プレイヤーはプラスチック・スリーブその他のカード保護用の機材を用いてもよい。
プレイヤーは、経年劣化による汚れ/擦れ等からカードを保護するために、スリーブを使用することがよくあります。シャッフルの邪魔になったり、攻撃的な絵柄などでなければ、以降に示されているような状態である限り、使用は認められます。
スリーブを使うことにした場合、そのスリーブはすべて同一で、すべてのカードが同様にスリーブ内に配置されていなければならない。
ブランド/形状/色/状態/サイズ等が異なるスリーブを使用したデッキの使用は認められません。これは、プレイヤー自身に、デッキのどこにどういったカードがあるかを知らせることを認めるようなものです。加えて、スリーブの状態には注意するべきです。もしデッキの中にあるほとんどのスリーブが摩耗しているのに、一部のスリーブが明らかに他のカードよりも状態がよかったら、そのスリーブは同一のものとはみなされません。他の例としては、「二重スリーブ」があります。二重スリーブを使用する場合、デッキのすべてのカードに使用しなければなりませんし、そのスリーブに硬さや厚みに違いがあってもいけません。これに関して、スリーブの同一性から逸脱するようであれば、それは〔区別できるカード〕を考慮するべきです。
スリーブにホログラムその他のマーキングがある場合、そのマーキングはカードの表側に来るものでなければならない。
デッキを置いた際に、上面(=カードの裏面側)にホログラムがあると、カードの表面が見えてしまい、得られないはずの情報が得られてしまう場合など、問題がありますので、そういったホログラムなどはカードの表面にあるようにしなければなりません。
マッチの間、プレイヤーはジャッジに対戦相手のスリーブを調査するように要求してもよい。
プレイヤーが何か不審に思ったら、対戦相手のスリーブが区別できるものかをジャッジに確認してもらうことができます。この手順はデッキチェックに近いもので、単純に区別がついたり問題がないかを確認します。これは、スリーブに印がついているなら、全てのスリーブがほぼ同じとみなせるかを十分に考慮したうえで、全てのスリーブに問題がないか気を付けるべきです。
ジャッジは、スリーブが区別できたり、くたびれていたりなどの状態やデザインによってシャッフルやゲームのプレイに支障があると感じた場合、そのスリーブの使用を禁止できる。
あるイベントで、問題のあるスリーブを使用できるかということは、ゲームの進行を妨げるかという点とゲームの完全性を考慮した上で判断されるものです。ジャッジは、トーナメントの残りの期間使うために、スリーブの交換を求めてもかまいません。
スリーブの変更には時間がかかるので、ジャッジは、スリーブの変更をマッチの終了後に延期してもよい。
ラウンドの最中にスリーブ交換をプレイヤーに要求するのは、少なからず混乱を招きます。もしジャッジが、早急に交換する必要はないと判断したのなら、スリーブの交換をマッチ終了後まで延期するのは、非常によい代替案でしょう。その作業を終えてプレイヤーがイベントを続行できるようにするため、必要であれば延長時間を出しましょう。
ルール適用度が競技またはプロのイベントでは、スリーブにさらなる条件が追加される。
結果として、ルール適用度が競技またはプロの場合、イベントの完全性を損なう機会を減らすために追加の制限が設けられることになりました。これらのイベントにおいては、以下のような観点や制限が適用されます。
裏面の反射率の高いものは使用できない。表面裏面を問わず、一面に渡ってホログラムが入っているものも使用できない。
スリーブの裏面の反射率が高いようであれば、カードを持ち上げたときに、そのカードが土地か、そのカードの色が何色か、といったカードの特性をある程度判別できるようになる可能性があります。そのリスクを結果として生み出しているので、反射率の高いスリーブはもちろん許容できないのです。スリーブの表面に配置されるホログラムのパターンに関する制限も、両方のプレイヤーが、カードが見えてしまうことで混乱を生まないように、ゲームの透明性を最大限確保できるようにするためのものです。Ultra Proのロゴステッカーのように些細なものであれば、その配置やサイズはスリーブを評価する際の要素にはならないことに注意しましょう。
スリーブの裏面に絵が描かれている場合、特に周囲に単一の色の縁取りがない場合には、さらなる精査の対象となり得る。
単一の色の縁取りは、縁取りがないスリーブと比べて、カードを束にしたときにプレイヤーがスリーブの絵柄に紛れ込ませて印をつけることが難しいです。また、縁取りがないスリーブはそういった不審な点を見つけにくくしてしまうため、スリーブを評価する際に余分な手間がかかってしまいます。
両面カードにスリーブをかける場合、スリーブは完全に不透明でなければならない。
イベント中、プレイヤーが差し替えカードを使わずに両面カードを使用する場合、スリーブは両面カードが入っていることがわかるようなものを使用することはできません。よくある簡単な確認方法は、裏面を様々な角度で確認して、カードが透けていないことを確認することです。スリーブに入れた状態で両面カードがあるかを判別できるのであれば、プレイヤーはチェックリストカードを使用するか、新しい適切なスリーブを使用する必要があります。その際、〔区別できるカード〕という違反が与えられる場合があります。
ヘッドジャッジはスリーブの許可不許可に関する最終権限者である。
その通り!