古典的腹心的腹心

 AnkerとNiteがモダンのPPTQで対戦しています。Ankerは《闇の腹心》をコントロールしています。彼はアンタップし、彼のクリーチャーを指差して「腹心の誘発」と言ってカードを引きました。Ankerは続けて「このターンのドローしていいか?」と言いました。Niteはジャッジを呼び、Ankerが《闇の腹心》の誘発で得たカードを公開せずに手札に入れたと説明しました。どうすべきでしょうか。

Answer
これは典型的な〔ゲーム上の誤り ― 非公開カードに関する誤り〕です。NiteはAnkerの手札を見て、その中の1枚をAnkerのライブラリーの一番上に戻すカードとして選びます。その後、《闇の腹心》の誘発型能力が正しく処理されます。Ankerは〔ゲーム上の誤り ― 非公開カードに関する誤り〕による【警告】を受けます。

2つのデッキの使い分け

 AbagailはシールドのPPTQに参加しています。彼女はマッチの第1ゲームのために着席し、スリーブのかかったカードおよそ40枚の束をデッキボックスから取り出し、シャッフルして対戦相手に提示しました。自分の初期手札を引いている間に、彼女は即座にジャッジを呼び、これはサイドボードだと説明しました。彼女は素早くサイドボードができるように何組かのカードにスリーブをかけてあって、間違った束を取ってしまったと言います。どうすべきでしょうか。

Answer
これは〔イベント上の誤り ― デッキの問題〕です。どの格上げも当てはまらないので、懲罰は【警告】になります。アビゲイルに正しいデッキを選ばせることでデッキをリストに合わせて修正し、それがリストと一致していることを確認します。この誤りは初期手札を引いている間に起こったので、Abagailはマリガンをしなければなりません。そのため、彼女が正しいデッキをシャッフルした後の新しい初期手札は6枚になります。彼女はさらにマリガンをしても構いません。

再スタックと再契約

 ArthurとNeilはモダンのPPTQで対戦しています。Arthurのターンの終わりに、Neilはマナを全て出して《深遠の覗き見》を唱えました。Arthurはそれに対応して《払拭》を唱え、Neilはさらに対応して《否定の契約》を唱えました。Arthurは少し考えてから、《呪文貫き》を唱えました。
 Neilは少し待って、「そんな……」と言い、自分の呪文を自分の墓地に置きました。Arthurも同様にします。
 Neilはアンタップし、彼のターンのドローをしました。
 Arthurは「契約払ってないよ」と言います。
 Neilは答えて「《呪文貫き》したろ」と答えました。
「いや、俺が《呪文貫き》したのは《深遠の覗き見》だよ」
「ジャッジ!」
 どうすべきでしょうか?

Answer
 Arthurが《呪文貫き》で《深遠の覗き見》を対象にしたと宣言してはいませんでしたので、MTR4.2に則り、《否定の契約》を対象にしたと仮定されます。【警告】を出す必要も巻き戻す必要もありませんが、プレイヤーにイベントでの手順の省略と、ゲームの処理を明瞭に伝えることの必要性について指導してからゲームを続けさせましょう。

いよいよド(ムリ)タンバ

 AugustはモダンのPPTQでNovemberと対戦しています。最終マッチの第3ゲームです。Novemberはクリーチャーを数体コントロールしており、手札は0枚で、ライフは1点で、タップアウトしています。Augustは土地を8枚コントロールしており、手札は3枚あってライフは1点です。Augustは《ドムリ・ラーデ》を唱え、+1能力を起動し、自分のライブラリーの一番上のカードをちょっと見て、そのままそれを手札に入れました。Novemberは止めようとしましたが、間に合いませんでした。両プレイヤーは即座にジャッジを呼びました。Augustの手札は《》が2枚と《ケルドの匪賊》1枚でした。どうすべきでしょうか。

Answer

 Augustは〔非公開カードに関する誤り〕による【警告】を受けます。Augustは手札をNovemberに公開します。Novemberはカードを1枚選び、それをAugustのライブラリーの一番上に戻します。その後、Augustはもう一度処理をし、カードを公開することができます。Novemberがライブラリーに戻すカードとして《》を選んだ場合、そこに残ることになるでしょう。

調査が1つ、呪文が2つ、土地が赤くてカードが青い

 ルール適用度が競技で運営されているレガシー・オープンで、Amonは2点のライフを支払ってNikkiを対象に《ギタクシア派の調査》を唱え、Nikkiはそれに対応して《渦まく知識》を唱えました。Amonは《渦まく知識》を対象に《対抗呪文》を唱え、Nikkiは対応して《Volcanic Island》を手札に戻し、《目くらまし》を唱えて、戦場にはNikkiのパーマネントがなくなりました。Nikkiが《渦まく知識》を解決するときにAmonが「どうぞ」と言ったので、Nikkiはアンタップし、ターンのドローをしました。その時点で、Amonは《ギタクシア派の調査》が解決されていないことに気づき、ジャッジを呼びました。どうすべきでしょうか。

Answer

 Amonは〔その他一般のゲームルール違反〕による【警告】を、Nikkiは〔違反の見逃し〕による【警告】を受けます。《ギタクシア派の調査》だけがスタックにある状態にまでゲームの巻き戻しを行ないます。Nikkiのドロー・ステップの巻き戻し中に無作為のカードを選ぶとき、《Volcanic Island》を例外とはしません。これは《渦まく知識》で戻された可能性があるからです。

怖いのはハチのふた刺し

 AlanとNathanは『カラデシュ』/『霊気紛争』リミテッドのPPTQで対戦しています。Alanは《鋳造所のスズメバチ》を唱え、その後で+1/+1カウンターが1個乗った《歓待する構築物》で攻撃しました。Nathanも《歓待する構築物》をコントロールしていましたが、ブロックしないことを選択しました。Alanは自分の第2メイン・フェイズに、2枚目の《鋳造所のスズメバチ》を唱えました。
 Alanは少しの間自分の手札を見て、それから「そうだな……うーん……あっ!」 彼はそこで《鋳造所のスズメバチ》をもう一度読み直し、「そっちの《歓待する構築物》死んでるわ」と言いました。Nathanはジャッジを呼び、第1メイン・フェイズにも戦闘中にも宣言されなかったから1枚目の誘発型能力は忘れられていると主張しました。Alanに尋ねると、彼は《鋳造所のスズメバチ》の誘発型能力については忘れていて、2枚目をプレイするまで気づかなかったと答えました。
注:『カラデシュ』/『霊気紛争』は現行のPPTQのフォーマットではありませんが、答えを考える際にはそこは無視して下さい。

Answer
Alanは誘発型能力の1つを忘れたと言っていますが、それを示さなければならないタイミング、すなわちゲームの局面に始めて影響を与えるタイミングは今であり、まだ〔誘発忘れ〕にはなっていません。1枚目の《鋳造所のスズメバチ》の誘発型能力を解決されたものとし、2枚目はまだスタック上にあるものとして、Nathanは望むならそれに対応することができます。このまま何も起こらなければ、《歓待する構築物》は死亡することになります。誘発型能力は忘れられていないので、違反は起こっていません。

闘牛のように

 AnubisとNefertitiが『アモンケット』のシールド戦PPTQで対戦しています。Anubisは《ハゾレトの指名》と《血怒りの喧嘩屋》をコントロールしています。彼の戦闘前メイン・フェイズに、Anubisは《ハイエナの群れ》を唱えて解決した後で、「攻撃クリーチャーを指定していい?」と聞き、Nefertitiは「どうぞ」と言いました。
 Anubisは《血怒りの喧嘩屋》と《ハイエナの群れ》をタップし、「誘発。《ハイエナの群れ》は速攻とパワー2点追加ね」と言いました。Nefertitiは、《ハイエナの群れ》が攻撃できるべきではないと言い、ジャッジを呼びました。
 どうすべきでしょうか?

Answer

 最新のマジック・イベント規定のポリシー変更により、これは〔誘発忘れ〕にはならなくなりました。Anubisは違反を犯していません。MTR 4.2から一部引用します。
「アクティブ・プレイヤーが第一メインフェイズでの優先権を放棄したとき、戦闘開始時の誘発型能力と関連する場合を除き、非アクティブ・プレイヤーは戦闘開始ステップで行動するものと解釈される。ここで非アクティブ・プレイヤーが行動をとらなかった場合、アクティブ・プレイヤーは戦闘開始ステップでの優先権を得る。戦闘開始時の誘発型能力は (対象をとるものであっても)、非アクティブ・プレイヤーの行動が解決されたあとに宣言されてもよい。」
 したがってAnubisは戦闘開始ステップに優先権を対戦相手に渡したあとで《ハゾレトの指名》の対象を宣言することができます。Nefertitiは望むならAnubisの手順省略を中断させることができ、スタック上にある《ハゾレトの指名》の解決前に何かすることができます。何もしなければ、《ハイエナの群れ》は+2/+0と速攻を得て、Nefertitiを攻撃することになります。

すべる蛇豹

ArfとNanceがPPTQで対戦しています。彼らが裏向きで初期手札を引いているときに、ArfはNanceのカードが1枚Arfの足元に裏向きで落ちていることに気づきました。Arfはすぐにジャッジを呼び、自分がシャッフル中に落としたに違いないと言いました。カードを落としてはいないと思っていたけれど、シャッフル中に手を滑らせたというのです。ジャッジがそのカードを見ると、Nanceのデッキに入っている《うろつく蛇豹》でした。どうすべきでしょうか。

Answer:

Arfは〔過剰なカードを見た〕による【警告】を受けます。Arfはそのカードの表を見たり、そこから何らかの情報を得たりはしていないでしょうが、ありえないわけではありません。そのため、〔過剰なカードを見た〕の定義に当てはまります。プレイヤーが本来見ることが出来ないカードの表を、自分の行動の結果見てしまうことがありうるような場合、〔過剰なカードを見た〕が適用されます。
その過剰なカードをNanceのライブラリーに入れて切り直し、プレイヤーが初期手札を引くことを完了させます。


ラヴニカにかかる血染めの月


 Abelはモダンの1KトーナメントでNeilと対戦しています。Abelはジャッジであるあなたを呼び、Abelの《血染めの月》が出ているのでNeilの《踏み鳴らされる地》は森ではないのに、それについているNeilの《楽園の拡散》を墓地に送るのを2人とも忘れていた。《血染めの月》を出したのは何ターンも前だ、と言いました。どうしますか。

Answer:


 最初にBernie Hoelschenが考えていた答えは、「これはAbelの〔その他一般のゲームルール抵触行為〕となります(《血染めの月》の解決時に、《楽園の拡散》のエンチャント先が森でなくなるので不適正となり、墓地に置かれるべきです)。一方、その違反を指摘しなかったNeilも〔違反の見逃し〕となります。《血染めの月》はまだ戦場にあるので、現時点でルール違反が起こっているため、《楽園の拡散》を墓地に置き、該当する罰を与えます(それまでに何もなければ、両者に【警告】です)。」でした。
 Bernieはこの修正についてこう認めています。《楽園の拡散》をNeilの墓地に置く必要があります。〔その他一般のゲームルール抵触行為〕では、領域移動忘れに対する部分的修復が認められています。この部分的修復をしなかったとしても、状況起因処理が適用されて《楽園の拡散》は墓地に置かれることになります。
 懲罰に関して、Max Tiedemannは両プレイヤーに〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を与えるべきだと提案しています。《楽園の拡散》は不正な領域にあります。墓地にあるべきところ、戦場に存在しています。Abelは《血染めの月》を唱えて、Neilは山についている《楽園の拡散》を墓地に動かしませんでした。措置:《楽園の拡散》を適正な領域(墓地)に動かします。これは明らかにAbelの呪文が誤りの原因なので、Abelが〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を犯しています。しかし、Neilに〔違反の見逃し〕を与えるべきか、それとも両プレイヤーに〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を与えるべきかは議論があります。IPGはいくらか不明瞭で、もし両プレイヤーにこの誤りの責任があると考えたなら、両方に〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を与えることができます。ここではNeilに〔違反の見逃し〕を与えるとしていますが、両方に〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を与えることもありえるでしょう。

思い切りおかしな横断


 Amieeは競技のスタンダードの大会でNicoと対戦しています。Aimeeは《ウルヴェンワルド横断》を唱え、カードを1枚探し、それを手札に加えました。Nicoはそのカードを公開しなかったと指摘し、ジャッジを呼びました。この時点で、Aimeeは昂揚を達成していないことに気が付き、ジャッジとして来たあなたに探したカードは実際には探せなかったはずだと言いました。Aimeeの手札には、基本土地・カードは1枚もありません。どうすべきですか。

Answer:


 Aimeeは〔非公開カードに関する誤り〕による【警告】を受けます。Aimeeは手札を公開し、Nicoはそこから彼女が探したカードとして1枚を選びます。そのカードは基本土地ではないので、それを過剰なカードとしてAimeeのライブラリーに混ぜ入れます。その後、Aimeeに《ウルヴェンワルド横断》を正しく解決させ、基本土地・カードを探させます。