
ジャッジプログラムの組織構造を変更します。 この文章では重要な部分についての要約と、なぜ変更を行うかについて述べます。たくさんの重要な変更に慌てないでください。日々の活動への影響は些細で新たな構造へは自然と移行してゆきます。もしすぐに詳細を知りたいならば、Official Resources のページで詳細を見ることができます。 それを見てからこれを読むという手もあります。 前回、ジャッジプログラムを大きく再編したのは2004年9月世界選手権の後のことでした。今日でも私達になじみぶかい5つのレベルの構造、当時『A New World Order』と呼んだ出来事でした。 2004年の組織化プレイはどのようなものだったでしょうか?グランプリは年17回程度開催、平均800名が参加しており4桁を越えることは稀でした。 日曜日に設けられるサイドイベントは1つか2つでした。 ローカルトーナメントシーンでは100人規模のプロツアー予選が開催され、プレリリースは都市でごく少数が集中的に開催され、SCGOといったイベントはまだ存在していません。そもそも「一般REL」がまだ数年先までありません。そう、今とはまるで違う時代なのです。 その時、我々は時代にあったジャッジプログラムを構築することにしたのです。 レベルの定義はローカル、エリア、地域、インターナショナル、プロフェッショナルジャッジというように、技能によってではなく地理に焦点を当て表されました。 レベル3ジャッジは地域のリーダーであることが求められました。そしてレベル3達は地元のイベントで規模に応じ必要なだけジャッジたちを指導し、教育し、認定し期待に応えてきました。 レベル2ジャッジとは、より経験を積んだレベル1ジャッジでした。レベル4、5のジャッジという存在は、たまたま地元でグランプリがあれば知ることもあるであろう、殆どのジャッジにとって抽象的な存在でした。 組織化プレイは進化するのに合わせ、ジャッジプログラムも進化の歩みを進めます。一般RELは競技RELとは独立したものとなり、レベル1ジャッジが焦点を当てる先となりました。レベル1の層を厚くするためレベル2ジャッジには認定を任せられるようになりました。レベル3ジャッジ昇格のプロセスは抜本的に見直されました。人数の増加にあわせて、各コミュニティーを手厚くするため地域コーディネーターが設置されました。しかし未だジャッジプログラムの芯は2004年新世界秩序のまま1,2,3,4,5です。 そう。いまそれが様々な問題を起こすようになっているのです。 レベル4でいることが意味していたこと 2015年のはじめにあった諸問題、主にレベル4でいることが意味していたことという面から話しましょう。レベル4を理解すること、つまりレベル4は何を意図されていたのか、そしてレベル4に何がおきたのか、はどのようにしてジャッジプログラムが組織立つ必要があるかを理解する鍵となります。 2004年の9月、ジャッジプログラムは12人程度のシニアジャッジを、有用な情報を提供したりジャッジプログラムを運営するために必要としていました。偶然にも同じくしてグランプリを運営するためにも同数のジャッジが必要とされていました。これらを同一のものとすることに多くの賛同が得られました。 しかし、時がたち、ゆがみが発生したのです。 プレミアイベントとりわけグランプリの規模はうなぎのぼりです。グランプリに17人程度のヘッドジャッジで十分であったのは、100人ほどが必要になりました。多くのグランプリが2,3人のヘッドジャッジを要する規模となりました。ヘッドジャッジ仕事はとても疲弊させてしまう大きなものです。レベル4ジャッジたちは素晴らしい人々でこれに不平不満を口にするような人たちではありませんが、疲れ果て燃え尽きかねません。昨今のグランプリのニーズを安定的にカバーするためには候補を倍にする必要があります。しかしその候補たちはただグランプリのジャッジとして素晴らしいだけでは不足なのです。なぜならレベル4はジャッジプログラムの核として存在しているからです。候補たちはどちらにも相当に長けていなければならないのです。せっかくの才能豊かなジャッジの集合を小さくしまうことなく、相応な関心をもたせたいのです。 対照的にレベル3はよりジャッジプログラムに関わるようになりました。という文脈は多くのレベル3にとって意外かもしれませんが2004年を振り返るとレベル3が自地域の外で何かイベント外の活動を行うというのは稀に見ぬことだったのです。この変化はある意味当然でレベル3はより多くの時間をジャッジプログラムに費やすようになり、自身でやることを見つけることができるようになったのです。ですがもともとレベル3がしていた役割に今はもう存在しないものが出てきました。 かつてのレベル3によりされていた地域の運営の多くが地域コーディネーターにされるようになりました。それからPTQとそこで構築していた地元での関係性を強める仕組みがなくなりました。レベル3は自然とより大きなイベントとイベント外の活動に移行していきました。レベル4は役割が侵食され、そう正直に言いますが、生き残るためにグランプリに忙殺されることになるのです。 ジャッジプログラムの管理者は重要なことで、ヘッドジャッジと比べ重要ではないという意味ではありません。ジャッジプログラムの管理者も実際のところニーズが大きくなっているのです。グランプリのヘッドジャッジにはそのニーズを満たすようなスキルセットは必要ありません。両方のニーズを十分に満たすほどに貢献することは無理な要求なのです。週末に120人規模のジャッジを指揮しながら、多数のジャッジが参加するプロジェクトを構築し何年も持続させていくジャッジは稀中の稀です。 グランプリの運営にはより多くの人数が求められ、ジャッジプログラムの管理には少ない人数で十分と、それらを一緒にしてはいけない状況となりました。現在の構造ではうまくいきません。再スタートの時が来たのです。 レベル1は数年後に一般RELイベントに焦点を当てると再定義されましたが、その変更の本質は十分に理解されることがなくまた、レベル1からレベル2になることは明確な定義を欠いていました。レベル2は、全く違うことに焦点を当てているにもかかわらずレベル1のより経験を積んだ者とみられていました。 削り出し では、どのように対処したのか? 私達は、動作していなかったものや、レベルシステムが内包しようとしていたものについて話しました。 その中で4つのテーマが明らかになりました。 全面的な能力を測るよりも、レベル毎の特定の技術を測り、それを保証したかった。 トーナメント主催者や地域コーディネーターはそれに必要な調整を加えるための地元のジャッジに関する独自の知識を持っています。 レベル4ジャッジがレベル3ジャッジの延長とみられる現状を打破したかった。それは数年に渡って計り知れない苦痛をもたらしてきた。多数のすばらしいジャッジがレベル4を目指すがあまりにも多くのジャッジがいるので挫折することになったのだ。私達は今までうまく満たせていなかったが、希望や期待するものを準備しました。 ジャッジの為の継続性や経験を保つための、より定期的な機会をより多く作成したかった。 降格という扱いではなくポジションから退くという事が必要だった。 レベルシステムに捕らわれないリーダーシップを発揮する機会を設けたかった。 結局、 私達は3つの部品からなる構造にしました。(レベル、役割そして認定) 私達は今日にもこのジャッジプログラムを反映しなければならないと感じています。 あなたはここで全ての詳細を読めますが、重要な2つの事柄の要約は以下の通りです。 (認定はあなたの現在のレベルに加えていくらか特別な責任が与えられます。) レベル レベルはジャッジに関係した体系です。これらは何をすることを認定されたかを定義したものです。レベルは3つあり、それぞれは前のレベルを前提として定義されます。 レベル1 – 一般REL 店内ジャッジ。 レベル1ジャッジは一般RELのルールと手順において訓練し、認定された者である。これらのジャッジは、世界中で開催されているほとんど全てのマジックのイベントにあたる一般RELイベントで活躍し、プレイヤーが大規模イベントに参加する前に、そこで推奨される振る舞いとルールについて教育を施す者である。 レベル2 – 競技RELジャッジ。 レベル2ジャッジは競技RELのルールと手順において訓練し、認定された者である。 彼らは主に店舗でのプレミア・プレイ、特にPPTQに責任を持つ。 […]