以下の手順を各ゲームの開始前に適当な時間内で行なわなければならない。
「適切な」時間というのが重要です。プレイヤーはサイドボーディングやシャッフルに過剰な時間を使用できません。そうでないと遅いプレイ(IPG3.3)や遅延行為(IPG4.7)などのペナルティの対象となります。
1.サイドボードが使用できる場合、プレイヤーはデッキの中のカードを取り除き、またサイドボードのカードとデッキに加えてもよい。
ゲーム間のサイドボードは、前のゲームで行動した場合のみ許可されます。イベントでは、デッキ構築やプレイスキルがまず試されるべきであって、対戦相手を偵察する行為が試されるべきではないのです。(これは〔遅刻〕やデッキチェックによる【ゲームの敗北】でゲームが失われたのではない、ということです) また、ゲームの行動を行う前に、サイドボー ドを使用するために、第1ゲームをIDするよう提案することはできません。ゲームアクションを済ませているのであれば、その知識を利用して効果的にサイドボードを行うのが合理的です。これはマッチの第1ゲーム、または第1ゲームが始まる前に1人以上のプレイヤーに課された罰則によって第2ゲーム目以降に適用されることに注意してください。これには《解放された者、カーン/Karn Liberated》の3つ目の起動型能力によって開始されたゲームも含まれます。これらの再開されたゲームは、そのマッチにおける同じゲームとして扱います。
2.プレイヤーは自分のデッキをシャッフルする。第1ステップと第2ステップを何度か繰り返してもよい。
各プレイヤーは各ゲームにおいて完全に無作為化-プレイヤーがデッキの中のどのカードも特定の位置や大まかな位置を知らない‐して提示する必要があります。「ディール・シャッフル」やカードを並べて、特定枚数分積み上げるようなシャッフルは十分なシャッフルとして認められません(MTR3.9)。デッキのシャッフルはサイドボーディングが完了したという合図ではありません。プレイヤーは常識的な時間内で終わらせている限り、シャッフルかサイドボーディングか再考することができます。
3.プレイヤーはデッキを対戦相手に提示し、シャッフルを求める。また、存在する場合はサイドボードも提示する。
この規定はシャッフル中に自身のデッキに何らかの細工によって積み込みをさせにくくします。プレイヤーは各ゲームで正しいサイドボードの枚数であるかどうかを対戦相手に確認してもらう必要があります。(枚数の確認のみで内容ではありません。) 一度対戦相手にデッキを提示しシャッフルをしてもらったら、第1~2ステップは終了です。
4.相棒を使っているなら、それを明示する。第1ゲームのあとでは、相棒を再度明示する必要はなく、撤回するまで、使い続けることが想定されている。
5.該当するプレイヤーが先攻か後攻かをまだ決定していなかった場合、この時点で決定する(MTR2.2参照)。
これはMTR 2.2でも触れられていますが、プレイヤーはゲーム開始時の手札を見る前に先攻か後攻かを決めなければ、大きな影響を与える可能性があります。多くのプレイヤーは先攻を希望します。そのため、明示的な宣言をしなかったプレイヤーは先攻を選んだものとするように規定します。
6.各プレイヤーは7枚カードを引く。これらのカードは裏向きにテーブルに並べてもよい。
このルールは認定イベントでのゲーム開始時の手札枚数を決めています。正確に7枚のカードを引いている限り、カードを引く方法は特に定められていません。テーブルに裏向きでカードを並べることは、引いたことにはなりません。多くのプレイヤーはこれを枚数を正しく数えるために行っています。
7.各プレイヤーは、ターン順にマリガンをしてもよい(マリガンに関するルールは総合ルールの103.4節を参照)。マリガンした場合、再度シャッフルを行い、上記の提示の手順を繰り返す。
一度ゲーム開始時の手札をキープすることを宣言したプレイヤーは、後で対戦相手の決定をみてマリガンすることはできません。一度マリガンを宣言したプレイヤーはたとえ選択順が違っていたとしてもその選択で決定になります。第一ステップと第二ステップはマリガン中には行われません。このとき、デッキからカードは加えられたり取り除かれたりはできません。CR 103.4が変更されており、マリガンしたプレイヤーは、キープを宣言した後、占術を行うことができます。マリガン手順の技術的な詳細は、CR 103.4を確認してください。
すべてのプレイヤーがマリガンの処理を完了したら、ゲームは開始したものとして扱う。ゲーム開始前の手順は、マッチ開始が宣言される前に行なってもよい。
これは、ラウンド開始のアナウンス前にゲームの準備をどこまでしてよいかを明確に定めるとともに、時間を守るプレイヤーに制限時間を充分にゲームに使うことができるという利点があるようにするものです。