棄権、投了、あるいは同意による引き分けへの同意、その他ゲーム内の決定は、利益や何らかの要因の申し出と引き換えであったり影響されたりしたものであってはならない。そのような見返りについて申し出たり、他者がそのような申し出をするよう誘導することは禁止されており、それらは買収とみなされる。
基本的に、「XしてくれるならYします」という話し合いをしているようであれば、〔買収〕と考えても差し支えないです。「もしXならYします」の内容は明示的である必要はないです。暗黙の内容であってもそういったやり取りをしているということに変わりはありません。
プレイヤーは、スタッフに対して裁定の結果に影響を与える目的でそのような申し出をしてはならない。
現在のイベントで得られる予定の賞を任意に分け合うことをマッチの間あるいはマッチ前に取り決めておくことは買収には当たらない。ただし、そのゲームやマッチの結果、あるいはプレイヤーのイベントからの棄権が、賞を分け合ったことに起因するものであってはならない。
シングル・エリミネーションの最終戦と告知されているマッチにおいて、勝者と、その結果の賞品の分け方を決定することは買収には当たらない。この場合、そのテーブルのプレイヤーのうち1人はイベントを棄権することに同意しなければならない。その後、プレイヤーは最終の順位による賞品を受け取る。
これは、1人のプレイヤーがイベントから棄権することによって試合結果が変わってしまうという問題を回避するためで、厳密には試合が行われなかったので、分割によって結果が影響を受けることはありません。このように、1人のプレイヤーがイベントから棄権することによって、試合結果が変わってしまうという問題を回避しています。
マッチやゲームの結果は無作為にあるいは自由意志で決定されてはならず、通常のゲームによって決められなければならない。サイコロ、コイントス、腕相撲、他のゲームの結果などによって決めることは認められない。
プレイヤーは他のマッチと関連して同意を導いてはならない。プレイヤーは他のテーブルのマッチやゲームの状態を見て判断しても良いが、マッチ中に席を離れたり、この種の情報を得るために過剰な努力をすることは認められない。
また、プレイヤーは他のマッチが終わるまで自分達のマッチを続行し、他のマッチの結果が自身のトップ8入賞に有利に働くことを確認してからIDを提案することは問題ありません。しかし、例えば自分のマッチを止めた上で、順位表やペアリングを確認して自分に関係する3テーブル向こうのマッチの結果を調べる、といったレベルの、情報を得るために異常なほどの努力をすることはできません。プレイヤーはゆっくりプレイすることで、自分に関係するマッチが終わるのを待ってはいけません。
ヘッドジャッジや主催者が、最終ラウンドを無作為なテーブル番号の並び順にして作成することで、順位が上位の対戦が、近くのテーブルに配置されて対戦状況を確認できるようにすることを防ぐことがあります。無作為な並びにすることで、プレイヤーが自分の成績と近いプレイヤーの結果を観察することを難しくするわけです。
現金、商品券、未開封の商品だけが提供されているイベントのシングル・エリミネーション・ラウンドでは、イベント主催者の許可があれば、プレイヤー全員が賞を均等に分割することを選んでも良い。その時点でイベントを終わりにしても良いし、プレイを続けても良い。この同意のためには、イベントに残っているプレイヤー全員が同意する必要がある。
例:1位が12パック、2位が8パック、3位4位がそれぞれ4パックを得られるというイベントの準決勝開始前に、プレイヤーはイベント主催者に、イベントを終了させ、全員が7パックずつを手にする許可を得ても良い。
例:交通費と参加資格が得られる1人枠のプレイヤーズツアー予選の決勝で、決勝進出者2名は同意によってイベントの賞を分け合っても良いが、その同意によってマッチの結果が変化してはならない。1人がイベントから棄権し、棄権しなかったプレイヤーは交通費と参加資格を得る。その後、それ以外の賞品を同意したとおりに分け合って良い。交通費と参加資格はひとまとめであり、切り離すことはできない。