IPG 3.4 イベント上の誤り ― デッキリストの誤り

懲罰: – 【ゲームの敗北】

定義:
デッキリストが不適正であるか、プレイヤーが意図したデッキと整合していない。または、大会中にカードをなくしたため、デッキリストを修正しなければならない。

この違反には、シールド・プール交換前に他の参加者が行なう登録中の誤りは含まれない。その修正はジャッジの判断によって行なわれるべきである。

例:
(A) レガシー・フォーマットのデッキリストに禁止カードである《Mana Drain》が含まれていた。

(B) デッキリストが56枚分しか登録されていなかった。そのプレイヤーのデッキは実際には60枚で、リストにない4枚の《払拭》が入っていた。

(C) 《龍語りのサルカン》と《揺るぎないサルカン》の両方が使用可能な大会で、デッキリストに「サルカン」とだけ登録されていた。

(D) カードを紛失し、同名のカードを用意できなかったため、リスト通りのデッキを使うことができなくなった。

(E) 《復讐のアジャニ》と登録したプレイヤーが、《不撓のアジャニ》を使用していた。

理念:

デッキリストは、デッキがそのトーナメントの間同一であることを保証するために用いられる。

ジャッジや他のスタッフは、イベント開始前にプレイヤーに対して、適正なデッキリストを提出し、適正なデッキでプレイするよう心がけさせるべきである。

イベントでの対戦が始まった以降にデッキリストを修正したプレイヤーは、通常、【ゲームの敗北】を受ける。

マッチ及びその通常の手順の外で発見されたデッキリストの誤り(例えばデッキリストの枚数を確認している間に発見された誤り)に対する懲罰は、ジャッジがそのデッキ自体が誤りであると強く確信している場合を除き、次のマッチの開始時に与えられる。

デッキリストに曖昧または不明瞭な名前で書かれている場合、プレイヤーは発見されるまでそのカードを入れ替えることが可能になってしまう危険性がある。

ストーリー上のキャラクター(プレインズウォーカーやその他の伝説のパーマネント)については、そのフォーマットにおいて該当するキャラクターが1種類である場合のみ名前だけでそれを指すものとして認められる。そのキャラクター名で始まる他のカードがフォーマットに存在したとしても関係ない。

ヘッドジャッジは、そのプレイヤーがデッキリストに書いたものが正確でなかったとしても、明白で確定できると確信したなら、この懲罰を科さなくてもよい。リミテッドの大会では、ヘッドジャッジは基本土地の記録が正確でなくても明確であると確信したなら、この懲罰を科さなくてもよい。これはデッキリストに書かれたものだけに基づいて判断するべきであり、プレイヤーの意図やデッキの実際の内容に基づいてはならない。確認のためにデッキをチェックする必要がある場合、その記述は明白ではない。

プレイヤーが使用しようとした相棒によって、デッキやサイドボードはリストと整合しているものの相棒の制限を満たさないような状況が発生しうる。このような状況では、デッキとサイドボードのカードを入れ替えることでその制限を満たすように変更することが認められる。

追加措置:
デッキリストに不適正なカードが含まれている場合、そのカードを取り除く。

その後、デッキリストをそのプレイヤーが実際に使用しているデッキにあわせて修正する。

意図した相棒の制限を満たすためにデッキリストを変更することが認められている場合、プレイヤーはその制限を満たすようにデッキとサイドボードのカードを入れ替える。

(サイドボードの枚数が多すぎる、あるいは同一のカードが5枚以上含まれている、チーム共同構築フォーマットにおいて複数のデッキに同一のカードが含まれている等によって)デッキ/サイドボードとデッキリストの両方がカードの枚数制限を超えている場合、デッキリストが適正になるようにプレイヤー自身の指図に従いそれらのカードを取り除く。

最後に、デッキに含まれるカードの枚数が下限に満たない場合、プレイヤーはカード名が《平地/Plains》《島/Island》《沼/Swamp》《山/Mountain》《森/Forest》のいずれかであるカードを望む組み合わせで下限枚数を満たすように加え、デッキリストをその通りに修正する。

この変更は、後になくしたカードの代わりを見つけた場合には懲罰なしで元に戻すことができる。