ゲームの開始時や切り直すよう指示されたとき、デッキを無作為化しなければならない。無作為化とは、どのプレイヤーにもデッキの中の並びやカードの位置がまったく分からない状態にすることである。
ここでは、「並びやカードの位置」という言葉が鍵になります。「mana-weaved(マナ編みこみ:土地-呪文-呪文というような、順番が分かる状態)」は、無作為になっていません。たとえ、そのプレイヤーが特定のカードに関する位置を知らなかったとしても、カードの並びに関する情報を持っている状態は、許容されないのです。もう一つの鍵は、そのプレイヤーが、特定のカードがデッキの上半分にある、といった大まかな位置すら知っているべきではありません。
ディール・シャッフル(Pile Shuffle、俗に○山切りとも呼ばれる)は、ゲーム開始時にそれぞれ1回カードを数える目的で行われることを除いて認められない。
ディールシャッフルは完全な無作為化ではありません。これは、個々のカードの位置を追跡でき、カードを任意の順番にすることができるからです。ディールシャッフル1回は、プレイヤーがカードを数えたり、カード同士が湿気でくっついてしまうことを防止するために便利ですが、2回目以降のディールシャッフルは無作為にするというシャッフル本来の目的には寄与しないため、〔遅いプレイ〕に該当するでしょう。 一度ゲームがはじまると、デッキを無作為化する際にデッキの枚数を数える必要性はほとんどなくなります。よって、各ゲームの開始時に1度行うことは認められますが、他のタイミングでは許容されません。違反処置指針を適用する際に、習慣はなかなか変えられないものであることに気をつけてください。初めての誤りの場合、単純な注意で済む場合もあります。
デッキを無作為化したら、対戦相手に提示しなければならない。この行動は、そのデッキが適正で無作為化されているという意思表示である。対戦相手はそれをさらにシャッフルしてもよい。この手順の間、カードやスリーブに傷をつけるような行為をしてはならない。
デッキは、対戦相手に提示した際には完全に無作為であるべきで、対戦相手がシャッフルすることは、「さらに無作為化する」ことを意図しているわけではありません。対戦相手にシャッフルしてもらう目的は、積み込みやイカサマを抑止することにあります。
デッキを受け取った際にそれが充分に無作為化されていないと思った場合、受け取った対戦相手はジャッジを呼ばなければならない。
このルールは、プレイヤーが「シャッフル不足でジャッジを呼ぶ」ということをためらうことがないようにするためにあります。 ルールに書いてあるのだから、そうしなければならないのです。あなたはプレイヤーの不正を非難する悪者ではありません。 あなたはただ問題を提起し、ジャッジにその問題の調査を依頼することができます。
プレイヤーは、対戦相手ではなくジャッジにシャッフルするように求めてもよい。この要求はジャッジの判断によって却下されることもある。
これについては、ジャッジの裁量で判断してください。 シャッフルにはかなりの時間がかかり、その間ジャッジは他のコールに対応することができません。プレイヤーのためにシャッフルするというのは、時間的にも全てのプレイヤーに提供できるサービスではないので、例外的な状況のために行われるべきです。ジャッジにシャッフルを依頼することは非常に稀であり、一般的には対戦相手が病気であるとか、「雑にシャッフルする人」であるとか、移動に問題がある場合などに発生します。 最初の2つは、プレイヤーに素早く指示を出すことで対処できます(例:「シャッフルの際はもっと優しくしてください」、「必要であれば手を洗う時間を延長してください」)。
注意事項:プレーヤーに苦痛を与えるほど、目に見えて病気の兆候がある場合は、大会主催者に知らせてください。移動に支障がある場合は、事前にジャッジに申し出るのが一般的であり、既に対応がなされています。大会中に移動に関する問題が発生した場合、それは通常例外とみなされます。
注意事項:プレーヤーに苦痛を与えるほど、目に見えて病気の兆候がある場合は、大会主催者に知らせてください。移動に支障がある場合は、事前にジャッジに申し出るのが一般的であり、既に対応がなされています。大会中に移動に関する問題が発生した場合、それは通常例外とみなされます。
プレイヤーが切り直している間にカードの表が見える状態になっていた場合、そのデッキは無作為化されていないものとして扱われ、再び無作為化をしなければならない。
このルールは、シャッフルがいつ完了したかを明文化するものです。 シャッフルした後、デッキを置いている間に、デッキの一番下のカードが見えたのであれば、シャッフルをやり直さなければいけません。
ルール適用度が競技あるいはプロのイベントでは、プレイヤーは対戦相手のデッキを、デッキのオーナーが切り直した後で必ず切り直さなければならない。ヘッドジャッジは、ルール適用度が一般のイベントにおいてもそれを義務づけてもよい。
一部の文化では、対戦相手のデッキをシャッフルしてもよいか尋ねることは、失礼にあたることがあります。対戦相手のデッキをシャッフルすることを要求するのは、イカサマ師がこういった文化を盾にしてアドバンテージを得ようとすることを防止することを意図しています。
対戦相手にデッキを提示する際はデッキは無作為化されているべきで、本来追加のシャッフルはまったく必要がないはずです。しかし、単にデッキをカットすることは、この要件を十分に満たす状態でないことがほとんどです。
対戦相手にデッキを提示する際はデッキは無作為化されているべきで、本来追加のシャッフルはまったく必要がないはずです。しかし、単にデッキをカットすることは、この要件を十分に満たす状態でないことがほとんどです。