2つのデッキの使い分け

 AbagailはシールドのPPTQに参加しています。彼女はマッチの第1ゲームのために着席し、スリーブのかかったカードおよそ40枚の束をデッキボックスから取り出し、シャッフルして対戦相手に提示しました。自分の初期手札を引いている間に、彼女は即座にジャッジを呼び、これはサイドボードだと説明しました。彼女は素早くサイドボードができるように何組かのカードにスリーブをかけてあって、間違った束を取ってしまったと言います。どうすべきでしょうか。

Answer
これは〔イベント上の誤り ― デッキの問題〕です。どの格上げも当てはまらないので、懲罰は【警告】になります。アビゲイルに正しいデッキを選ばせることでデッキをリストに合わせて修正し、それがリストと一致していることを確認します。この誤りは初期手札を引いている間に起こったので、Abagailはマリガンをしなければなりません。そのため、彼女が正しいデッキをシャッフルした後の新しい初期手札は6枚になります。彼女はさらにマリガンをしても構いません。

湯の中に上陸

 PPTQのラウンド4のデッキチェックで、あなたがプレイヤーのデッキを裏向きに広げたところ、5枚が他のスリーブに比べて1~2ミリ程度短いことに気づきました。その5枚は《植物の聖域》《》《霊気拠点》《尖塔断の運河》《導路の召使い》でした。プレイヤーにスリーブをどうかけたか尋ねたところ、彼は、まずデッキをソートして、デッキリストを書いて、それからデッキを軽くシャッフルしてからスリーブをかけた、と言います。また、スリーブの枚数が足りなかったのでスリーブを2パック混ぜて使ったとも言いました。あなたはここに故意はないと判断しました。どうすべきでしょうか。

Answer
 プレイヤーに、〔区別できるカード〕による【ゲームの敗北】を与えます。他のカードと区別できる5枚全てが青マナを出せるカードです。これを知っていることでプレイヤーはかなりの有利を得る可能性があるので、懲罰は【ゲームの敗北】に格上げされます。

切れやすい連鎖?

 レガシーのGPであなたが見ていたマッチで、Apolloのライフは3点で、その対戦相手のNeptuneのライフは5点でした。Apolloは《稲妻の連鎖》を唱え、彼の《》2つのうち1つをタップして、赤マナがいくつか使えるNeptuneを対象にしました。Neptuneは「解決して」と言って自分のライフを2点にしました。Apolloはあなたのほうを見て、数秒待ち、それからもう1枚の《稲妻の連鎖》をNeptuneを対象に唱えると宣言しました。どうすべきでしょうか?

Answer
Apolloはeptuneが{R}{R}を支払って《稲妻の連鎖》をコピーするという選択をしないことを確認しなかったことにより、〔意思疎通規定抵触行為〕になります。彼に【警告】を与え、Neptuneが{R}{R}を支払ってコピーを作るという選択ができる時点まで巻き戻します。

両方に利がある外部情報

 Aidanはビデオ・カバレージとテキスト・カバレージが行われている大型でルール適用度が競技のイベントのトップ8でNaaraaと対戦しています。デッキリストは事前にオンラインで公開されており、両プレイヤーともマッチの開始前に対戦相手のデッキリストを見ることができきました。第2ゲーム中に、他のマッチを見ていたあなたがそのテーブルに来ると、ゲーム進行中に両プレイヤーとも対戦相手のデッキリストを見ていました。聞いてみたところ、2人ともそれは問題ないと思っており、対戦相手がどうサイドボードしたかを調べたいのだと言いました。どうすべきでしょうか。

Answer

 AidanとNaaraaはどちらも外部情報を求め、得ています。デッキリストは実質的にサイドボードのメモの一部であり、彼らが得た情報はゲームとゲームの間には得られうるものなので、〔外部情報の参照〕の格下げが適用されます。両プレイヤーとも〔外部情報の参照〕による【ゲームの敗北】を受けますが、同時に与えられるので適用されません。そのマッチの第2ゲームは終わりになりますが、記録はされず、新しい第2ゲームが始まります。両プレイヤーにメモについて説明し、ゲーム進行中にはメモを参照できないということを理解させましょう。

○にはまるかはまらぬか

 あなたは地元のスタンダードのPPTQのヘッドジャッジです。デッキリストを集め終わり、第1ラウンドを開始しました。リストが揃っていることを確認していると、1人のデッキリストに、数字だけ書かれた空行があることに気が付きました。彼のデッキは黒白コントロールで、デッキリストには

(他42枚)
4 《秘密の中庭
6 《平地
8

 と記載されていました。
 どうすべきでしょうか? そのプレイヤーにいつ話を聞くべきか、何を伝えるべきか、どのような違反となり懲罰が与えられるべきか考えて下さい。

Answer

 ヘッドジャッジとして、ここで〔デッキリストの問題〕を適用しないことができます。プレイヤーが提出したのは、一見すると不正なデッキリストですが、その空行に入るカードが《》なのは明らかです。そのプレイヤーが《》をプレイしていることを確認して、ラウンド終了後にそのプレイヤーにリストを訂正したことを伝え、今後はもっと注意するように伝えましょう。

まさに木端微塵

あなたはスタンダードのPPTQでジャッジをしています。ラウンド開始時のデッキチェック中に、Osirisのメインデッキが59枚、サイドボードが16枚になっていたことに気づきました。デッキリストを確認すると、デッキリストでもメインデッキが59枚、サイドボードが16枚でした。サイドボードは以下のとおりです。

3 不帰 // 回帰
2 嘲笑 // 負傷
3 力ずく
4 マグマのしぶき
2 過酷な指導者
2 木端 // 微塵

あなたはOsirisをデッキチェック用テーブルに呼び出し、この問題について尋ねました。彼は、メインデッキは60枚、サイドボードは15枚でリストに書いたつもりだと言います。大会開始直前に慌てて75枚を集めたので、メインデッキのカードを1枚、間違えてサイドボードに区分してしまい、デッキリストにもそう書いたようです。どうすべきでしょうか。

Answer:

Osirisは〔イベント上の誤り〕に当てはまる違反を2つ犯しています。1つは不正なデッキリストを提出したことによる〔デッキリストの誤り〕で、これの懲罰は【ゲームの敗北】です。もう1つはゲーム開始時に不正なデッキとサイドボードを対戦相手にわたしたことによる〔デッキの誤り〕で、これの懲罰は一般に【警告】ですが、IPGの3.5に格上げ条件が示されています。

> 対戦相手にデッキを提示している間にデッキが不適正であると発覚し、紛失したカードが対戦相手のデッキに含まれていなかった場合、【ゲームの敗北】に格上げされる。

したがって、この〔デッキの誤り〕によってもOsirisに【ゲームの敗北】が与えられます。両方の懲罰が記録されますが、マッチの成績に影響するのは1つだけになります。言い換えると、Osirisはこの2つの【ゲームの敗北】によってマッチに負けるわけではありません。IPGの1.2節に、以下のようにあります。

> 単一の原因で起こった違反、あるいは同時に発見された複数の違反は、単一の違反として扱われる。

メインデッキの誤りを修正するため、Osirisはいわゆる基本土地5種から1枚選び、それを60枚目のカードとして追加します。サイドボードに関しては、《木端+微塵》を1枚減らします。この変更をデッキリストに記録します。マッチは第2ゲームから再開され、Osirisが先攻後攻を決める権利を持ちます。


アジャニの名前で出ています


 あなたはスタンダードのPPTQのヘッドジャッジです。リストが揃っていることを確認していたところ、Percyのリストに「2 アジャニ」とだけ書かれているのを見つけました。あなたはPercyの対戦しているテーブルに行き、《不撓のアジャニ》が彼の墓地に1枚、手札に1枚あるのを確認しました。あなたはどうすべきでしょうか。

Answer:

 伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーのカード名を省略することは認められていますが、それはその名前のキャラクターがそのフォーマットに1種類しかいない場合に限られています。アジャニはスタンダードに2種類(《不撓のアジャニ》と、プレインズウォーカー・デッキの《勇敢な守護者、アジャニ》)います。従って、Percyは〔デッキ/リストの問題〕を犯しており、【ゲームの敗北】を受けることになります。
このデッキリストの誤りはデッキチェック中に見つかったのではないので、懲罰は次のラウンドの開始時に適用されることになります。Percyのマッチが終わるのを待ち、懲罰について説明し、デッキリストをデッキに合うように修正し、他に誤りがないか確認しましょう。【ゲームの敗北】が与えられるのは、Percyの次のマッチの開始時になります。


なぜ蛇でなければならなかったのか


 Annaはシールド・デッキのPPTQでNigelと対戦しており、第4回戦が始まったところです。Annaはジャッジであるあなたを呼び、テーブルから離れて手札を見せました。その中には《ナーナムのコブラ》が3枚ありましたが、メインデッキには2枚しか入れておらず、1枚は第3回戦でサイドボードから入れたものだと言います。Annaが手札を引いたばかりで、ジャッジを呼んだのも開始すぐのことでした。あなたはどうすべきでしょうか。

Answer:

 Annaは〔デッキ/リストの問題〕で【ゲームの敗北】を受けます。Annaはサイドボードのカードが入った開始時の手札を引いた直後にジャッジを呼んではいますが、サイドボードから入っていたカードがメインデッキにも入っているカードであった場合、この格下げは適用されません。

この格下げは、登録されたよりも多い枚数がメインデッキに含まれていたという状況で適用してはならない。例えば、デッキリスト上では《ショック》がメインデッキに2枚・サイドボードに2枚と登録されているときに、3枚がメインデッキに含まれていたような場合には、この格下げは適用できない。

 Annaにデッキをデッキリストに合うように修正させ、そのマッチを第2ゲームから始めさせます。