントルールに違反にならずにいつでも投了してもよいことを示しています。
その瞬間までは、マッチ内のゲームに勝っていたプレイヤーであっても相手に投了することができる。1本でも勝っていた場合、マッチの結果は2-1となる。1ゲームもプレイせずに同意による引き分けにした場合、イベントリンクでは0-0-3として報告する。
実際にプレイされたゲームは勝敗がトーナメントのタイブレーカーに影響を与えるため、正確に記録される必要があります。この注意書きによって、同意による引き分け時の結果入力処理内容の明文化、標準化がされています。
謝礼の類と引き替えに、投了したり引き分けに同意したりしてはならない。それらの行為は〔買収行為〕となる(5.2節参照)。
このルールを知らなくても、このペナルティを受けないわけでなく、失格(IPG4.4:買収・賭博参照)の懲罰が下されます。報酬や見返りを提示されたプレイヤーはすぐにジャッジを呼ばなければなりません。
プレイヤーがプレイしようとしない場合、そのプレイヤーはそのマッチを投了したものとして扱う。
これは、そのプレイヤーが前のラウンドの結果記入用紙の「棄権?」の欄にチェックを付けたことを覚えていた場合の解決方法になります。またこれは非常にまれですが、プレイヤーが来ているにもかかわらず、何らかの理由でプレイを拒否している場合が該当します。