プレイヤーには、以下の責任がある。
- スタッフ、他のイベント参加者、観客に対して常に紳士的態度を保ち、非紳士的行為を慎む。
非紳士的行為とされる振る舞いの例は 「違反処置指針(IPG) 4. 非紳士的行為」にあります。また、他者に敬意を持って接することが期待されています。
- 明瞭で適正なゲームの局面を保つ。
マジックをプレイすることは、時々複雑でストレスが多くイライラがたまるものですが、それによってプレイヤーが状況を不明瞭にしてしまっていたら、ジャッジは懲罰を出さざるを得ないのです。懲罰を受けないことと失格になる行為を明確に線引きするためにも、マジックのゲーム内において、局面を正しく理解し適正かつ明瞭に保つことは最も大切なことです。ゲームを正しい状態に維持すること(違反を見逃さないこと)に関する詳細は、「IPG2.6. ゲーム上の誤り ─ 違反の見逃し」を参照してください。
- 告知された開始時間ならびに時間制限に従う。
イベントは常に適切に進行されるために構成されているものです。イベント・スタッフ(ジャッジ/主催者)は、イベントがスムーズかつ素早く進行するよう気を付けています。考慮されるような事情がなければ、プレイヤーはイベントの進行のために時間制限を守ることが期待されています。「IPG3.1 遅刻」に詳細が記載されています。
- マッチ内でルールやポリシーの違反を見付けた場合に注意喚起する。
ジャッジはすべての場所にいつでもいられるわけではありません。そのため、プレイヤーは適正かつ明瞭な状態にゲームを保つことを求められています。ルールやポリシーに違反したなら、気づいたときにジャッジを呼んでください。これにより、私達は健全で適正なゲームを楽しむことができるのです。即座に気づけなかった誤りには警告(IPG2.6参照)が与えられますし、故意に無視した場合はより重い懲罰(IPG4.8参照)が与えられるでしょう。
- イベントのマッチ結果に矛盾を見つけた場合にジャッジを呼ぶ。
これはとても大きな責任です。プレイヤーはもし買収/賭博/結果の捏造といった行為を提案された場合、即座にジャッジを呼ぶことが求められています。もしそうしなかったなら、結果として提案したプレイヤー/提案に対してジャッジを呼ばなかったプレイヤー両者に厳しい懲罰が与えられることになるでしょう。加えて、結果に関する誤りについては、気付いた時点で即座にイベント・スタッフに報告してください。
- 自分のマッチ結果を時間通りに正確に報告する。
イベントスタッフは、すでに終了したイベントの試合履歴について何もすることができません。 履歴の問題を解決するには、Wizards社に連絡してください。
- ポリシーによって参加が認められていないイベントに参加しない。
いくつかのイベントでは、他のイベントへの参加権利が与えられたり、プレイヤーの招待履歴やレベルに基づくもの、その他の要因で参加制限が設けられていたりします。プレイヤーはこういった要件を満たしているかを把握していること、故意に要件を満たしていないイベントへ参加しないようにすることが求められます。
- この文書に含まれる規定を知る。
ジャッジはどのようにルールを運用し解釈するかを知っています。ですがプレイヤーも、ゲームを行うための最低限のルールを把握している義務があります。要は、プレイヤーがどうやってマジックを遊ぶかを知らなかったら、プレイヤーはなぜイベントに参加しているのでしょうか? これはMTRに基づくもので、IPGではありません。私達がプレイヤーに期待しているのは、トーナメントのルールを把握していることであり、違反や懲罰については知っている必要がないということです。買収/共謀/結果の捏造といった、MTRに対する違反は、プレイヤーがそのルールを知っているかどうかに関わらず、懲罰が与えられます。
- 物理的にそのイベントに出席する。
この文書はまだオンライントーナメントのために更新されていませんが、それはこのルールのためのものではありません。 参加するトーナメントに実際に参加する必要があります。 例えば、あるイベントが登録者全員にプロモを提供する場合、そのイベントに参加するためには実際に会場に足を運ばなければなりません。 事前登録だけしておいて、当日会場に来ずにプロモを受け取ることはできません。 そのプレイヤーはイベントに参加していないのですから、イベントに不参加であると処理されるべきです。
プレイヤーはイベントに参加するために以下の物品を用意しなければならない。
- ゲームの情報を表示し、記録するための物理的で視認可能で信頼できる方法(トークン、スコアカウンター、ペンと紙、など)
プレイヤーはゲームの状況を明瞭かつ正確に示す責任があります。それに伴い、プレイヤーはゲームの状況を示すために必要な物品を用意しなければなりません。例えば、ライフを記録するためのペンと紙、カウンターや現在あるマナを示すためのダイス、トークンなどがこれに当てはまります。
- 構築イベントでのデッキおよびデッキリストのような、イベントのフォーマットによって特に必要とされる物品。
イベントの中には、そのイベントに参加するのに、デッキリストや構築したデッキなど、特定の物品が必要なものがあります。デッキリストはイベントの公平性を保ち、イベントでどのようなデッキが使用されたかや、デッキの適切さを保つために必要なものです。
ジャッジが物品を提供する場合であっても、プレイヤーにその責任はあり続ける。
プレイヤーは、プレイヤーとしての責任を果たすためにジャッジの助けを求めることもできます。例えば、リミテッドのイベントで、カード・プールの登録を行っている最中に、ジャッジは登録に悪戦苦闘しているプレイヤーを助けても構いません。とはいえ、プレイヤーはそういう状況にあったとしても、自分たちの最大限の努力を行う必要があります。
チームの各個人はプレイヤーであり、マッチ結果を正確に報告するなど、イベントの手順上求められることに関して同等に責任を持つ。プレイヤーがゲームに関して責任を有するのはその本人のゲームだけであり、チームメイトのプレイする別のゲームに関する責任はないが、観戦しているチームメイトのマッチで起きたルールの誤りを指摘することが期待される。
チーム内のプレイヤーは、参加しているイベントに関わる手順については、ゲームをしているかどうかに関わらず責任を持たなければなりませんが、ゲームを進行しているプレイヤーがゲーム中に何かしらの誤りを犯した際、チームメイトはその誤りに対して責任をもつわけではありません。
自身の責任を果たさなかったプレイヤーは、DCIによる懲罰と調査を受ける可能性がある。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社とDCIは、事前の予告なしでプレイヤーの資格を停止させ、あるいは無効にする権限を留保する。
これはある種の最後通告です。求められた責任について意図的に従わなかった場合、懲罰を受け、それに対してジャッジやDCIによる調査を受けることになります。プレイヤーはいかなる事情があったとしても、イベントの完全性を妨げることはできません。