プレイヤーはマッチの進行中に記録を取ってもよく、その記録をそのマッチの進行中に参照してもよい。各プレイヤーの記録用紙は、マッチの開始時に空白でなければならず、マッチの間ずっと見える状態でなければならない。
このルールは、プレイヤーが《思考囲い/Thoughtseize》で対戦相手の手札を見た際に、その内容を記録したりすることを認めるものです。プレイヤーはどんな内容であっても、マッチ中の内容を記録することができますし、そのラウンド中であれば記録した内容はいつでも見ることができます。
プレイヤーはその記録について他のプレイヤーに説明したり公開したりする必要はない。ジャッジはプレイヤーの記録を提示させたり、その記録について説明を求めたりすることができる。
マジックはたくさんのイベントが様々な国で開催されていますので、プレイヤーは自分の好きな言語で記録を取ることが認められています(それがハイヴァリリアン語であってもです)。これらの記録はプレイヤーが個人的に使うものであり、対戦相手に説明したり翻訳して見せる必要はありません。ジャッジはプレイヤーが記録している内容を確認することができます(これはジャッジの仕事として重要なものです)。
プレイヤーは、以前のマッチの間の記録など、それ以外の記録をゲーム中に見てはならない。
マッチ中のゲームが進行している限り、プレイヤーはこのマッチ中に取った記録のみを見ることができます。プレイヤーは以前のラウンドで取った記録やイベント前に作成した記録を確認することはできません。
ゲームとゲームの間には、プレイヤーはマッチの前に取られた簡易な記録を見てもよい。プレイヤーはその記録について他のプレイヤーに公開する必要はない。それらの記録は次のゲームの開始前にプレイエリアから取り除かれなければならない。
プレイヤーは、ゲームとゲームの間にメモを見ることができます。これは、マッチ中に取った記録以外でもかまいません。最もよくあるケースとしては、サイドボード中にサイドボードプランを書いたメモを見ることです。これはまったく問題ありません。特定の構築イベントの決勝ラウンドのように、プレイヤーが対戦相手のデッキリストを見ることを許可されている場合(MTR2.7)、ゲームとゲームの間であれば、それを見てもかまいません。
記録用紙3枚以上といった、度を超えた量の記録を見ることは認められず、〔遅いプレイ〕として懲罰を受ける事もあり得る。
記録を取ったり見たりすることが認められているからと言って、プレイヤーはそれに時間をかけすぎることが認められているわけではありません。1~2枚の記録なら特に問題はありませんが、プレイヤーは小説のような分量を調べてはいけません。プレイヤーは適切な分量を文章を、合理的な範囲の時間をかけて記録したり読んだりすることが認められている、というだけです。
プレイヤーのデッキリストが対戦相手に提示されているイベントでは、プレイヤーは対戦相手のデッキリスト全体をマッチ内の記録として書き写すことは認められない。
記録を取ったり参照したりするために電子機器を使うことは、ルール適用度が一般の場合には認められる(2.12 参照)。
ルール適用度が競技の場合これは認められていません。どういったものが認められるかなどの情報はMTR2.12を参照してください。はっきりいえばルール適用度が一般だから認められていることです。
プレイヤー並びに観客(例外:許可を受けた取材者)は、ドラフト中やカード・プールの登録中に記録を取ってはならない。
イベントに置いて、ドラフト中に記録を取ることは多くの時間が必要となりますし、それはゲームの戦略に対して非常に大きな影響を与えます。ドラフトの観客の中には、プレイヤーの友人がいるかもしれませんから、観客もルール適用度が競技やプロの場合は記録を取ることは認められませんし、観客が近くによって見ることも認められません。
プレイヤーはドラフト中、カード・プールの登録中、デッキの構築中に外部情報を参照してはならない。
この節は、イベントのマッチ以外に関する部分について示していますが、この文は特にドラフト中/デッキ構築中に関する部分を示しています。ルール適用度が競技のイベントにおいて、私達がプレイヤーに挑戦してほしいのは、カードを正しく評価しデッキ構築を行うことで最善のリミテッドデッキを作成する能力であって、手持ちのカードで異なるアーキタイプの中から最適なものを探すフローチャートを解く能力ではありません。
プレイヤーはいつでもオラクルの文章を参照してよい。その場合、オラクルの参照は公開で、他の戦略上の情報を含んでいない形式のものでなければならない。
オラクルのテキストはカードに書かれているものとして扱われます。これは多くの単語的な変更と機能的な変更が、古いカードに対して行われていますので、オラクルはすべての人が読めるものです。プレイヤーはオラクル以外の情報が書かれていないこと、使用禁止とされている電子機器を使用していないことの2点を守っている限りは、オラクルを印刷したものを持っていてもかまいません。
ルール適用度が一般の場合、わずかな戦略的情報が含まれていたとしても、gatherer.wizards.comなどのインターネット上のものを参照することは認められる。オラクルを非公開で参照したい場合、プレイヤーはジャッジの許可を取らなければならない。
ルール適用度が一般のイベントでは、プレイヤーはオラクルを自分で調べてもよいですが、対戦相手に調べた内容を公開する必要があります。もちろん、プレイヤーは常にジャッジに現在のオラクルテキストをこっそりと確認することができます。ただし、知りたいカードを特定できるだけの情報(カード名/カードの概要等)を把握している必要があります。
カードに芸術的な修正が加えられているものは、その修正が戦略的にほとんど意味のない場合に限り使ってもよい。
プレイヤーは、ちょっとしたイラストの拡張など、それが直接的に戦略的なアドバイスを含まなければ、芸術的な修正を行うことは認められていますが、どんな場合であっても、それらはちょっとした情報を含んでしまいます。《粗石の魔道士/Trinket Mage》に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を描くくらいなら問題ありませんが、《平地》に最新の戦略記事を書くのはいけません。
そのイベントでどのようなカードが許容されるか、またどの程度の記録が許容されるかについての最終的な決定権者はヘッドジャッジである。