Magic Judge Monthly 2019年6月

 マジックニュース6月号にようこそ! 皆さんにご紹介する、素晴らしいマジックの物語についての心躍る新プロジェクトがあります!プロジェクトの節を確認してください!

そして『基本セット2020』の発売です! 新しいポリシーの更新についての情報がありますので、それについての情報や議論については来月ご紹介します!

『モダンホライゾン』リリースノート

この記事を書いている時点で『基本セット2020』が発売されたばかりですので、まもなく登場する『基本セット2020』の記事にもご注目を。 このブログを書いているメンバーのように遅れを取り戻そうとしていて、まだこの『モダンホライゾン』に関する記事を読んでいない皆さんは、これを読んで遅れを取り戻しましょう。

 

プログラム・コーディネーター・ブログ

https://blogs.magicjudges.org/coordinators

去年レビューを書いた人への、ちょっとしたおまけもあります 他のジャッジに感想を送ることに熱心で献身的な皆さんは、素敵なサプライズが届くのをお待ち下さい。

 

区別できるカードの見分け方

区別できるカード、というのはジャッジにとっての大問題です。 見つけ方の手引がここで公開されています。


2019年6月のジャッジ向け記事とブログ

  1. Judge cast: JudgeCast #228 – The Many Mechanics of Modern Horizons, JudgeCast #229 – Hidden Card Error – Because… Narset
  2. ルール翻訳: 『モダンホライゾン』リリースノートマジック総合ルール(2019-06-14), 『基本セット2020』リリースノート
  3. Knowledge pool 自分で妨害工作を失敗を割く者, 混乱するコピーの困りごと
  4. プロジェクト図更新版
  5. 地域ブログ:
    新しい記事があるブログ:
    Magic Judge Iberia – Español
    Europe – East regional blog
    Juízes de Magic Brasil
    Jueces Hispanoamericanos
    German Speaking Countries
    Judging in the North!
    UKISA Regional Blog
    Judging in Russian

これらの他にも、Blog Portalからジャッジのブログを見ることができます。
記事について議論したい場合、関連のフォーラムに行きましょう。Judge blogのチェックもお忘れなく。
ルールやポリシーについてすぐに答えが必要ですか? マジック・ジャッジに聞きましょう!


2019年6月の今週のジャッジ

今週のジャッジはお休みです。

集まりへようこそ

初めてマジックフェストでジャッジする仲間を大歓迎しましょう!

MF 台北
MF コペンハーゲン
MF ワシントンDC
MF シアトル
MF ダラス

 

イグザンプラー・プログラム

イグザンプラーの第17波と、今回表彰された全員向けの特製ヴァンガード・トークンが告知されました。推薦された皆さん、おめでとうございます。


2018年6月の質問に対する公式回答

1.競技RELのイベント中に、プレイヤーがよく似た箱、スリーブに入れた状態でスタンダードのデッキを2つ持っていました。昼食後、そのプレイヤーが間違った方のデッキを取り出し、中身を確認せずにシャッフルして、初期手札を引きました。違反、懲罰、修正はどうなりますか?

[expand title=”Answer:”]デッキリストともプレイしようと意図していたものとも違うデッキを提示したことになるので、これは〔デッキの問題〕に該当します。これは非常にくだらない失敗で、そして修正さえすればマッチにはあまり影響がないものですが、それは懲罰や違反の定義には影響しません。

これによって有利を得る可能性はありますが、プレイヤーがこの方法で〔故意の違反〕をしようとしているとはまったく考えられません。そして、有利を得る可能性(非常に重大なものであっても)は違反の定義にも懲罰の軽重にも関わりません。有利を得る可能性は、我々の調査だけに影響するべきです。

承認者 Scott Marshall [/expand]

 

2.MCQ中に、APが《戦慄衆の指揮》を唱え、NAPに「いい?」と尋ね、NAPは「どうぞ」と答えました。APが墓地から戻すクリーチャーやプレインズウォーカーを選び始めたのを見て、NAPはそれを制止してジャッジを呼びました。NAPは、APが《戦慄衆の指揮》を示しただけでこちらに許可をとったので、対象を選んでいないはずだと主張しています。ジャッジとして呼ばれたとしたら、どうすべきでしょうか。

[expand title=”Answer:”]単純に、APに対象を(APが望むなら)選ばせ、NAPに(NAPが望むなら)対応させます。マジックのイベントは、プレイヤーの秀でた計画性を競うものであって無駄な専門性を競うものではありません。この種の屁理屈は認めませんし、かつて《砕土》であったような悪名高い引っ掛け(プレイヤーが《砕土》をプレイする場合に、土地を生贄に捧げて《砕土》を自分の墓地に置いてから、自分のライブラリーを手にとって土地を探し始める、という行動は、厳密な技術的観点から言えば、呪文を墓地に置くのは呪文の解決の一番最後にやることなのでそのプレイヤーは土地を0枚探すことを暗黙に宣言したことになる、というもの)は遠い過去のものです。
(たとえば「『OK』というのは呪文の解決を示す」、「対象の数を宣言しなかった場合は0個とする」などの)曖昧な場合や意思疎通がなかった場合に暗黙の選択が必要な場合、MTRの行動の省略の項目に記載されます。この状況については記載されていないので、暗黙の選択を仮定したり強制したりすることはできず、単にプレイヤーに何をするのか明確にさせることになります。

承認者 the Forum Moderators[/expand]

 

3.EMSQ(競技REL)で、APは自分の初期手札のうち3枚を自分のライブラリーの上から取り、それを見ずに裏向きで前に並べました。その後、残りの3枚を引こうとしましたが、誤って4枚引き、そのことに気づかずにオモテを見てしまいました。違反、懲罰、訂正はどうなりますか?

[expand title=”Answer:”]カードを裏向きにテーブルに「並べる」のは、カードを「引いた」ことにはなりません。〔マリガン手順上の誤り〕は、プレイヤーが開始時の手札を見たときに問題が見つかったことを前提にしています。カード群の分割がしばしばある〔非公開カードに関する誤り〕と違い、〔マリガン手順上の誤り〕は一般に手札全体をまとめて扱います。

tせんあし、この状況なら、私は裏向きのカードのうち1枚をライブラリーの一番上に戻します。それらのカードはまだ引かれていません。したがって、違反はなく、懲罰もありません。
承認者 Scott Marshall [/expand]

 

4.APは《大建築家》を、NAPは《宝捕り》をコントロールしています。APがアンタップ状態の青のアーティファクト・クリーチャーをタップして《大建築家》の能力を起動したとしたら、《宝捕り》の能力は誘発しますか?

[expand title=”Answer:”]しません。「マナを引き出す目的でタップする」とは、そのパーマネントが持っていて{T}を起動コストに含むマナ能力を起動する、という意味です。この場合、APはアーティファクトの能力を起動していません。APは青のクリーチャーの能力を起動して、それがたまたまアーティファクトをタップすることを含んでいただけです!

承認者 Nathan Long[/expand]

 

5.APは《ムラガンダの印刻》《ドライアドの東屋》《ギルドパクトのスフィンクス》をコントロールしています。どのクリーチャーが+2/+2の修整を受けますか?

[expand title=”Answer:”]色指標を持ち緑のクリーチャーである《ドライアドの東屋》だけがその修整を受けます。《ギルドパクトのスフィンクス》はすべての色であるという特性定義能力を持ちます。色指標も色を定義する特性定義能力もそのカードの色を定義するために用いられますが、それらは同一のものではなく、重要な機能的差異があります。

承認者 Callum Mine[/expand]

 

6.統率者戦のゲームで、APの統率者である《猪の祟神、イルハグ》が死亡し、ライブラリーの3枚目に置くことを選びました。NAPは《豪華の王、ゴンティ》を唱え、その戦場に出たときの誘発型能力でAPを対象にして《猪の祟神、イルハグ》を選びました。APは、ゲームが常にどのカードが統率者かわかっているのでrule 903.9の置換効果を適用することができますか?
[expand title=”Rule 903.9″]統率者がどこかから追放されたりオーナーの手札や墓地やライブラリーに置かれたりする場合、オーナーは代わりにそれを統率領域に置いてもよい。この置換効果は同じイベントに複数回適用できる。これは rule 614.5 の例外である。[/expand]
[expand title=”Answer:”]その選択はできません。裏向きで追放されるので、それが(特性を持っていないので)統率者であるかどうかはゲームにもわかりません。したがって、それを追放領域でなく統率領域に置くことを選択できません。その追放されているカードが統率者であるかどうかはわかっておらず、裏向きで追放されているということはそれが統率者であるかどうかはゲームにもわからないので、その裏向きに追放されるカードにその置換効果を適用しようとすることはできません。

対戦相手が統率者を裏向きで追放する場合、それを見ることができるならそうしなければならず、それがプレイヤーの統率者であるならそれを統率領域に置かなければならないというルールがかつて存在していましたが、数年前になくなりました。今は、統率者を自分のライブラリーに行かせたあとで対戦相手が《豪華の王、ゴンティ》の能力を使った場合には、統率者をその後ずっと裏向きで追放された状態にされる危険性があります。

承認者 Nathan Long[/expand]

 

What’s Up Docs?(文書更新)

『灯争大戦』に関する最新のポリシーに関するリリースノートは、こちら

 

『モダンホライゾン』 - 一般的に有害な誘発型能力

『モダンホライゾン』の、〔誘発忘れ〕の際に格上げになる誘発型能力を持つカード14種をどう扱うかまとめた記事が公開されています。(《高山の案内人》《炎のアリア》《バザールの交易魔道士》《深き森の隠遁者》《屑肉スリヴァー》《第一球層のガルガンチュア》《憤怒の力》《稲妻の骨精霊》《オークの厄介者》《次元縛りの共謀者》《貪欲な巨人》《樹上の伏兵》《ヴィーアシーノの砂駆け》《夕暮れヒバリ》の14種)

注目のプロジェクト - Judge Stories

Judge Storiesは、楽しいジャッジの物語を特集する新規プロジェクトです!もちろん、新規プロジェクトなので協力を求めています!
ジャッジ・カンファレンス、グランプリ、SCG Openが世界中で開催され、ジャッジが募集されています。現在募集中のものは:

その他色々です!

すばらしいジャッジの協力を必要としている公開プロジェクトもご確認ください。ジャッジとしての経験から得たものをコミュニティに還元しようと思う方は、興味のあることにご協力下さい

最後のおまけ

イベント後の最高のことの1つがパーティです。そしていい結果の後はそれを見たいものです! MF台北後のパーティを見てみましょう!