サイドボードとは、そのプレイヤーがマッチのゲームとゲームの間にデッキを調整するために用いてもよい追加のカード群のことである。マッチの第1ゲーム終了後は、それらのカードをメインデッキに入れて使ってもよい。
サイドボードのカードは、メインデッキのカードと同じスリーブに入れておくと、素早くサイドボードでのカード入替えが行えるため便利です。
各ゲームの開始前に、プレイヤーは自分のサイドボードを(存在する場合)裏向きで提示する。対戦相手はいつでも、自分の対戦相手のサイドボードの枚数を数えてもよい。プレイヤーは、メインデッキとサイドボードのカードを何枚入れ替えたかを公開する必要はなく、また必ずしも1対1で入れ替えなくともよい。
アメリカでは、ほとんどのプレイヤーがサイドボードを提示せずに、メインボードと分けるためにデッキケースに入れっぱなしにします。これは(対戦相手にデッキをカットしてもらうのとは対照的に)厳密には強制されません。IPGの〔デッキの問題〕にも示されている通り、サイドボードと一緒におかれているカードはサイドボードの一部と考えられます。これは、〔デッキの問題〕のよくある問題の一つであり、プレイヤーにとって他のカードをデッキと分けて置いておく重要な理由となります(例:前日の夜に行ったドラフトのレアが、同じデッキケース内に入っていた)。こういった懲罰を避けるには、他の国でよく行われているように、対戦相手にサイドボードを提示することが対策になります。
他の物品(トークン・カードや、デッキ内の差し替えカードによって表されている両面カードなど)はゲーム進行中、サイドボードとは別に置いておくこと。
IPGにおける〔デッキの誤り〕〔デッキリストの誤り〕の部分で、これらの「他の物品」はメインデッキ/サイドボードのスリーブとは異なるものに入っていなければならない、と定められています。混乱や悪用を避けるためにも、こういったものは分けておかれる必要があると考えています。
ゲームの進行中、プレイヤーは自分のサイドボードを見てもよいが、その間もサイドボードは他のカードと明確に区別できていなければならない。プレイヤーが他のプレイヤーのコントロールを得た場合、そのプレイヤーのサイドボードを見ることも、そのプレイヤーにサイドボードを扱わせることもできない。
プレイヤーにとってサイドボードのカードとメインデッキのカードを分けておくのは、非常に重要なことです。もし、ゲーム中にサイドボードとメインデッキが混ざって区別がつかなくなってしまったら、デッキの適正さを確認する方法がないため、懲罰が与えられるでしょう。プレイヤーが他のプレイヤーをコントロールしているときに、そのプレイヤーのサイドボードを見ることができなくなりました。これは、プレイヤーがサイドボードにスーパーシークレットテクを仕込んでいるのをしっかり見ることを避けるために用意されたルールです。コントロールプレイヤーは相手のサイドボードをじっくり見てメモをとったりしたがります。特に第1ゲームを勝利している場合、メインボードから抜いたものは何かを見たりして時間がかかります。こういったことを避けることで、時間の節約にもなります。
各マッチの第1ゲームの開始前に、デッキとサイドボードは本来の状態に戻されなければならない。
このルールは、デッキリストを使用しないルール適用度が一般のイベントを含む、すべての構築フォーマットのイベントで適用されます。これはリミテッドのデッキリストを用いるイベントでも適用されますが、デッキリストを用いないリミテッドイベントの場合は、継続的なリミテッド(随時組み換え可能)とみなされます。
サイドボードの構成と使用に関する制限は、それぞれのフォーマットごとのデッキ構築規定に含まれている。
大抵の構築フォーマットは最大15枚のサイドボードカードを使用することになります。リミテッドフォーマットのイベントでは、あなたがメインデッキとして登録しなかったカードすべてが、好きな枚数の基本土地と合わせて、サイドボードとみなされます。
ゲームの開始前に、プレイヤーが懲罰によってマッチの第1ゲームに負けになった場合、あるいは1枚のカードもプレイしていない間に第1ゲームを同意による引き分けにした場合、どちらのプレイヤーもそのマッチの次のゲームにおいてサイドボードを使うことができない。
このケースにおいては、引き分けにしたりゲームの敗北となったゲームはそのマッチにおける『第1ゲーム』として扱わず、実際に行われるゲームを『第1ゲーム』として扱います。これは、第1ゲーム開始前のデッキチェックにおいて、【ゲームの敗北】が与えられた場合に適用されますが、第2ゲーム以降では適用されないことに注意してください。(第1ゲーム開始前の)デッキチェックにおいて、〔デッキリストの問題〕/〔デッキの問題〕や〔区別できるカード〕の格上げが行われた場合によく起きるケースです。
ゲーム内の効果によってゲームを再び開始する場合、デッキの構成はその元となったゲームと同じでなければならない。
現在、《解放された者、カーン/Karn Liberated》の奥義のみが、ゲームを再び開始することができます。ゲームを再び開始するというルールについては、CR718を参照してください。
ゲームの外部にあるカードを参照するカードが存在する。トーナメント戦では、イベントにおいては、その条件に当てはまるのはそのプレイヤーのサイドボードにあるカードだけである。
「あなたがオーナーであるカード」の意味を定義するために無駄な議論やややこしいルールを持ち出さないために、大会ではこのルールが厳密に採用されています。このルールは「願い」カードで用いられます。「願い」カードはあなたのサイドボードからカードを手札に加えるカードです。