まさに木端微塵

あなたはスタンダードのPPTQでジャッジをしています。ラウンド開始時のデッキチェック中に、Osirisのメインデッキが59枚、サイドボードが16枚になっていたことに気づきました。デッキリストを確認すると、デッキリストでもメインデッキが59枚、サイドボードが16枚でした。サイドボードは以下のとおりです。

3 不帰 // 回帰 2 嘲笑 // 負傷 3 力ずく 4 マグマのしぶき 2 過酷な指導者 2 木端 // 微塵

あなたはOsirisをデッキチェック用テーブルに呼び出し、この問題について尋ねました。彼は、メインデッキは60枚、サイドボードは15枚でリストに書いたつもりだと言います。大会開始直前に慌てて75枚を集めたので、メインデッキのカードを1枚、間違えてサイドボードに区分してしまい、デッキリストにもそう書いたようです。どうすべきでしょうか。

Answer:

Osirisは〔イベント上の誤り〕に当てはまる違反を2つ犯しています。1つは不正なデッキリストを提出したことによる〔デッキリストの誤り〕で、これの懲罰は【ゲームの敗北】です。もう1つはゲーム開始時に不正なデッキとサイドボードを対戦相手にわたしたことによる〔デッキの誤り〕で、これの懲罰は一般に【警告】ですが、IPGの3.5に格上げ条件が示されています。

> 対戦相手にデッキを提示している間にデッキが不適正であると発覚し、紛失したカードが対戦相手のデッキに含まれていなかった場合、【ゲームの敗北】に格上げされる。

したがって、この〔デッキの誤り〕によってもOsirisに【ゲームの敗北】が与えられます。両方の懲罰が記録されますが、マッチの成績に影響するのは1つだけになります。言い換えると、Osirisはこの2つの【ゲームの敗北】によってマッチに負けるわけではありません。IPGの1.2節に、以下のようにあります。

> 単一の原因で起こった違反、あるいは同時に発見された複数の違反は、単一の違反として扱われる。

メインデッキの誤りを修正するため、Osirisはいわゆる基本土地5種から1枚選び、それを60枚目のカードとして追加します。サイドボードに関しては、《木端+微塵》を1枚減らします。この変更をデッキリストに記録します。マッチは第2ゲームから再開され、Osirisが先攻後攻を決める権利を持ちます。