ジャッジプログラムの近況~2017年の秋を終えて

やあ、皆さん良い祝日をお過ごしかな? 2017年が終わったところで、ジャッジプログラムについていくつかニュースをお伝えしよう。
季節の終わりには、その季節にジャッジプログラムで何が起こり、プログラムコーディネーターが次の季節に何を目標とするのかしってを知っておいてほしい。

“スフィア”の構成の変化

“ソーシャルメディアおよびウェブプラットフォーム”スフィアの新リーダー:Jack Doyle
何よりもまず、先代のリーダーであったDavid de la Iglesiaに大きな感謝を伝えたい。彼はこのスフィアを素晴らしい手腕で引っ張ってくれた。
そしてJack、歓迎しよう! 彼はこのスフィアのメンバーに任命されたときから非常に良い働きをしてくれており、これからはリーダーという立場からさらなる貢献をしてくれることだろう。
“ソーシャルメディアおよびウェブプラットフォーム”スフィアに関する詳細はこちら(リンク先は英語)。

“ジャッジ規約委員会”スフィアの新リーダー: Cristiana Dionisio
先代のJohanna Virtanenは2年間このスフィアのトップを務めてくれた。そして夏の初めから、2018年から他のスフィアにも関わりたいということで、プログラムコーディネーターとともに数ヶ月かけて彼女の後任にCristiana Dionisioを選出した。縁の下の力持ちとも言えるこのスフィアでジャッジプログラムを支えてくれたJohannaに感謝を。
我々は、ジャッジプログラムの中でも複雑かつデリケートと言えるこのスフィアを、Cristianaなら上手く率いてくれると信じている。彼女はこれまでにもGPHJやRCとして何年も経験を積んできたので、この新たな役割でその経験を遺憾なく発揮してくれることだろう。
“ジャッジ規約委員会”スフィアに関する詳細はこちら(リンク先は英語)。

“レベル”スフィアの構造の変更
3ヶ月前、我々は”L1・L2”スフィアと”L3試験”スフィアを1つに統合した。そして、スフィアを上手くコントロールできるように、かつ臨機応変に動けるように、内部構造を整えてきた。
最終的に、スフィア内に4つのメインプログラムを作ることとなった。
・L1プロジェクト(リーダー: Bryan Prillaman
・L2プロジェクト(リーダー: Alfonso Bueno
・L3プロジェクト(リーダー: Matteo Callegari。L3認定試験もこのプロジェクトに含まれる)
・試験問題プロジェクト(リーダー: Louis Fernandes

“レベル”スフィアに関する詳細はこちら(リンク先は英語)。

また、プログラム構造図についての変更もここで触れておきたい。これまでは更新を6ヶ月に1回としてきたが、今後は必要なタイミングでこのファイルに更新を加えていく。これで、何かを変更するのにわざわざ時機を待つ必要が無くなるわけだ。

このファイルについてもし何か気付いたことがあるなら、mail-the-pcs@googlegroups.comまで連絡してほしい。このファイルの責任者Zohar Finkelが対応しよう。

発展的な役割のローテーションについてのまとめ

地域コーディネーターの新メンバーも10月に発表された
GPヘッドジャッジの選考が現在行われており、2018年1月に発表予定だ。
プログラムコーディネーターの2018年春の募集が行われており結果は3月に発表される。Riki Hayashiは1月1日に任期を終えた、彼の大きな貢献に感謝する。

“ルールの法律家”のプロモカード
Unstableのプロモカード《Rules Lawer/ルールの法律家》は、ウィザーズからジャッジへの贈り物だ!
このジャッジFoilは2018年前期のカンファレンスサポートとして全世界におくられる。第一四半期だと2月3日に東京で、3月大阪で開催される。その後の日程は日本フォーラムで発表される。
(※:原文では「全員もらえる」っぽく書いてあります。そういう意図があるとも聞いていましたが、直近に聞いていた内容と違いアナウンスされたことにびっくりしました。そこで実際どうなのか確かめてみたところ、そのほかの入手方法はまだ決められる段階でないということでした。追加情報がでたら日本フォーラムでお知らせします。)

ジャッジ試験はジャッジAppsへ
ジャッジセンターを一時閉鎖して数ヶ月経ち、我々はジャッジ試験をジャッジAppsに移行することにした。この作業には大勢のジャッジの途方もない努力を要するが、これにより試験機能はうまく改善することだろう。我々のセルフトレーニングや認定試験をより良いものとし、ひいてはプレイヤーへのサービスの向上へと繋がっていくはずだ。
現在日本語で利用できる試験はまだないが英語の練習問題がうけられる。興味のあるかたはこちらを確認してほしい。(日本語化については日本フォーラムでお知らせします。)


今季のプロジェクト:ジャッジAppsの試験

試験についてはいま言ったばかりだが、これはこのアナウンスで強調したい今季のプロジェクトだ。このプロジェクトは2つのメインパートからなる。1つは試験機能のためのソフトウェアの開発。問題を保存し、編集に対応し、実際の試験を作成し、それらを印刷し――対応するべき機能は多岐に渡る。開発に多大な貢献を果たしてくれたDan CollinsPaul Baranayへ感謝したい。

そして、もう1つは試験問題内容の作成だ。一見すると簡単な仕事に思えるかもしれないが、全くそんなことはない。どれだけ綿密に整備しなければならないか、そのための努力がどれほどのものか、本当に驚かされる。この作業はLouis Fernandesが率いてくれている。Louisと彼のチームメンバーは、全試験のために、問題を準備し、見直しを行い、編集を重ねてくれている。ジャッジプログラムにとって大切なこの作業のために時間を費やしてくれている彼らへ、多大なる感謝を述べたい。

今季のジャッジプログラムへの貢献者
これまで挙げた以外にも、たくさんのジャッジが様々な方向からジャッジプログラムに貢献してくれている。ここで何人かの名前を挙げて感謝したい。もちろん、ここで挙げきれないほど多くのジャッジが努力を重ねてくれていることは知っているので、次回の記事では注目する範囲を拡大していきたい。

今週のジャッジ”プロジェクトのリーダーMichael Arrowsmith。彼は、ジャッジプログラムの発展に力を尽くしてくれているジャッジたちに光を当ててくれている。
ジャッジ記念日プロジェクトのマネージャー、Ronald Thompson。ジャッジプログラムにおける経験や貢献について振り返ることはとても大事だ。
“ソーシャルメディアおよびインターネット活動”スフィアJack Doyle。全世界のジャッジがオンラインで様々な活動を行うことが出来ているのは、このスフィアによるコントロールのおかげだ。
JTQプロジェクトEdwin Zhang。世界には「PPTQを実施したくてもL2が居ない」というコミュニティが存在する。このプロジェクトはそういったコミュニティのために、離れた地域のジャッジのトレーニングを可能としてくれる。
ジャッジ規約委員会のリーダーJohanna Virtanen。ジャッジプログラムの安全を保ち、全ての人を歓迎するために彼女たちが居る。
ジャッジブログのソフトウェアを維持してくれている​Hao Du。彼のおかげで、ジャッジがより良い存在となるための情報を公開し続けていられる。
ナレッジプールJoe Klopchic。ジャッジの技能を高めるのにはとても良い題材だ。
Sashi Kumarはたくさんの、本当に多くのGPでジャッジスタッフ写真 を撮り続けてくれた。Facebookで集合写真を見かけたら、「行ってみたいなー」と思うだろ?
ジャッジAppsの試験内容作成を率いてくれているLouis Fernandes。現在のジャッジプログラムで最優先の作業の担い手だ。
L3試験プログラムのリーダー、Matteo Callegari。レベル3の番人だ。
アナウンス翻訳チームHans Wang。プログラムコーディネーターがジャッジプログラムに語りかけるとき、その声を全員に分かりやすいようにしてくれる存在だ。
ジャッジAppsの試験機能を作ってくれているDan Collins。先のLouisと同様、現在のジャッジプログラムで最優先の作業の担い手だ。


プログラムコーディネーターの2018年のポイント

L3ジャッジたちの意見をまとめた結果、2018年のメイントピックは以下のようになった。

・レベルシステムの再評価: マジック組織化プレイの現在の構造を基本として、ジャッジの各レベルの定義(技能、必要条件、機会、維持など)を見直す。始動から2年が経過した発展的な役割、そしてそれぞれの選出委員会とそのリーダーについて評価したり、「レベル」にではない別のシステム(仮に「階級」と呼ぼう)を付け加えるか入れ替えるかそのままにするかを模索したり、などといったマジックジャッジプログラムを象徴するシステム構築をより良く変えていけるかどうかを考えたりしていくつもりだ。
· 品質とレベルの維持: レベルシステムの再評価と並行して、「品質」についても注目していく。システムを改善したり、フィードバックに力を入れたり、維持要件に手を入れたり…といったことだ。
· プロジェクトの構成: トーナメント外におけるジャッジたちの最も重要な活動である「プロジェクト」にもっと目を向ける。今の”スフィア”や個別のプロジェクトを分析し、より力を入れるべき分野を探していく。
· プログラムコーディネーターの役割/ジャッジプログラムのリーダー: プログラムコーディネーターが設けられた当初は「不可視の航空管制官」と定義していた。今プログラムコーディネーターは表に出るグループとなり、マジックジャッジプログラムのリーダーとして我々の向かう方向性やジャッジプログラムの価値を見定め、改善すべき分野のサポートをする存在である。