懲罰: – 【マッチの敗北】
定義:
プレイヤー、観客、その他イベント関係者が以下の行動を取った場合、この違反となる。
・マッチのために座った以降に外部からの助言またはそのマッチに関する秘匿情報を求めた。
プレイヤーがマッチのために着席したら、プレイヤーは他の人からそのマッチに関する指示や情報を得ることはできません。カジュアルな会話は禁止されませんが、その会話がマッチを行う上で利益を得るような内容を含まない限り、という条件が付きます。これは、対戦表の前やディーラーブース、喫煙所でのアドバイスを含みません。プレイヤーは対戦相手のデッキやどのようにプレイすべきかを話すでしょう。私たちは、プレイヤーが休憩所などで会話することを管理することはできません。
・マッチのために座っているプレイヤーに助言をし、あるいはそのマッチに関する秘匿情報を開示した。
このシナリオは大体が観客や自分のマッチが終わって友人の試合を観戦しているプレイヤーが引き起こします。特にまだイベントに参加しているプレイヤーにとって、そのような行動は排除されるべきものであり、【マッチの敗北】が与えられるべきです。自分達が「プレイに関する助言」をしていないかどうかに気を付けましょう。「アタックを忘れないで」というのは助言ですし、「(ゲームを)やめよう、食事に行こうよ」は助言ではありません。結果的にどちらもゲームの終了をもたらしますけどね。
・ゲームの進行中に、そのマッチの開始を宣言されるよりも前に作られた(オラクル以外の)メモを参照した。
この項目は様々な形式が考えられますが、一般的には紙のメモで起きうる問題です。メモをゲームとゲームの間に見ることは構いませんが、ゲーム中に見ることは許可されません。例外として、オラクルのテキストはマッチ中であってもいつでも確認ができます。普通はジャッジを呼ぶだけですが、もしセットのカードのオラクルが全て印刷された物を持っているなら、手短に確認できる限りプレイヤーはそれを見ることができます。
これらの分類はリミテッド・イベントでのデッキ構築中やドラフト中にも適用される。また、ドラフト中にメモを取ってはならない。チーム戦形式においては、この違反の定義を変更するような意思疎通規定が存在する場合がある。
リミテッドフォーマットのイベント中は、それがシールド/ドラフトのいずれかに関わらず、デッキ構築やドラフトを行っている最中も、プレイヤーは「マッチ中」として扱われ、上記のいずれかの項目に当てはまる行動は、〔外部情報の参照〕として扱われます。何をドラフトしたかを尋ねたり、森を何枚デッキに入れるか、「白をやれということ?」と聞いたりすることが具体例にあたります。双頭巨人戦やチーム戦など、いくつかのフォーマットではチームメンバーとデッキや戦略について議論することが認められており、それらは〔外部情報の参照〕に該当しません。
現在のマッチ外で取ったメモは、そのマッチの開始時に本人が所有していた場合に限り、ゲームとゲームの間に限って参照してもよい。
デッキ相性によるサイドボードプランが書かれているようなものがこれらのメモに該当します。1ゲーム目の最中に書かれたメモは、2ゲーム目の最中も参照できます。「マッチの開始時」がラインとなります。その理由は境界線が必要で、一番わかりやすいからです。プレイヤーはゲームとゲームの間にオンラインを参照してサイドボードプランを検索することはできません。
例:
(A) ゲーム進行中に、イベント前に準備したメモを参照した。
(B) 観客が、その情報を求めていないプレイヤーに正しいプレイを指摘した。
理念:
イベントはプレイヤーの技量を試す場であり、外部のアドバイスや指示に従う能力を試す場ではない。戦略上、戦術上、あるいはデッキ構築に関するアドバイスは、外部情報である。
ゲームは2人のプレイヤーの間で行われます。1人のプレイヤーと、もう1人のプレイヤーとその仲間、またはGoogle、Twitterとの間で行われるものではありません。戦略やプレイ、構築に関するアドバイスを、言葉や紙、ジェスチャーなどによって指示することや、そういった情報の要求は、〔外部情報の参照〕として扱われます。他のマッチの結果を尋ねたり教えたりすることは、(物議を醸しますが)それがゲームの終了に影響したとしても〔外部情報の参照〕には当たりません。
カードへの視覚的変更や簡単な文字列など、戦略的な情報をほとんどもたらさない物はメモとしては扱わない。詳細な記述や複雑な戦略的情報をカードに記載してはならない。そのイベントでどのようなカードやメモが認められるかに関する最終決定は、ヘッドジャッジが行なう。
プレイヤーの中には、カードに何か書いておく人もいますが、書いてある情報が戦略的な意味を含む場合があります。いくつかの単語、記号、絵などは許容されますが、それらの内容にも限度はあります。例えば、サイドボードカードの表に点を描いておいたり、「一緒に攻撃します」と《ボール・ライトニング》に書いてあったり、《粗石の魔道士》に特定のアーティファクトを探すようなイラストが描かれていたりといったものです。もしあなたがそう言った情報が許容されるかどうか確信が持てなかったら、ヘッドジャッジに尋ねましょう。
この違反を犯した観客は、イベントに参加していない場合、その領域から離れるように指示されうる。
まだそのトーナメントに参加しているプレイヤーに対しては、〔外部情報の参照〕はアドバイスを与えることや提案を求めることを妨げるダモクレスの剣となります。しかし、観客にとっては【マッチの敗北】というのは「次のマッチ」が存在せず影響を与えないため、潜在的な懲罰として心配する必要がありません。この場合、ジャッジは観客に丁寧に会場から去るように指示すべきです。これは、他の観客に対して、現在観戦しているマッチに対して、同様のことをしないように警告する意味があります。
イベントに参加していない、という事はこの違反を逃れる理由にはなりません。もし観客がこの違反を受けた際にイベントに参加していなかった場合、イベントリンクでイベントに登録した上で違反を与え、イベントから棄権した、という処理をしましょう。
イベントに参加していない、という事はこの違反を逃れる理由にはなりません。もし観客がこの違反を受けた際にイベントに参加していなかった場合、イベントリンクでイベントに登録した上で違反を与え、イベントから棄権した、という処理をしましょう。
格下げ:
その情報がゲーム間に見て構わない情報だった場合、懲罰は【ゲームの敗北】に格下げされる。
この格下げは、ゲームとゲームの間に参照することができない情報を参照するよりも、ゲームとゲームの間に参照できる情報を参照した場合に得られるアドバンテージが少なくなる可能性があることを反映しています。
サイドボーディングに関するあなたのメモを見ることは、依然としてあなたにアドバンテージを与えますが、あなたの対戦相手が行ったサイドボーディングを、それを見ているゲームに参加していない友人に尋ねるほどではありません。
サイドボーディングに関するあなたのメモを見ることは、依然としてあなたにアドバンテージを与えますが、あなたの対戦相手が行ったサイドボーディングを、それを見ているゲームに参加していない友人に尋ねるほどではありません。