懲罰: – 【警告】
定義:
プレイヤーが、マジック・イベント規定の4章に定められた意思疎通規定に抵触し、その問題のある情報に基づいて、対戦相手がゲーム内の処理をしたり、行動しないと明確に示したりしたとジャッジが判断した。この違反はこのポリシーの違反にのみ適用され、一般の意思疎通上の混乱に適用されるものではない。
〔意思疎通規定抵触行為〕は、プレイヤーがイベント規定4章の綱目に違反して、対戦相手がその違反による誤った情報に基づいた判断を行ったとジャッジが確信した場合のみ適用されます。
例:
(A) 手札にあるカードの枚数を聞かれて「3」と答えた。その後、対戦相手が手札破壊呪文を唱えたところで実際には4枚持っていたことに気付いた。
(B) 《ラノワールのエルフ》を土地と一緒に置いていたため、対戦相手が「ブロッカーがいない」と勘違いして攻撃した。
(C) 《流刑への道》を唱えたときに対戦相手に基本土地を探せるということを伝え忘れたため、対戦相手がそうしなかった。
上記の例では、プレイヤーは不正な意思疎通によって、ゲームに影響のある行動をとったり、本来できるはずの行動をできていなかったりします。
(A)では、対戦相手は、そのプレイヤーの手札が「3枚」であるから、手札破壊呪文を唱えることを選択していますが、実際には手札は「4枚」あるのです。
(B)は、そのプレイヤーはマジック・イベント規定(MTR)の4.7に違反し、クリーチャーを土地と同様に配置しています。そのため、対戦相手は「ブロッカーがいない」と考えるでしょう。
(C)は、プレイヤーはMTR4.2に違反し、対戦相手に土地を探せることを伝えていません。
いずれの例でも、不正な情報が違反行為を引き起こしているのではなく、不正な情報により対戦相手の行動が違反行為となっています。
もし、あるプレイヤーが《ラノワールエルフ》を土地と同様に配置していたとしても、対戦相手が「ブロッカーがいない」として戦闘を行わなければ、違反行為は起きません。
しかし、ジャッジは違反行為が起き得る前に、ゲームの状況が明確になるように介入すべきです。
(A)では、対戦相手は、そのプレイヤーの手札が「3枚」であるから、手札破壊呪文を唱えることを選択していますが、実際には手札は「4枚」あるのです。
(B)は、そのプレイヤーはマジック・イベント規定(MTR)の4.7に違反し、クリーチャーを土地と同様に配置しています。そのため、対戦相手は「ブロッカーがいない」と考えるでしょう。
(C)は、プレイヤーはMTR4.2に違反し、対戦相手に土地を探せることを伝えていません。
いずれの例でも、不正な情報が違反行為を引き起こしているのではなく、不正な情報により対戦相手の行動が違反行為となっています。
もし、あるプレイヤーが《ラノワールエルフ》を土地と同様に配置していたとしても、対戦相手が「ブロッカーがいない」として戦闘を行わなければ、違反行為は起きません。
しかし、ジャッジは違反行為が起き得る前に、ゲームの状況が明確になるように介入すべきです。
理念:
明瞭な意思疎通はマジックをプレイする上の基本である。多くの反則は故意であるが、混乱を引き起こすような単なる勘違いがないわけではないので、それには厳罰は望ましくない。
実際のカードを使った対人戦とMagic Onlineは全く違うものであるという意見には、全面的に賛成です。明瞭なコミュニケーションはプレイヤーの思考を表現することや、ゲーム中にプレイできるかを確かめたりすることを助けます。私達はプレイヤーに会話をしてほしいのです。また、プレイヤーにコミュニケーションをしてほしいのです。しかしプレイヤーも人間ですので、間違いを犯します。間違った答えをした時、それが故意でないと信用できるなら、そのプレイヤーに【警告】を与えます。私達は、違反を受けることを恐れるあまり、プレイヤーがコミュニケーションを怖がるようになってほしくないので、厳しい違反を与えないようにしています。
この種の違反は、プレイヤーが口頭で述べたこと以外によっても引き起こされることがあり得る。
これは様々な方法で起こりうる問題です。よくある例としては、プレイヤーが《薄暮の軍馬/Dusk Charger》をコントロールしていて、都市の祝福を得ていることを示していない、というものです。もし対戦相手が、《薄暮の軍馬》をコントロールしているプレイヤーが都市の祝福を得ていないと仮定して行動をとった場合、〔意思疎通規定抵触行為〕に該当します。
物理的なカードの置き方が不明瞭であることそれ自体は即時に懲罰を課すべきことではないが、ジャッジはそれが問題を引き起こす前に改めるよう伝えるべきである。
(B)の状況のように、《ラノワールのエルフ》を土地と一緒に置いていた場合、実際に対戦相手が悪い情報に基づいて行動するまで、〔意思疎通規定抵触行為〕にはなりません。ジャッジは違反が発生する以前でも、戦場の状態を明確にさせるべきです。
手順の省略の誤った運用は通常〔意思疎通規定抵触行為〕としては扱わず、単に取られた行動について既定の省略を適用し、対戦相手に行動の機会を与える。通常の省略からの逸脱を望む場合、それは明確に説明されなければならない。
手順の省略から起きた誤解は〔意思疎通規定抵触行為〕として扱いません。一般的な手順の省略はMTR4.2に定義されています。この定義はあいまいな状況でも適用することができます。
追加措置:
問題のあった意思疎通のあった時点までではなく、行動した時点までについて、復元を考慮してもよい。
〔意思疎通規定抵触行為〕は重要なときもありますし、そうでないときもあります。一般的に、ジャッジがコールを受けて「重要だろう」と判断したら、復元を考慮する必要があります。クリーチャーのパワー/タフネスを尋ねたときに「2/3」と答えたら、対戦相手は3/3でアタックするのは安全だと考えます。しかしブロッククリーチャーを指定する際にそのクリーチャーが3/4であると気づいたら、違った選択を行っていたでしょう。これは、プレイを間違えたり戦略的な誤りが起きたわけではありません。もしジャッジが呼ばれたら、プレイヤーが間違った情報に基づいて行動したことは朗かです。1.4. 復元 に書かれている内容に沿って、攻撃クリーチャーの指定まで復元することを考慮しましょう。
復元は相手が誤った情報に基づいて行動したときに限って行うべきものです。そして復元するのであれば、誤った情報に基づいて行動したタイミングより前に巻き戻すべきではありません。
もし1ターン目に唱えた《ラノワールのエルフ》が、1ターン目以降、土地と同じ場所にあったとして、10ターン目に攻撃したとします。このとき、《ラノワールのエルフ》が攻撃したときまでしか巻き戻されず、10ターン全てを巻き戻すようなことはしません。
復元は相手が誤った情報に基づいて行動したときに限って行うべきものです。そして復元するのであれば、誤った情報に基づいて行動したタイミングより前に巻き戻すべきではありません。
もし1ターン目に唱えた《ラノワールのエルフ》が、1ターン目以降、土地と同じ場所にあったとして、10ターン目に攻撃したとします。このとき、《ラノワールのエルフ》が攻撃したときまでしか巻き戻されず、10ターン全てを巻き戻すようなことはしません。