IPG 4.2 非紳士的行為 ─ 重度

懲罰:– 【マッチの敗北】

定義:

プレイヤーが、1人またはそれ以上の個人が嫌がらせ、強迫、いじめ、つきまといだと常識的に感じるような行動をした。

これには、人種、肌の色、宗教、出身国、年齢、性別、障害、性的指向に基づく侮辱が含まれる。

物理的な暴力による強迫は、〔非紳士的行為 ― 攻撃的行為〕として扱われるべきである。

この違反として扱われる嫌がらせの成立において、違反者が悪意や害意を持っている必要はない。

例:

(A) 対戦相手を人種差別的言辞で中傷した。

(B) 書面による許可なく他のプレイヤーの不適切な写真を撮った。

(C) 観客をデートに誘い、断られたのにしつこく誘い続けた。

(D) 手を出させる目的で他のプレイヤーの邪魔をした。

(E) 観客が、他のプレイヤーをいじめるためにソーシャルメディアを使った。

理念:

安全な環境は、すべての大会参加者にとって基本的に期待されることである。嫌がらせはこの安全とイベントの完全性を蝕むものである。

故意に、大会において有害あるいは不快な状況を作り出すプレイヤーは、即座にその振る舞いを改めて後悔の念を示すか、さもなければ除外されるべきである。

この違反の対立的性質から、ジャッジは進行中のマッチを終了させ、プレイヤーを引き離す必要がある。

状況を悪化させることがないよう、あらゆる手を尽くすべきである。違反者は懲罰と、理由を問わずその振る舞いが許容されない理由の教育を受けるためにそのエリアから除外される。

その後、落ち着きを取り戻すためにいくらかの時間がかかることが考えられる。

謝罪は望ましいことではあるが、被害者が嫌がらせをしてきた相手に接触したくないという意志は尊重すること。

スタッフはこうした問題を気づき次第調査すること。

その違反が〔非紳士的行為 ― 重度〕に当てはまらないと判断した場合にも、プレイヤーに今後の誤解を避けるために説明するべきである。

追加措置:

プレイヤーはただちに振る舞いを改めるべきである。

この違反がマッチの終了時に行われていた場合、ジャッジはこの懲罰を次のマッチに適用してもよい。

格上げ: この違反が悪意を持っておこなわれていたり、プレイヤーが反省の意を示さなかったり、この違反が後に繰り返されたりした場合には、懲罰は【失格】とイベント会場からの除外になる。