マジックのコミュニティにおけるハラスメントと、どのようにジャッジが対処するかについて

この記事は、マジックのコミュニティで目立った嫌がらせが複数発生したことに起因して発表しています。この記事ではそうした出来事への応答をすることと、ジャッジらへ自身のコミュニティーで起こる問題に対応するためのアクションプランを与えようとしています。嫌がらせという事柄はオンラインでも対面でも長い期間発生していることで、私たちはそれに深く悩まされています。ジャッジのコミュニティにも嫌がらせを防止することや、嫌がらせを対処することができると考えています。 この手紙は、嫌がらせや害のある行為についてジャッジのコミュニティが何を信念としているかに関する声明であり、また自分自身やマジックのコミュニティの改善に向けて行動を呼び起こす声明です。 ジャッジであれプレイヤーであれ より良くあることができる、あるべきである 憎悪はジャッジプログラムの拒否するものです。嫌がらせはジャッジプログラムの拒否するものです。たくさんのジャッジが店や地元のあつまりといったコミュニティへ有益な影響を与えています。ジャッジは憎悪や嫌がらせに反対し、自身の属するコミュニティを良い方向へ導く役割を果たしています。 しかしながら広範なジャッジコミュニティ全体として常には、嫌がらせ、憎悪、差別、人種主義、性的マイノリティへの恐怖症、その他多くの間違いについて絶えず発言してきたわけではありませんでした。いま私たちはより良くある必要があります。愛すべきコミュニティを存続させるためにも、ここに記すことをしていくことでコミュニティの主導権は良い方向へ導こうとする者たちの側にあると支持していくことができます。そして嫌がらせやいじめをする者に影響を与えることができるようになります。 間違っている事に対して誠実に向き合い主導権を担い対応していくことが大切です。ジャッジの教訓の一つ「過ちは誰しもが犯すはずですが、犯した過ちの理由として他の事を責めることはせずに、自身の過ちと向き合い自らが主導権を保ち改善しましょう。」に通じるところです。現在起こっている嫌がらせの問題は、私たちにも主導権を担うことができるものです。私たちには、嫌がらせへ対抗するためのツールがあり、それらをより有効に活用する必要があります。 イベント内での嫌がらせに対するジャッジの役割 マジックイベント規定 (MTR) には嫌がらせについてこのように書かれています。 5.4 非紳士的行為 (略)非紳士的行為にはたとえば以下のようなものが含まれる。 (略) • 常識的に考えて嫌がらせ、いじめ、つきまといと思われるような行動をする (略) スタッフは気がついた問題のありうる行動を可能な限り早く調査し、その行動が繰り返されないように行動すること。非紳士的行為はすべてDCIの調査を受けることになる。 ルール適用度が一般の場合のジャッジ法 (JAR) には嫌がらせに対してこのように対処するよう書かれています。 重大な問題 状況にかかわらず決して許容されない類の振る舞いというものが存在します。(略)以下のようなプレイヤーは、イベントから除外し、主催者の判断で会場からも退場にしてください。 (物理的であれ口頭であれ)攻撃的行為、暴力的行為、嫌がらせ的行為、罵倒的行為 マジック違反処置指針 (IPG) には嫌がらせに対してこのように対処するよう書かれています。 4.2. 非紳士的行為 ─ 重度 【マッチの敗北】 定義: プレイヤーが、1人またはそれ以上の個人が嫌がらせ、強迫、いじめ、つきまといだと常識的に感じるような行動をした。(略) ジャッジとイベント主催者は全てのイベントでマジックイベント規定を遵守することとされています。ルール適用度が一般の場合のジャッジ法がそのガイドラインとして使われ、ルール適用度が競技の場合はマジック違反処置指針がそのガイドラインとして使われます。 これらの文書は、イベントでのジャッジ、プレイヤーそして観客に何が求められているかを非常に明確に示しています。「人に嫌がらせをしてはいけない。嫌がらせをすることを認めてはいけない。」 誰かがそうしたことをしたならば、最低限その時点で行っているマジックの試合は中止、つまりその試合は負けになります。失格になることもあります。そして退場になることもあり、出場停止といったさらなる措置が行われることもあります。 イベント外での嫌がらせに対するジャッジの役割 イベント外では、ジャッジに関連する2つの基準があります。 嫌がらせを報告する(および反対する)ための基準があり、嫌がらせにジャッジが関与している場合の基準があります。 マジックジャッジ規約 にはコミュニティへの関与についてこのように書かれています。(特に関係する部分を太字にしています。) ジャッジは、他者を迎え入れる環境を作るべきである。 ジャッジはマジック・コミュニティの一員として、誰かが嫌がらせを受けた、脅された、虐められた、つきまとわれたなどと感じるような行動がおこなわれないようにする責任を持つ。ジャッジにはそれに加えて、これらの行動を受け入れず、マジック・コミュニティの全てのメンバーが歓迎されていると感じる環境を積極的に作っていく責任がある。ジャッジは他者が悪い環境を作ることを見逃すべきではない。 ジャッジは、自身がスタッフを務めるイベントにマジック・コミュニティの他のメンバーが参加して不快に思うような見解を公表すべきではない。 これはどういう意味か ジャッジは、あらゆる形態の嫌がらせ行為を非難し、積極的により良いコミュニティを構築する肯定的な義務を負っていると考えています。 ジャッジは、適切な手続きを経て嫌がらせを報告し、コミュニティに有益なロールモデルとして皆の前で行動し、他者によりよい人物となることを奨励し、発生した問題を報告するべきです。 また、マジックジャッジ規約にはジャッジが嫌がらせに関与している場合についてこのように書かれています。(特に関係する部分を太字にしています。) ハラスメント ハラスメントは、体系的・継続的な、個人またはグループの迷惑な行為であり、脅迫、強要、威嚇、支配などが含まれる。  性的かどうかにかかわらず、ジャッジによるハラスメントは許容されない。ハラスメントの訴えは、被害者の保護と被害者への配慮を持って扱う。 これはどういう意味か ジャッジ規約委員会は、報告された嫌がらせをした者に対して公正かつ適切な措置を講じます。これまでにこの措置により一時的な資格停止や除名も行われたことがあります。 […]

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告知 -レベル2試験官取得要件

この4月に、私たちはジャッジプログラムの構造を変更しました。ジャッジプログラムのリーダーたちは、その内容をこちらで公開してくれました。大きな変更のうちの一つに、特別な資格を取得する要件が追加されました。レベル2ジャッジが取得可能な資格として、レベル2試験官というものがあります。 なぜこの資格を用意したか このレベル2試験官という資格は、ジャッジプログラムにおける重要な点を2つ、補填してくれます。 私たちはレベル2候補生がより簡単にテストを受けられるようにしたい。 私たちは、レベル2ジャッジのジャッジプログラムにおける地位向上および貢献を、レベル3を取ること以外にも用意したい。 新しいPPTQシステムでは、より強く「地元に根ざした」レベル2ジャッジという存在が求められています。現在の「レベル2ジャッジ」とは、「ルール適用度競技におけるジャッジ」ということを意味しています。レベル2候補生は、認定を受けるために長旅をするような状況におかれるべきではないのです。しかし、以前のPTQシステムとは事情が異なり、そういった地方単位のイベントでレベル3のヘッドジャッジが求められる機会は減ってしまっていました。この変更の結果、以下の2つの予期せぬ結果が生じてしまいました。 現在レベル2を保持しているジャッジが、PPTQの過密スケジュールのおかげで働きすぎであると感じるようになってしまった。 レベル2候補生はレベル3ジャッジにテストしてもらう機会を見つけるにあたり、より厳しい状況におかれてしまった レベル2ジャッジは、ジャッジプログラムの長期的な成功における要となる人達です。現在、技術が十分あって、しっかり準備ができているなら、レベル2ジャッジはレベル3認定プロセスを完全にこなさなくてもレベル2試験官となることができます。これはジャッジプログラムにおいて、地域のリーダーを育てるにあたり非常に重要な土台となります。そしてこれはそういった立場にあるレベル2ジャッジが、すべてのレベル3クオリティを満たさなくとも、そういった状況に集中して対応できるようにします。 このシステムは誰のためのものか レベル2試験官の認定は、他のジャッジをレベル2に認定したいジャッジのために存在します。今日までは、レベル2候補生が試験を受けようとすると、試験官ができるのはレベル3ジャッジだけでした。全てのレベル3ジャッジは新しくレベル2ジャッジを認定する上で必要な要件を理解し、それに関する知識を持っています。私達は、以前からある程度のレベル2ジャッジは(レベル3と同様に)その要件を理解しており、十分な知識も持っていると知っています。 この認定はそういったジャッジのためにあります。 自分の地域において他のジャッジを指導しているジャッジは、レベル2試験官のよい候補生たりえます。そういった人達は、どうやってうまく意味のあるフィードバックを行うかを知っています。その人達は、すでにレベル1ジャッジを育て、レベル2になれる実力をつけさせているでしょう。そういった人達は、他のジャッジに対してその人のレベルに合わせた適切なフィードバックを行うことができているはずです。 レベル2試験官の候補生は地域を主導している立場であるかもしれません。そういった人達は地方として孤立した状態になっていて、その地方だけのレベル2である状態になっているかもしれません。しかし、レベル2試験官になるにあたって、そういった状況になっている必要はありません。状況にかかわらずどんなレベル2ジャッジも要件を満たせばこの認定を受けられます。理想的なレベル2試験官の候補生は、すでにレベル2候補生の成長を助けているはずです。こういったジャッジはどんな方法であってもレベル2の試験を実施することができるはずです。 このシステムに該当しないのは誰か レベル2試験官の要件はすべてのレベル2ジャッジに要求されるものではありません。レベル2試験官の認定試験をすることは、すでに地域コーディネーターや他のレベル3のように大忙しになっている人のスケジュールをさらに増やしてしまうことになります。そのような忙しい人達にレベル2試験官の認定試験を求めるなら、そういった人達が、あなたが資格を得るためにさらになぜ時間を取らなければならないか、という要素を明確に説明できるはずです。 この資格はレベル2.5ではないのです。 レベル2試験官の要件は、レベル3認定プロセスの一部として求められたり期待されているわけではありません。 レベル3候補生の一部は、レベル3試験の過程の中でこの資格を取得できるかもしれませんが、そうでない人もいます。あなたがレベル2で、他のレベル2ジャッジを認定する気が全くないなら、この資格を取得しないようにしてください。 これは、あなたを他のレベル2ジャッジよりもよいジャッジにしてくれるわけではありません。他のレベル2ジャッジよりイベントに採用されやすくなるために使われるものでもありません。あなたは他のジャッジを指導したり学習を助けるために、この資格を必要とする理由はないのです。 私たちが求めるもの レベル2試験官はL2候補者が既にL2の水準に達しているかを評価する立場になります。レベル2試験官は候補生の長所短所を認識することができる人がなるべきです。レベル2試験官は候補生に対してフィードバックを行えるべきです。レベル2試験官は、候補生の成長とレベル2になるのに必要な技術を習得させることを助けられるべきです。 最後の段階として、レベル2試験官は候補生の試験を実施できるべきです。これは候補生が、レベル2試験における自分たちの誤りや不理解を解消することを助けられることを含みます。また候補生がレベル2として十分であると示すためのレビューを書けることも含みます。レベル2試験官の候補生は以下に示される項目において十分な能力があることを示さなければなりません。 ルールとポリシーに関する十分な知識 レベル2試験官の候補生はルールとポリシーに関して十分な知識を持っているはずです。候補生はレベル2テストについて、その回答と試験の意図を十分に説明できるべきです。 ルールやポリシーに関する状況に対して、十分なフィードバックを行うべきです。レベル2試験官は、レベル2候補生がルールに関する試験を受けました。その際に、レベル2試験官は、その人が間違えた問題から何かを学びとることを助けることができる必要があります。ある状況に対して、何が起こったかを知識として示すだけでは不十分です。ルールとポリシーの執行者として、なぜどのようにそうなるかを、厳密に正しい言葉で示せなければならないのです。 これらの知識を磨くために、候補生は総合ルールやMTR、IPGを学ぶべきです。ジャッジセンターのチャレンジ問題やポリシー問題をうまく使いましょう。加えて、候補生はJudgeAppsの教育プロジェクト(訳注:日本のプロジェクトであればケーススタディチームなど)に沿った指導をしたり、参加するようにするべきです。 私達は、レベル2試験官の候補生に、レベル2試験やレベル2練習問題(L2P)を高い点数で合格していることを含めるか検討しました。また、レベル3予備試験(Level 3 Preliminary exam)のようなほかの試験を検討材料に入れることも考慮しました。こういったアプローチは、その利点を上回るチャレンジが必要になります。こういった方針から、レベル2試験官には特別なルールに関する筆記試験を用意するのをやめました。レベル2試験官として適正なジャッジは、すでにレベル2試験を合格しており、この目的に対して十分な資格を持っていると判断しました。 レベル2として求められる技術を十分に理解している すべてのレベル2にとって、PPTQのヘッドジャッジとして十分な技術と経験が要求されることは重要です。レベル2ジャッジはルール適用度が競技のイベントにおいて、十分に信頼できるジャッジでなければなりません。それに応じて、レベル2試験官の候補生は、そういったことへの能力と知識の範囲において十分な理解が必要とされます。これが意味するところは、レベル2試験官は、レベル2候補生が試験に合格した後に、その人が即座にPPTQのヘッドジャッジをできるかを評価できるべきだということです。 さらに、新しいレベル2ジャッジに何が求められて「いない」のかを理解していることも重要です。ジャッジはいろんな人がいて、さまざまな才能を持っていますが、要求されることは年々変化しています。私たちがレベル2に期待している技術や知識は重要ではありますが、新しく認定されたレベル2ジャッジに、認定されてから何年もたったようなレベル2と同じ技術や経験は求めていないのです。 この理解を得るために、レベル2試験官の候補生はレベル1~レベル2に求められることをレベル3ジャッジや地域コーディネーターと議論することが求められます。この議論は遠隔地であればオンラインで行うことも可能です。レベル2ジャッジとして求められることが示された記事の中で、レベル2試験官の候補生が読むべきものはたくさんあります。レベル2試験官の候補生はレベル1とレベル2に求められる要件を比較し、それらの要件がなぜ存在するのか理解することが求められているのです。 レベル2候補生を評価する能力 レベル2試験官の候補生はレベル2候補生に対して、求められる交渉能力、チームワーク、そしてレベル1とは何かという理念に関する知識を認定し評価することが求められます。私達は各レベルにおいて一貫性のある水準を維持することが重要であるのです。ジャッジプログラムは個々のジャッジに対して各レベルにおける水準を乱高下させないよう維持する努力を行っています。レベル2試験官は、レベル2候補生に対して、適切な技術を持っているかを評価できなければいけません。また、新レベル2がレベル1候補生が一定の水準に達しているかどうかを評価することも重要です。これは、新レベル2が認識している「新レベル1としての標準」が正しいかどうかを確認できることが、レベル2試験官として必要であるということです。 レベル2試験官の候補生がこの能力を獲得する最もよい方法は、レベル1およびレベル2の認定過程に何かしらの形で協力を行って経験を積むことです。レベル2試験官の候補生は、レベル1やレベル2候補生の技術の評価に参加できるべきだからです。レベル1の長所短所を見た上で、そういった長所短所についてレベル2として必要な要件を十分に満たしているか相対的に評価したレビューを書けるかというのはとても重要です。レベル2試験官の候補生が十分な能力を持っているなら、そういったをレビューを書くことを実践できるはずです。それが実現できるようになっているなら、レベル2試験官の候補生は、他のレベル2試験官やレベル3がインタビューを行っている様子を観察することで、新しく学ぶことがあるでしょう。 候補生に、十分な指導を行い、建設的なフィードバックを行うことに習熟していること レベル2試験官の候補生は、レベル2候補生がレベル2を取得するまでの計画をサポートできるべきです。これはレベル2試験前後両方でレベル2候補生に求められる技術について、十分なフィードバックを行えることを含みます。 この領域の能力を向上させるにあたり、レベル2試験官の候補生は口頭で/文章での両方でイベントに関するフィードバックを行えるべきです。フィードバックについては、ジャッジプロジェクトやブログを読むと役に立つでしょう。 認定方法 候補生にとっての認定の第1段階は、地域コーディネーターにコンタクトを取ることです。地域コーディネーターは候補生に対して、インタビューの前にどういったことを示す必要があるかをアドバイスしてくれるでしょう。地域コーディネーターはその地域におけるレベル2試験官を認定できるレベル3を知っています。 候補生は以下のチェックリストを満たしている必要があります。 レベル2としてよい評価を得ていること。 2つ以上のレベル1認定レビューを書いていること。また、そのうちの1つは12ヶ月以内に書いたものであること。そのレビューは、認定試験の内容として十分に建設的なフィードバックを行えており、インタビューの内容が反映されたものであること。また、そのレビューは候補者がレベル1の要件を満たすための指針について説明されていること。 12ヶ月以内にレベル2候補生へ行ったレビューを1つ書いていること。このレビューはレベル1ジャッジがレベル2ジャッジとしてどのような要件を満たしているか、満たしていない要件をどのように改善していくかを示すものであること。 12ヶ月以内に前述の要件以外で3人以上のジャッジに対してレビューを書いていること。レビューは、トーナメントの運営、競技イベントにおけるルール、及びポリシーについて、レビューされたジャッジに対して建設的なフィードバックの例を示していること。これらはレベル1候補生に対する認定の際のレビューであってはならない。また、前述した他の要件にあるレビューは除外される。 以下の項目について、地域コーディネーターや他のレベル3からインタビューおよび推薦を受けること。 このインタビューおよび推薦は、以下のクオリティと知識について保証されていること。 交渉能力 指導能力 レベル2の定義と必要とされる要件 育成のためのレビューを書くことに習熟していること インタビューに対するレビューを書くことに習熟していること […]

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レベル2チームリーダー認定

はじめに 「New New World Order 」によって作成されたジャッジプログラムの構造化を進めます。 私たちはレベル2チームリーダー認定 ~Level 2 Team Leader Certification~ (TLC) を提示することを誇りに思っています。これはレベル3候補者が認定のプロセスの間に取得しなければならなかった以前のチームリーダー能力のチェックを進化させたものです。 TLC は以下の目的で作られました。 候補者の評価に更なる一貫性を提供する。 チーム内に候補者のシャドウイングするレベル3を増やす。 レベル3試験の前にチームリーダーを行う事を許可する。 詳細に入る前に、このTLCの更なる詳細については公式サイトを見てましょう。 チームリーダー認定とは? この認定を受けたジャッジは競技およびプロイベントでチームを管理する能力がある。と証明されます。 この認定を受けたジャッジはグランプリ2日目のチームリーダーを担う事ができるようになります。レベル3候補者は試験の前に、多くの回数にわたりチームを導く事をお勧めします。大規模で困難なため、グランプリ1日目のチームリーダーは依然としてレベル3のみが担うことができます。 この認定を取得するために候補者は正しく競技及びプロイベントでチームを導く能力を証明しなければなりません。 候補者は割り与えられたタスクを達成する必要があります。効率的にヘッドジャッジや他のチームリーダー、そして自分のチームとコミュニケーションをとる必要があります。また自分のチーム内部のチームの精神を構築する必要があります。 これは候補者のチーム内のシャドウレベル3とグランプリヘッドジャッジによって評価されます。 応募条件 候補者は以下の要件を満たす必要があります。 1) 少なくとも6ヶ月間、良好な立場のレベル2ジャッジでなければなりません。 2) 過去6ヶ月以内のレベル3事前試験で少なくとも80%のスコアを取っている必要があります。 3) ペーパー、ロジスティック、デッキチェック:少なくともこれらの各チームに1回は参加してください。(3人以上のメンバーであればイベントの種類は不問ですが、グランプリでの経験が推奨されます) 4) 少なくとも3回の競技イベント(もしくはそれ以上)でヘッドジャッジとして活動し、それらは少なくとも他に2名の他の認定ジャッジを管理していなければならない。 5)  少なくとも10回、任意のRELイベントのヘッドジャッジとして活動していなければならない。 6) グランプリのような大規模で国際的な規模のイベントでチームリーダーとして働くに十分なコミュニケーション能力を証明しなければなりません。公式文書の知識を最新に保つために十分な英語を理解する必要があります。 7) レベル3ジャッジは、上記の要件を候補者に確認して、TLCを試験を行うイベントのヘッドジャッジに連絡し、候補者がそのイベントで試験されるように勧める必要があります。この勧告には特定のテンプレートはなく、長いものでもありません。 1st) 上記の要件が満たされています。 2nd) 推奨レベル3(私)は、候補者がチームをリードする準備ができていると考えている。 プロセス 候補者の評価は以下の両方から行われます。: 評価赤服ジャッジ: グランプリ2日目に赤服を着ているグランプリヘッドジャッジ  責任ある完全な評価が期待されているため、各評価赤服ジャッジは一度に1つの候補者しか評価することができません。 複数のヘッドジャッジがいるイベントでは、それぞれのヘッドジャッジが異なる候補者を評価することができます。 各候補者は1日前までに特定の赤服に割り当てられるはずです。 この認定を付与することができる評価赤服ジャッジは、その資格の目印としてグランプリヘッドジャッジグループに所属しているはずです。 シャドウレベル3: 任意のレベル3はこの役割を実行する事ができます。このレベル3ジャッジは候補者がリードしているチームに所属していなければなりません。シャドウレベル3はチームリードを引き継がない事を期待されています。しかし観察し、候補者を評価します。 […]

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The New New World Order

ジャッジプログラムの組織構造を変更します。 この文章では重要な部分についての要約と、なぜ変更を行うかについて述べます。たくさんの重要な変更に慌てないでください。日々の活動への影響は些細で新たな構造へは自然と移行してゆきます。もしすぐに詳細を知りたいならば、Official Resources のページで詳細を見ることができます。 それを見てからこれを読むという手もあります。 前回、ジャッジプログラムを大きく再編したのは2004年9月世界選手権の後のことでした。今日でも私達になじみぶかい5つのレベルの構造、当時『A New World Order』と呼んだ出来事でした。 2004年の組織化プレイはどのようなものだったでしょうか?グランプリは年17回程度開催、平均800名が参加しており4桁を越えることは稀でした。 日曜日に設けられるサイドイベントは1つか2つでした。 ローカルトーナメントシーンでは100人規模のプロツアー予選が開催され、プレリリースは都市でごく少数が集中的に開催され、SCGOといったイベントはまだ存在していません。そもそも「一般REL」がまだ数年先までありません。そう、今とはまるで違う時代なのです。 その時、我々は時代にあったジャッジプログラムを構築することにしたのです。 レベルの定義はローカル、エリア、地域、インターナショナル、プロフェッショナルジャッジというように、技能によってではなく地理に焦点を当て表されました。 レベル3ジャッジは地域のリーダーであることが求められました。そしてレベル3達は地元のイベントで規模に応じ必要なだけジャッジたちを指導し、教育し、認定し期待に応えてきました。 レベル2ジャッジとは、より経験を積んだレベル1ジャッジでした。レベル4、5のジャッジという存在は、たまたま地元でグランプリがあれば知ることもあるであろう、殆どのジャッジにとって抽象的な存在でした。 組織化プレイは進化するのに合わせ、ジャッジプログラムも進化の歩みを進めます。一般RELは競技RELとは独立したものとなり、レベル1ジャッジが焦点を当てる先となりました。レベル1の層を厚くするためレベル2ジャッジには認定を任せられるようになりました。レベル3ジャッジ昇格のプロセスは抜本的に見直されました。人数の増加にあわせて、各コミュニティーを手厚くするため地域コーディネーターが設置されました。しかし未だジャッジプログラムの芯は2004年新世界秩序のまま1,2,3,4,5です。 そう。いまそれが様々な問題を起こすようになっているのです。 レベル4でいることが意味していたこと 2015年のはじめにあった諸問題、主にレベル4でいることが意味していたことという面から話しましょう。レベル4を理解すること、つまりレベル4は何を意図されていたのか、そしてレベル4に何がおきたのか、はどのようにしてジャッジプログラムが組織立つ必要があるかを理解する鍵となります。 2004年の9月、ジャッジプログラムは12人程度のシニアジャッジを、有用な情報を提供したりジャッジプログラムを運営するために必要としていました。偶然にも同じくしてグランプリを運営するためにも同数のジャッジが必要とされていました。これらを同一のものとすることに多くの賛同が得られました。 しかし、時がたち、ゆがみが発生したのです。 プレミアイベントとりわけグランプリの規模はうなぎのぼりです。グランプリに17人程度のヘッドジャッジで十分であったのは、100人ほどが必要になりました。多くのグランプリが2,3人のヘッドジャッジを要する規模となりました。ヘッドジャッジ仕事はとても疲弊させてしまう大きなものです。レベル4ジャッジたちは素晴らしい人々でこれに不平不満を口にするような人たちではありませんが、疲れ果て燃え尽きかねません。昨今のグランプリのニーズを安定的にカバーするためには候補を倍にする必要があります。しかしその候補たちはただグランプリのジャッジとして素晴らしいだけでは不足なのです。なぜならレベル4はジャッジプログラムの核として存在しているからです。候補たちはどちらにも相当に長けていなければならないのです。せっかくの才能豊かなジャッジの集合を小さくしまうことなく、相応な関心をもたせたいのです。 対照的にレベル3はよりジャッジプログラムに関わるようになりました。という文脈は多くのレベル3にとって意外かもしれませんが2004年を振り返るとレベル3が自地域の外で何かイベント外の活動を行うというのは稀に見ぬことだったのです。この変化はある意味当然でレベル3はより多くの時間をジャッジプログラムに費やすようになり、自身でやることを見つけることができるようになったのです。ですがもともとレベル3がしていた役割に今はもう存在しないものが出てきました。 かつてのレベル3によりされていた地域の運営の多くが地域コーディネーターにされるようになりました。それからPTQとそこで構築していた地元での関係性を強める仕組みがなくなりました。レベル3は自然とより大きなイベントとイベント外の活動に移行していきました。レベル4は役割が侵食され、そう正直に言いますが、生き残るためにグランプリに忙殺されることになるのです。 ジャッジプログラムの管理者は重要なことで、ヘッドジャッジと比べ重要ではないという意味ではありません。ジャッジプログラムの管理者も実際のところニーズが大きくなっているのです。グランプリのヘッドジャッジにはそのニーズを満たすようなスキルセットは必要ありません。両方のニーズを十分に満たすほどに貢献することは無理な要求なのです。週末に120人規模のジャッジを指揮しながら、多数のジャッジが参加するプロジェクトを構築し何年も持続させていくジャッジは稀中の稀です。 グランプリの運営にはより多くの人数が求められ、ジャッジプログラムの管理には少ない人数で十分と、それらを一緒にしてはいけない状況となりました。現在の構造ではうまくいきません。再スタートの時が来たのです。 レベル1は数年後に一般RELイベントに焦点を当てると再定義されましたが、その変更の本質は十分に理解されることがなくまた、レベル1からレベル2になることは明確な定義を欠いていました。レベル2は、全く違うことに焦点を当てているにもかかわらずレベル1のより経験を積んだ者とみられていました。 削り出し では、どのように対処したのか? 私達は、動作していなかったものや、レベルシステムが内包しようとしていたものについて話しました。 その中で4つのテーマが明らかになりました。 全面的な能力を測るよりも、レベル毎の特定の技術を測り、それを保証したかった。 トーナメント主催者や地域コーディネーターはそれに必要な調整を加えるための地元のジャッジに関する独自の知識を持っています。 レベル4ジャッジがレベル3ジャッジの延長とみられる現状を打破したかった。それは数年に渡って計り知れない苦痛をもたらしてきた。多数のすばらしいジャッジがレベル4を目指すがあまりにも多くのジャッジがいるので挫折することになったのだ。私達は今までうまく満たせていなかったが、希望や期待するものを準備しました。 ジャッジの為の継続性や経験を保つための、より定期的な機会をより多く作成したかった。 降格という扱いではなくポジションから退くという事が必要だった。 レベルシステムに捕らわれないリーダーシップを発揮する機会を設けたかった。 結局、 私達は3つの部品からなる構造にしました。(レベル、役割そして認定) 私達は今日にもこのジャッジプログラムを反映しなければならないと感じています。 あなたはここで全ての詳細を読めますが、重要な2つの事柄の要約は以下の通りです。 (認定はあなたの現在のレベルに加えていくらか特別な責任が与えられます。) レベル レベルはジャッジに関係した体系です。これらは何をすることを認定されたかを定義したものです。レベルは3つあり、それぞれは前のレベルを前提として定義されます。 レベル1 – 一般REL 店内ジャッジ。  レベル1ジャッジは一般RELのルールと手順において訓練し、認定された者である。これらのジャッジは、世界中で開催されているほとんど全てのマジックのイベントにあたる一般RELイベントで活躍し、プレイヤーが大規模イベントに参加する前に、そこで推奨される振る舞いとルールについて教育を施す者である。 レベル2 – 競技RELジャッジ。 レベル2ジャッジは競技RELのルールと手順において訓練し、認定された者である。 彼らは主に店舗でのプレミア・プレイ、特にPPTQに責任を持つ。 […]

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