Magic Judge Monthly 2017年11月

ジャッジの皆さん、

今年最後のMJMにようこそ。

この2017年が素敵な年であったこと、そしてこの年末年始が楽しい日々であること、さらに来るべき2018年が素晴らしい年であることを願い、ここに更新のまとめと、最後にとてもいい話をお送りします。

良いお年を!

MJMチーム


Magic Judge Monthly 01.12Important

イグザンプラー第12波に向けての変更

通常、ここでは私たちはイグザンプラーの推薦を使うようにしましょうという話をするだけです。もちろんそれも重要なのですが、イグザンプラー・プログラムに大変更が訪れようとしています!

  1. カンファレンスのローテーションがずっと早くなります
  2. イグザンプラー・トークンが配られるようになります。各波1人の幸運なジャッジは似顔絵をトークンにしてもらえます
  3. フォイルは保証されなくなります。チームは配分に無作為性を加えました。これについては記事を確認することをおすすめします
  4. トークンの関係上、誤りのある推薦は全て繰り延べ扱いになります
  5. 「代理」推薦は認められなくなります。他のジャッジの代わりに推薦を送ることができるのはRCだけです

それぞれについての具体的な説明や掘り下げた解説は、こちらの記事をご確認下さい。その中に、仲間のジャッジがどんな姿で描かれるかという例も掲載されています。

Magic Judge Monthly 01.12Documents

2017年11月のジャッジ向け記事とブログ

  1. 記事: Program Coordinator Travel Diaries – Chapter #1, Common Considerations when going to your first large Magic event!
  2. ジャッジ・カンファレンス: Updates to Conferences Support – November 2017
  3. GPトラベルガイド: GP Madrid 2017
  4. The Feedback Loop(相互指導): Self-Reviews Aren’t Solo-Reviews, Buying In, Writing Reviews, Part 2 and Mentoring
  5. Knowledge Pool(問題例): 湯の中に上陸, 不気味な思惑, 2つのデッキの使い分け, 不在の先兵
  6. Judgecast: JudgeCast #185 – Halloween Odds and Ends, JudgeCast #186: Unstable Preview – Rules Lawyer, Unstable Preview: Rules Lawyer (With Judge Promo Bonus!), JudgeCast #187 – Turn-Based Actions
  7. その他のブログなど: Welcome to the Fold, The Elvish Farmer, The Competitive Judge, Judge Games, Ask a Magic Judge, 5 Minute Magic

その他にも、Blog Portalからジャッジのブログを見ることができます。
記事について議論したい場合、関連のフォーラムに行きましょう。 Judge blogのチェックもお忘れなく。


Magic Judge Monthly 01.12Community

2017年11月のアニバーサリー

ジャッジとしての「誕生日」をこの11月に迎えた皆さんを盛大に祝いましょう! 今月特集されているジャッジはDarren Gamble(ジャッジ20周年!)、Kevin DesprezDavid Lyford-Smithです!

2017年11月の「今週のジャッジ」

#232 Nik Zitomer Level 2, from Roswell, GA
#233 Josh McCurley Level 2, from TX
#234 JOTW Exemplar Wave 10 Part 2
#235 Imogen Tilley and David Lyford-Smith, Level 2, from UK
#236 Eric Smith Eric Smith Level 3, from New York, NY

ジャッジセンター休止中の昇格の提出について

ジャッジセンター休止中に試験を終えた候補者の昇格を提出したい場合、単純にリージョナル・コーディネーターにご連絡下さい。簡単です。


Magic Judge Monthly 01.12Answers

2017年11月の質問に対する公式回答

1. アクティブ・プレイヤーは《致死の蒸気》を戦場に出しています。彼のメインフェイズの間に、彼は《テフェリーの防御》を唱え、優先権を保ったまま《致死の蒸気》の能力を無数に起動しました。対戦相手は、これによって何もできないまま無数のターンを得ることになり、最終的には空のライブラリーからカードを引くことによってゲームに負けるということに気づきました。そのため、彼はそれに対応して《致死の蒸気》の能力をアクティブ・プレイヤーと同じだけの回数起動しました。それに対応して、アクティブ・プレイヤーは再びその能力を無数に起動しました。プレイヤーたちはお互いにどんどん大きな数字を宣言し合うだけになり、最終的にはこの問題を解決してもらおうとジャッジを呼びました。
Answer:

これはループのルールに当てはまります。簡単に言えば、アクティブ・プレイヤーが起動する回数を選び、非アクティブ・プレイヤーは(その数字を知った上で)それ以上の回数起動することができ、それで終わりです(アクティブ・プレイヤーはもうそれを起動できません)。この場合、対戦相手ではなくアクティブ・プレイヤー(《テフェリーの防御》を唱えたプレイヤー)がループを止めなければなりません。

承認者 Nate Long.


2. もう1つ《致死の蒸気》の質問です! APは「《致死の蒸気》を1000回起動するよ」と言い、NAPは「1つ目を対象にして《計略縛り》を唱えるよ。だからもうそれは起動できない」と言いました。彼らはジャッジを呼びました。どうなりますか?
Answer:

プレイヤーが優先権を保持していると仮定するのは簡単ですが、ルールをよく理解しているプレイヤーは優先権を保持すると明示することを理解しているでしょう。それだけの知識を持っていないプレイヤーもすぐに学べます。また、そうしたルール知識を持つプレイヤーは得るべき有利を得ることができます。
MTRのこの部分の背景にある理由は、《ナントゥーコの影》のように、「これをX回強化するよ」と言ったときに優先権を保持したくなく、起動ごとに優先権のパスが含まれると仮定するのが普通であるカードがあることです。《致死の蒸気》が《ナントゥーコの影》などの何十(何百?)のカードのようにはこのルールにそぐわないということは、10年以上も問題なく処理できているルールを変更する理由にはなりません。

承認者Scott Marshall.


3. あるプレイヤーのデッキが統率者戦のデッキのように高かったのでデッキチェックをしたところ、彼はカード(全てフォイルでした)の裏側にトークンを一緒にスリーブに入れていました。トークンは全て同じで(15枚ぐらいチェックしました)、スリーブは不透明でした。ヘッドジャッジに確認したところ、彼は問題ないと言いましたが、私はやはりおかしいと思います。問題ないのですか?
Answer:

その状況には問題ありません。本質的に、カードは区別できる状況にはなっていません。予想できないことではあっても、ルールに文面上も理念上も従っています(それ全体を通して、誰かが利益を得ているということは想定できません)。
この例の場合、〔区別できるカード〕にしないために、「二重カード」の結果として厚みが均一になっているかどうかを例外なく確認します。もう1つの懸念は無作為化で、厚みが増したことでシャッフルに問題がある可能性があります。プレイヤーが問題ない時間内で充分に無作為化しているか確認します。これらの懸念が実際に問題を起こしているのでなければ、何も問題はありません。
承認者Scott Marshall.


4. 《ボーマットの急使》の誘発型能力は有害なんですか? どうして?
Answer:

《ボーマットの急使》は、その有害な誘発型能力(もちろんそれに伴う他の機能)のためにプレイされているカードの1枚です。この議論は、他にも《ニクスの織り手》などで見られます。
ウィザーズのマジック開発部から私たちのポリシー・チームに、ゲームの流れをどうしたいか、メカニズムがゲームプレイにどのような影響を与えるべきか、などの案内が届くことがあります。すばらしい協力関係です! そして、開発部の思惑は非常に明確でした。このようなリソースを失うものは、有害なのです。
また、ポリシー上、誘発型能力はゲーム上の文脈を離れてそれ単独で見ることになっています(どちらのターンであるかが有害かどうかを定めるような対称的誘発型能力、例えば《吠えたける鉱山》は例外です)。
「よし、俺はリソースを失うよ!」 → 有害(それ単独で)。
「でもそうしたいんだ!」 → 文脈上利益が示唆されている。
承認者Scott Marshall


5. Andreaが競技のレガシーのイベントでNicolaと対戦しています。Andreaは《苦悶の触手》を唱え、それの誘発型能力を示しました。Nicolaは「このターン呪文をいくつ唱えました?」と尋ねました。Andreaはこの質問に遺漏なく完全に答えなければなりませんか、それとも「自分で数えて下さい」と答えることができますか。一言で:これは情報の分類上何ですか?
Answer:

これは類推情報です。プレイヤー意思疎通規定に共有情報として列記されているいくつかの特定のもの、例えばカウンターの数と種類を除いては、数えるというのは通常類推情報になります。
「いくつ呪文を唱えましたか?」 → 類推情報。答える必要はありません
「このターンにA、B、C、Dを唱えましたか?」 → 共有情報。答えなければなりません(ただし、Eを忘れていても教えてあげる必要はありません)

承認者Scott Marshall



Magic Judge Monthly 01.12Policy

2018年に向けてGoogleカレンダー更新

プレミアイベント・カレンダーが更新されました。個人用カレンダーと同期させるためのIDとiCloud版がこちらのトピックで入手できます。

チームシールド・トップ4

チームドラフトのポッドにおける正しい席順はしばしば話題に上がります。このスレッドで、どのプレイヤーがどこに座るのかを確認しましょう。

WERと複数フォーマットのイベント

競技レベルの複数フォーマットのイベントをもっとも上手く報告するためのさまざまな示唆をこちらのスレッドで確認しましょう。


Magic Judge Monthly 01.12Project

ジャッジ・カンファレンス、グランプリ、SCG Openが世界中で開催され、ジャッジが募集されています。Grand Prix PhoenixGrand Prix MadridSCG Open DallasSCG Open Philadelphiaなどが募集中です。
各イベントについての詳細および応募できるイベントの有無は、Grand Prix Solicitations and Selected Staffsのフォーラムでご確認下さい。
Welcome to the Fold(GP初参加のジャッジを称賛するプロジェクト)、The Collected Company Mentorship Project(女性と女性指導者を繋ぐプロジェクト)などの公開プロジェクトが協力者を求めています。ジャッジとしての経験から得たものをコミュニティに還元しようと思う方は、興味のあることにご協力下さい

最後のおまけ

デッキリストのケーキです!
レベル2のDavid Greeneがフロリダで行われたRPTQでこのケーキに印刷されたデッキリストを提出しました! 誰かにサイドボードを食べられるようなことがありませんように!