懲罰: – 【警告】
定義:
プレイヤーが、カードの記載面を見うる行動を、適正な権利のないままにとった。
一般に、〔過剰なカードを見た〕の違反について話をする場合、ジャッジはプレイヤーが自分のデッキのカードの表を見てしまったことが該当します。ただ、対戦相手のデッキを切り直している最中に何枚かを見てしまうということもあり得ます。
この違反と〔非公開カードに関する誤り〕とを混同しないように注意してください。特に、〔非公開カードに関する誤り〕は、ライブラリーの上を見ようとした際に、本来見るべきよりも多い枚数を見てしまった場合も該当します。こういった特定のケースの場合、過剰なカードを見ていますが、違反としては〔過剰なカードを見た〕には当たりません。知恵熱が出ていませんか?私は出ています。
ここで示されている内容は、〔過剰なカードを見た〕と〔非公開カードに関する誤り〕でどのような違いがあるのかを示しています。ライブラリーの上からカードの束を操作する際に、余分に操作してしまったら、それは〔非公開カードに関する誤り〕が考慮されるべきです。〔非公開カードに関する誤り〕の目的は、一度引こうとしたカードが、ライブラリーから明確に離れて、引いたカードとして手札などのカード群に含まれてしまった場合には、〔過剰なカードを見た〕として扱われません。
この違反の最近の変更でリリースされた説明より、〔過剰なカードを見た〕か〔非公開カードに関する誤り〕のどちらを適応するのかを見分けるポイントは、彼らがが意図的に(それが間違っているかどうかは関係なく)そのカードを手に取ったのか、あるいは適正な枚数を取ろうとしたが、(数え方が良くなかったなどの理由で)誤って多くのカードを取ってしまったのかを、調査する必要があります。
カード群はIPG1.5で定義されているので、もし復習が必要ならそちらを参照してください。
基本的に見ているカードがあるカード群に追加されると、それはもう見ている状態ではないため、〔過剰なカードを見た〕ではなく〔非公開カードに関する誤り〕と扱われます。ただ、占術1を行う際に2枚のカードを取ってしまったとして、占術を実際に始めるまでに、2枚目のカードが占術をするカード群に加わっていないとしたらどうしますか? これが、おそらくは違反処置指針内で最も明確ではない部分です。なので、ちょっと混乱したとしても大丈夫です。基本的には、2枚のカードを取ってしまった際に「おぉっと、2枚目のカードも掴んじゃったよ」なのか「2枚目のカードにも行動を行う状況にしてしまった」なのかが両者を区切るポイントになります。このケースが〔過剰なカードを見た〕と〔非公開カードに関する誤り〕を分ける境界線となります。
〔過剰なカードを見た〕は、カードをひっくり返してしまったり、シャッフルしている最中にカードを落としてしまったり、カードを引くべきでないときにカードを引こうとしたものの手札に加わる前だったり、発掘能力などで余分にライブラリーを削ってしまったケースなど、カードが公開領域に置かれ見えてしまったケースが該当します。ただし、これは誤りにすぐ気づいた場合だけ適用されます。もしほかの行動を行ってしまっていたのであれば、誤って追加のカードを見てしまった、と考えられるタイミングを過ぎてしまっていますので、そのカードがその領域に置かれたことを認められてしまった、と考えます。
時々、プレイヤーは、カードを数える目的で、手札に加える前にカードを裏向きのままテーブルに並べることがあります。これは禁止されていませんし、ジャッジは懲罰を与えるべきではありません。こういった状況における違いは、そのプレイヤーが意図的にそれを行っており、不注意でカードを見ないようにするために気をつけていることです。
この項目は〔非公開カードに関する誤り〕でも示されています。
あなたが自分のデッキを切り直している最中にこぼしてしまった場合は〔過剰なカードを見た〕には該当しません。単にこぼしてしまったカードをデッキに戻し、(シャッフルによる)無作為化を続けてください。
対戦相手がこぼしてしまったカードを観察していること自体も〔過剰なカードを見た〕には該当しません。それは2つの理由からなります。
1)プレイヤーがカードをこぼしてしまい、それで対戦相手が【警告】を受けるなら、プレイヤーはTOP8に入るために乱雑なシャッフルをするでしょう。
2)MTR3.12は自分が得ている非公開情報を対戦相手に公開することを許可しています。
この違反はライブラリー(またはサイドボード)に含まれるカードにのみ適用されるわけではないことに留意しましょう。例えば《ボーマットの急使/Bomat Courier》で追放されたカードを見たなら、それは〔過剰なカードを見た〕として処理されます。
この懲罰は、複数のカードが一連の行動によって見られた場合にも1回だけ適用する。
例:
(A) 対戦相手のライブラリーをシャッフルしている間に、事故で(落としたり弾いたりして)カードを公開してしまった。
(B) ライブラリーからカードを引く際に、その次のカードまで引き出してしまった。
(C) 対戦相手にデッキを渡す際に、自分のデッキの一番下のカードを見てしまった。
例(B)のように、カードを「引き出して」しまったというのは、「持ち上げてしまったがライブラリーとは別として扱うのが妥当なほどは離れていない」という意味です。他の例としては、「プレイヤーが続唱能力の解決時に余分なカードをめくってしまった」、「自分のライブラリーを削る際に、余分なカードをめくってしまってすぐ気が付いた」等があります。
理念:
過剰なカードを見てしまうことはよくあることである。この違反は、手を滑らせたりルールを誤ったりして、プレイヤーが見るべきでないカードを見てしまったという状況を扱う。
ライブラリー内のカードは、それが他の非公開のカード群に触れるまでの間、そこにあるものとして扱われる。それらのカードが他の非公開のカード群と合わさった場合、〔非公開カードに関する誤り〕や〔その他一般のゲームルール抵触行為〕となる。
プレイヤーは、この懲罰を「追加のシャッフル」あるいは引きたくないカードをライブラリーの中に戻すための方法として扱ってはならない。そのような行為は〔非紳士的行為 ― 故意の違反〕である。
また、この懲罰を遅延行為のために用いることも許すべきではない。
ライブラリーは既に無作為化されているので、公開されたカードをライブラリーの中に混ぜ入れるためにそれほどの時間を認めるべきではない。
追加措置:
プレイヤーは、それらのカードがライブラリーに含まれていたなら、デッキ内にあってそれまで未知であったカードすべてをライブラリーの無作為化されている部分に戻して切り直す。その後、既知のカードをそれらの正しい位置に置く。