懲罰:– 【警告】
定義:
プレイヤーがドラフト中に技術上の誤りを犯した場合、この違反になる。
「技術上の誤り」とは、ドラフトに含まれる全ての手順に関するあらゆる誤りを意味します。この違反が適用されるのは、(常にそうだとは限りませんが)大抵の場合は時間制限付きドラフトでの出来事です。イベント主催者はドラフトを時間内に終わらせる必要がある、という時間的制約を抱えているのです。技術的な誤りは進行遅れの原因となり、特にグランプリ2日目のドラフトなどで、閉場に影響する可能性が生まれてしまいます。
例:
(A) 右隣に渡すべきドラフト・ブースターを左隣に渡した。
プレイヤーがこれをしたら、ドラフトの残り部分に連鎖的な影響を及ぼします。誤りを犯したプレーヤーの隣のプレイヤーによって即座に発見されなければ、そのブースターはピックされ続け、さらに問題を複雑にしてしまいます。
(B) ドラフトのピックに認められる以上の時間を費やした。
時間制限付きドラフトは時間を測って進行することで、効率的かつ適切な速度で進行し、更に複数のドラフトを一度に管理することができます。
プレイヤーが時間制限を越えた場合、そのプレイヤーはドラフトを遅らせる原因となります。それは看過できるものではありません。
プレイヤーが時間制限を越えた場合、そのプレイヤーはドラフトを遅らせる原因となります。それは看過できるものではありません。
(C) 一旦自分の束の上に置いたカードをもう一度戻した。
プレイヤーがこれをしたら、他のプレイヤーや観客、ジャッジからはそのブースターパックからもう一枚カードを取ったように見えてしまうため、とても大きな実害のある問題です。これは2つの見方ができます。そのプレイヤーが2枚のカードを取ることを「認めている」という問題、あるいはスタッフが「問題でない」ことの対処に時間を取られるという問題です。このいずれも、イベントの完全性にとって非常に問題があります。 – これらは、既にカードを選択したパックと、他のカードを混ぜてしまう機会を増やすことになるのです。時間制限があるドラフトでは、例(B)のようなケースに陥らないように、特定のタイミングでカードを選択するように指示されているのです。
(D) 不適切なタイミングで顔を余所に向けた。
この例は、〔リミテッド手順抵触行為〕 を適用する際に、プレイヤーが頭を動かしているのを見たときに、ジャッジにある程度の余裕を与えるものです。常識的に考えて、もしそのプレイヤーが隠された情報を得るためにこのようなことをしていると思われる場合は、必ず〔故意の違反〕と判断してください。
理念:
ドラフト中の誤りは混乱の元であり、即座に気付かなければさらなる混乱を引き起こす。
ドラフトの最中にはその後のスイスラウンドをスムーズに進行するために守らなければいけないステップが多々あります。トラブルの中にはすぐに対処しなければとても大きな影響を与えるものも存在します。そのようなエラーがわずかな時間ではありますが1000人以上のプレイヤーに対して時間を浪費させる可能性があります。
これらはプレイヤーにとってわかりやすく致命的であり、さらにはそのような場合に、本来はしなくてもよい様々な行動が必要になります。
これらはプレイヤーにとってわかりやすく致命的であり、さらにはそのような場合に、本来はしなくてもよい様々な行動が必要になります。
〔イベント上の誤り ─ リミテッド手順抵触行為〕に関する追加の懲罰について、ドラフト前に告知されたり、形式に対応したイベント規定に定められていたりする場合がある。
フォーマット特有の告知の場合、この懲罰が適用される方法を変更しても構いません。例えば、トークンと基本土地カードを取り除くことに関する補足アナウンスや注意が考えられます。モダンマスターズドラフトでは、各パックのフォイルによって中断されることがあります。両面カードを含むセットのドラフトでは、両面カードの扱いについてアナウンスをするでしょう。ヘッドジャッジの判断に基づいて、追加の制限や許可が認められます。この項は基本的に、ジャッジに対して、必要に応じてドラフト中の特定な状況に対応できる権利を与えるものです。