〔イベント上の誤り〕は、マジック・イベント規定の違反のことである。
〔ゲーム上の誤り〕が総合ルールに抵触する行為なのと同じように、〔イベント上の誤り〕はマジック・イベント規定に抵触する行為です。しかし、マジック・イベント規定に抵触する全ての行為が、違反になるわけではありません。
ジャッジがその誤りを故意だと判断した場合、〔非紳士的行為 ― 故意の違反〕の適用を検討するべきである。
この文は、プレイヤーが故意にマジック・イベント規定に違反した場合をカバーしています。プレイヤーは故意の違反を行ったかもしれませんが、その違反がIPG上の〔故意の違反〕の定義に沿わないかもしれません。行動を起こす前に、4.1~4.8のいずれかに該当するかを必ず確認してください。
ここに記載されている違反以外の形でプレイヤーがマジック・イベント規定に抵触した場合、ジャッジは正しい手順をそのプレイヤーに説明すべきであるが、懲罰を与えるべきではない。
深刻なマジック・イベント規定の違反にのみ懲罰が与えられます。これらのルールをイベントの流れ全てに適用すると、不必要に時間が長くかかったり、特定のプレイヤーに重要なアドバンテージを与えたりといった、混乱の元になります。マジック・イベント規定に対する違反にイベントへの進行への悪い影響がないならば、懲罰は必要ではありませんし、ジャッジは単に、そのプレイヤーに正しい行動を教育するだけで済むでしょう。
継続して、あるいは故意に、それらの規定を無視していた場合、さらなる調査が必要になる場合がある。
マジック・イベント規定の全ての項目が懲罰の対象となっているわけではありませんが、軽微な混乱を起こすようなものを繰り返す場合、イベントに遅れを引き起こす原因となります。もしこのようなことが起こったら、その問題が故意にイベントを混乱させるものであるかどうか、または単にそのプレイヤーへ、ルールを守るようさらなる指導が必要なのか、確かめるために調査が必要となる場合があります。
〔イベント上の誤り〕による【警告】は、そのプレイヤーが同じ分類の違反によって既に【警告】を受けている限り【ゲームの敗北】に格上げされる。
〔イベント上の誤り〕は、一般的に〔ゲーム上の誤り〕より面倒で「簡単に発生してしまう」ことは少ないものです。結果として、同一のカテゴリに含まれる〔イベント上の誤り〕を2回起こしたなら、【ゲームの敗北】に格上げされるべきです。以降の同一カテゴリの違反にも、【ゲームの敗北】が出されます。ジャッジは、【失格】になるまで格上げするようなことはしません。〔イベント上の誤り〕の中には初回の懲罰が【警告】/【ゲームの敗北】のどちらかになるもの(〔遅刻〕〔デッキの問題〕)があります。その場合、1回目が【ゲームの敗北】だったのに2回目が警告になるという奇妙な状況になってしまいます。
複数日にわたる大会においては、前日以前のこの種の違反に関する【警告】は考慮しない。
〔ゲーム上の誤り〕と同様に、5ラウンドのイベントよりも15ラウンドにわたって行われるGPはプレイヤーが同じミスをする可能性がより高くなりますから、違反は足切り後には引き継ぎません。