懲罰:– 【失格】
定義:
イベントで用いる、カードや大会用の備品などの物品を盗んだ場合、この違反になる。
窃盗は容認できない行動です。この種の行為は一般社会と同様に、マジックのイベントでも許されるものではありません。ここには明確な線があります。このペナルティを受けるためには、盗んだものはトーナメントに関する物品であることです。スタンダードイベントに登録したプレイヤーのEDHデッキの窃盗は、〔イベント物品の窃盗〕ではありません。ただし、これもまた、許されない行為であるため、イベント主催者に通知する必要があります。窃盗は犯罪です。
例:
(A) 対戦相手のサイドボードからカードを盗んだ。
(B) テーブル番号札をテーブルから盗んだ。
(C) 前の対戦相手のカードが自分のものに混じっているのに気づいて、スタッフに報告せずに隠した。
(C)は、故意ではなく結果的に何かを盗んだ形になってしまったプレイヤーが、その後の不作為でこの違反を犯してしまうことがあります。この文は、それを明確にしたものです。マジックの歴史と同じくらい古くからあるこういう事例は、プレイヤーが対戦相手のクリーチャーを《支配魔法》で奪ったまま返し忘れて、そのまま不注意でそのカードを自分のデッキに入れてシャッフルしたというものです。問題に気づいた時点で持ち主にカードを返却するか、ジャッジを呼ぶかすれば、それ自体は問題ありません。しかし、プレイヤーが問題に気づいたのが最終ラウンドで、対戦相手の《スラーグ牙》が自分のデッキに入っていたことに気づき、それを黙ってそのままにしようとしたら、それは大問題で、この違反の定義に該当します。「受動的な窃盗」の一種と考えましょう。
理念:
プレイヤーは、自分の物品がなくなることを心配せずにイベントに参加する。
諺にもある通り、あなたの権利の終わりは他人の権利の始まりです。プレイヤーは自分の物に対して権利を持っていますが、あなたに他人の物を持っていく権利はありません。こんなことは、IPGに言われるまでもないことなので。
しかし、これはプレイヤーが自分の所有物に注意を払う責任がないということではない。また、イベントに持ってきた、あるいは配られた物品を最後まで持っていることは当然である。
盗難の懸念は常に存在しますし、自分の荷物を管理することは重要です。ジャッジやトーナメント主催者、そしてIPGそのもので何度も注意喚起されているにもかかわらず、大規模イベントがプレイヤーの鞄を盗まれることなく終わることは非常にまれです。ジャッジはそういった窃盗犯に対して警戒していますが、プレイヤーは最終的には自分の荷物に対して自分で責任を持っているのです。
イベントの物品に関係しない窃盗はイベント主催者の責任になるが、ジャッジは可能な限り主催者に協力すべきである。
この文は若干わかりづらいかもしれません。もしプレイヤーがトレード用のバインダーの入ったカバン(ただしプレイヤーのデッキが入っているわけではありません)を盗んだら何が起こるでしょうか? 定義上、これは〔非紳士的行為 ─ イベント物品の窃盗〕には該当しませんが、結果(そのプレイヤーをイベントから除外すること)は何も変わりません。窃盗と思しき行為にジャッジが気づいたら、ジャッジはトーナメント主催者に対処させるべきです。トーナメント主催者はその個人を店から排除するか、警察に関与してもらうよう手配するでしょう。どう考えても、窃盗を行ったプレイヤーはこの違反を犯した場合と同様に報告されるべきです。
追加措置:
イベント主催者は当該行為者をイベント会場から退場させるべきである。