フロアジャッジはプレイヤーや観客の質問に答えたり、不正なプレイを処理したり、その他妥当な要請に応えるために存在する。認定ジャッジである必要はない。
フロアジャッジの最大の責務は、質問に答えたり、ゲーム上の誤りを修正したり、その他イベント運営に必要なサポートを行うことです。彼らはイベントの生命線です。ルール適用度が競技であれ一般でアレ、フロアジャッジは認定ジャッジである必要はありませんが、より高いレベルのイベントのジャッジは、認定を受けているか、認定に向けて努力していることが推奨されます。
ジャッジは一般に、現在のゲームの局面に関してプレイヤーが判断するための助力をするものではないが、ルール、カードの相互作用について答えたり、あるいはカードの正式な文章(オラクル)を示したりすることはできる。
ジャッジはルールやカードの相互作用について、それが状況に影響を与えるような戦略的なアドバイスにならないような内容である限り、質問に回答することができます。オラクルのテキストは、カードの正確なルール・テキストで厳然たるルールです。オラクルのテキストはgatherer.wizards.comで確認することができますが、携帯電話のアプリのような他の情報源も同様に最新のオラクルを参照できるでしょう。「プレイヤーが確認したいといった場合に、ジャッジが手助けできる情報には何が含まれるか?」という事については、MTR4.1で確認することができます。
ルール適用度が一般のイベントにおいては、ジャッジは、教育のためにプレイヤーがゲームの局面を理解するための助力をしてもよい。
ルール適用度が一般のイベントでは、初心者がゲームを学ぶ場を提供します。その結果として、プレイヤーはジャッジに対して、ゲームの状況がどうなっていて、なぜそうなるのか、ということを質問してくるかもしれません。ここでの重点は新規プレイヤーへの教育や手助けにあり、そしてかかっている賞品も小さいことが多いものです。これはジャッジがプレイヤーに対して何をすべきかを教えてよいということではありません。ジャッジは、ルール適用度が一般のイベントであれば、プレイヤーが複雑な相互作用やゲームの状況を理解することに対して、協力してもかまいません。
プレイヤーがテーブルから離れて質問をしたい場合、その要求はほとんどの場合において認められるべきである。
プレイヤーが、質問内容を対戦相手に聞かれることで、対戦相手に過剰な情報を与えてしまうと考える場合は、そのプレイヤーはテーブルを離れてから質問してその回答を得ることができます。ジャッジは、プレイヤーが席から十分に離れて対戦相手に聞こえないようなところまで移動してから質問を聞いて、回答するとよいでしょう。
プレイヤーが特定のジャッジを指名して呼ぶことは認められないが、スタッフに通訳を頼むことは認められる。要求に応えるかどうかはそのジャッジの自由裁量に任せられている。
イベントの公平性に関して妥協しているように見えたり、不公平な印象を与えることにつながるため、プレイヤーは特定のジャッジを名指しで呼んではいけません。しかし、イベントは世界のいたるところで開催されますので、プレイヤーが現地語を話せないということもあり得ます。イベント・スタッフの中に、そのプレイヤーが話せる言語に対応できる人がいるなら、その人に通訳を手伝ってもらって、明確で効率よくコミュニケーションを行えるようにするのもよいでしょう。ヨーロッパのグランプリのような、国際的なイベントの場合、スコアキーパーやジャッジマネージャーが「この人はどの言語を話せるか?」という一覧を作っていることもあります。
ジャッジはゲーム上の不正な行動を防ぐためには介入せず、ルールが破られた直後、あるいは状況が悪化するのを防ぐために介入する。
他のスポーツと同様に、ジャッジは誤りを防ぐためにいるのではありません。ただし、ゲームに関する違反が起きたら、すぐにジャッジは介入し、必要な修正と懲罰を与えます。ジャッジは不自然な状況が非紳士的行為に発展しそうだと考えられる場合は、状況に介入することがあります。