プレイヤーが(カード名やその一部などの)その一種のカードを特定しうる情報を示したとき、そのゲーム内においてカード名が示されたとして扱う。プレイヤーやジャッジは、その情報がまだ曖昧であると考える場合、特定のための更なる情報を求めなければならない。
プレイヤーがカード名を指定する場合、どのカードが指定されているかを、全員が認識できるような方法で行う必要があります。カードについて説明することは問題ありません。もし、説明が不足していると思う人がいれば、追加説明を求める必要があります。「あのレアなガイアの揺りかごエルフ」で特定できるなら、それで十分です。
プレイヤーは、自身が提示した情報で特定されたカードの公式なテキストを得る権利を持つ。この要求は、イベントの状況によっては受け入れられない場合がある。
これはオラクルテキストを検索可能なほとんどのアプリは、この項で示されている内容を適切に実行することができます。プレイヤーは、時折対戦相手が使用しているカードのオラクルテキストを要求しますし、ジャッジはそういったアプリ等を使って、プレイヤーがオラクルテキストを必要としたら対応するべきです。携帯電話のアプリは、個々のオラクルテキストごとに補完/ダウンロード/検索可能なデータベースを持っていて、オラクルテキストを非常に簡単かつ素早く見つけ、表示できるでしょう。一般的なルールとして、あなたがアプリから情報を探して目的のカードを見つけられたなら、問題となっているカードについてプレイヤーが十分に説明できていると言えるでしょうから、プレイヤーはその情報を知ることができます。「皆がスタンダードで使っている、あの緑の3マナのカード」や「1マナの赤い火力」といった表現ではカードを唯一のものに特定することができませんが、「マジック・オリジンの白のプレインズウォーカー」や「追加のターンを得る探査持ちのカード」といった表現であれば、カードを特定することができます。カードがプレイヤーに公開されたなら、プレイヤーはそのカードについて何も知らなくても、そのオラクルテキストを要求できます。
カードの公式なテキストは、そのカード名に対応するオラクルのテキストである。
カードの印刷されているテキストの内容に関係なく、すべての認定イベントでは現在のオラクルがテキストとして書かれているという形で扱われなければなりません。オラクルのテキストを使わないとなると、古いカードの中にはゲームルール上機能しなくなるカードがありますし、重要な訂正が行われたカードもあります。例えば、ポルトガル語の《冷静な反論/Stoic Rebuttal》は何もしなくなってしまうでしょう。
プレイヤーはオラクルの誤字や脱字を悪用してはならない。ヘッドジャッジはカード解釈に関する最終権限者であり、誤りが発見されたときにはオラクルを却下することも認められる。
これはカードのテキストに関する誤りについての節に似ていますが、ヘッドジャッジがオラクルの悪用を防止する権限を持つということを示しています。ウィザーズ社は、現在は印刷内容や誤植について十分に注意してはいますが、ヘッドジャッジはヘッドジャッジがオラクルを超越することを明確に示しています。例として挙げるなら、1999年のフランス選手権における、《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》に関する対応です。
『ユニバースビヨンド』仕様のカードの中には、ユニバースビヨンド版とユニバースウィズイン版の名前を持つものがある。それらのカードは同一のカードとして扱われる。特別仕様のカードは、元のカードを明白に示唆する形で名前が変わっているもの(例:Swords2Plowshares)がある。これらも、同一のカードとして扱う。
一部の定形外のカード(アトラクション)は、複数のバージョンで同じ名前を持つことがある。その名前はすべてのバージョンを指し、デッキ登録のときなどにそれ以上の明確化は必要ない。