認定イベントでは、論争の裁定やルールの解釈その他公式な決定を下すために、ヘッドジャッジがその場に必要である。ヘッドジャッジはDCI認定イベントにおいて最終裁定権限者であり、すべてのイベント参加者はその解釈に従わなければならない。ヘッドジャッジは認定ジャッジであるほうが望ましいが、そうでなくても問題はない。
大会のヘッドジャッジは、必ずしも認定ジャッジである必要はありません。多くの場合、ヘッドジャッジは店舗のスタッフやイベントの主催者自身が務めます。ルール適用度が競技の大会の場合、ヘッドジャッジは認定ジャッジが行うことがほとんどですが、これも必ずしも必要ではありません。ただし、ルール適用度が競技のイベントでは、最低でもレベル 2 ジャッジを置くことが推奨されます。
ヘッドジャッジの責任には、以下のようなものがある。
- プレイヤーが自ら気付いたか指摘されたかに関わらず、ゲームのルールまたはイベントの規定への抵触行為を処理するための必要な行動を取らせることを保証する。
大規模イベントのヘッドジャッジの場合、個別のジャッジコールを受けるために直接フロアに出ることはあまりありません。大会運営にかかりっきりになっていてジャッジコールに対応できない場合もありますし、フロアジャッジに率先してジャッジコールに対応してもらいたいこともあります。
ヘッドジャッジは、プレイヤーがジャッジコールを受けた際に最善の対応を受けることができるように、フロアジャッジをフォローするために準備されたリソースであるべきです。次の最終最低に関する項目で説明する内容に加えて、失格につながるかもしれない調査もヘッドジャッジが行う最も重要な仕事の一つです。
ヘッドジャッジは、プレイヤーがジャッジコールを受けた際に最善の対応を受けることができるように、フロアジャッジをフォローするために準備されたリソースであるべきです。次の最終最低に関する項目で説明する内容に加えて、失格につながるかもしれない調査もヘッドジャッジが行う最も重要な仕事の一つです。
- すべての上訴に対し、フロアジャッジの裁定を覆すことも含めて最終裁定を下す。
プレイヤーはフロアジャッジの裁定に対して、ヘッドジャッジに上訴することが許されています。ヘッドジャッジは、フロアジャッジが決定した内容を覆すことも含めて、全てのルールに関する最終権限者です。もし決定を覆す場合、ヘッドジャッジは覆す理由について、両プレイヤーおよびジャッジに対して覆す理由について十分に説明をすることが肝心です。
- 必要に応じて、フロアジャッジに役目を割り振る。
多数のジャッジが参加するイベントでは、ヘッドジャッジはチームリーダーやチームの配置について責任を持ちます。ヘッドジャッジはチームを作成(大規模イベントではイベント主催者やジャッジマネージャーの協力を得ることになります)したり、全員が作業を把握できるよう確認しておくことが必要です。ヘッドジャッジは、他のジャッジを見守ることも一つの仕事です。割り当てた作業だけでなく、厳格なトーナメント進行が行われること、イベント主催者からの他の要望についても把握している必要があります。
しばらくの間任を果たせない場合、必要であれば、ヘッドジャッジは一時的に他のジャッジに義務を移管してもよい。また、そうしなければイベントの完全性が損なわれるような特別な条件下においては、イベント主催者はヘッドジャッジを代えてもよい。
店舗レベルのイベントで、最もよくあるのは昼休みの場合ですが、他にもヘッドジャッジの体調が悪くなったり、仕事のシフトが終わった場合、ヘッドジャッジを新たに定め、作業を引き継ぐことがあります。プレミアイベントでは非常にまれなケースではあります(サイドイベントではたまにあります)が、ヘッドジャッジが流動的である場合があります。イベント主催者は、特別な事情があればヘッドジャッジの変更するということに関して最終的に判断する権限を持ちます。
一部のプレミア・イベントにおいては、複数のヘッドジャッジがいたり、イベントの部分ごとに異なるヘッドジャッジがいたりすることもある。ヘッドジャッジとして務めている限りにおいて、すべてのヘッドジャッジは同等の責任を持ち、同等の権限を行使する。
大規模イベントではヘッドジャッジとして複数のジャッジがいることがあります(プレミアイベントでは、大抵そのジャッジ達はワインレッドのジャッジシャツを着ていますし、SCGのイベントでは赤服を着ているでしょう)。これには、そのイベントが(X人集まり次第開始する)フライト式のイベントで、個別にヘッドジャッジを用意しているケースなどが含まれます。ヘッドジャッジは他のヘッドジャッジに対して確認する必要はなく、それぞれのヘッドジャッジの判断が最終判断となります。ヘッドジャッジ全員が上訴を受け、調査を実施し、ヘッドジャッジが行う他の全ての義務を実行することができるのです。