Magic Judge Monthly: 2018年10月

 ジャッジの皆さん、秋のラヴニカにようこそ! 今期のハロウィンはもう終わりましたが、だからといって仮想した人がディミーアのエージェントでないとは言えません。 今月、取り組んでいる課題や問題を提供しているプロジェクトはいくつもありますので、目を通して技術を高めましょう。 上級役割に関しても多くの更新がありますので、こちらもお読みください!

GP HJ 候補

次期に向けて、グランプリ・ヘッドジャッジの候補者が公開されました。 誰が立候補しているのかを確認し、お気に入りの候補者の幸運を祈りましょう。将来、大きなイベントを運営するかも知れません!
特定の候補者に関して建設的な意見や懸念があれば、フォーラムの選出委員会に個人的に連絡してください。今回、初めて、そういった意見を受け付けています!

PTQに関するプログラム・コーディネーターの声明

PPTQ/RPTQのシステムが上手く行っていた場所もあれば、そうでない場所もありました。 直近のウィザーズの声明で、このシステムは終わりになりました。数年の間、プロツアーへの標準的な道のりではありましたが、ジャッジやプレイヤーの間に、場所によって様々な意見がありました。しかし、私達はジャッジの皆さんがプレイヤーのためのカスタマーサービス要員として協力し、コミュニティとして彼らに空が落ちるわけではないと知らせてほしいと思っています。 地域の店舗でのレベル2ジャッジの役割は変わるかも知れませんが、ジャッジ・プログラム、そしてマジック全体はこれまでもこれからも多くの変化に耐えて続いていきます。もっと協力したいと思う皆さんは、地元での変化の中で出てくる可能性に目を向けましょう!あなたの地元での、マジックの大使になりましょう。 ジャッジとジャッジ・プログラムは新しいイベントに適合して来ましたし、これからもそうし続けるでしょう。最新のプログラム・コーディネーターのブログでは、将来起こりうる変化のいくつかについて論じています。

地域コーディネーター選出手順

地域コーディネーターに新しい顔ぶれが加わり、それ以前からの人々はその信じがたい労力を今後も注いでくれることになりました。 誰が新しく参加したのかを知りたい、祝福の言葉を送りたいという皆さんのために、ここに全員のリストがあります

プログラム・コーディネーター選出手順

プログラム・コーディネーターにも新しい顔ぶれが加わりました。 Bryan Prillamanがチームに加わり、自己紹介的な記事を書いています。

 

2018年10月のジャッジ向け記事とブログ

  1. Judge cast: JudgeCast #211 – Tournament Policy Updates and MagicFest, JudgeCast #212 – RC Talk
  2. ルール翻訳: マジック・イベント規定 – 2018年10月5日, マジック違反処置指針 – 2018年10月5日, マジック総合ルール – 2018年10月5日
  3. Knowledge Pool (ドイツ語): Grimmige Spekulation, Wer mit Feuer Spielt
  4. Judge apps ヘルプ: JudgeApps Updates – September 2018
  5. 地域ブログ 更新分:

German Speaking Countries
Judging in the North!
Ελλανοδίκες
Jueces Hispanoamericanos
Iberia
Canadian Judge Family
Regional Blog for USA – Southwest!
USA Great Lakes Judges
Europe – East regional blog
Juízes de Magic Brasil
The Judges of Southeast Asia
BeNeLux
UKISA Regional Blog
Judging in Russian
Le Blog des Arbitres Francophones
The Northwest Passage

 その他にも、Blog Portalからジャッジのブログを見ることができます。
記事について議論したい場合、関連のフォーラムに行きましょう。Judge blogのチェックもお忘れなく。
ルールやポリシーについてすぐに答えが必要ですか?マジック・ジャッジに聞きましょう!

 

ジャッジ・アニバーサリー

Vinicius Quaiato以下、2018年10月にアニバーサリーを迎えたすべてのジャッジを祝福しましょう!

2018年10月の今週のジャッジの皆さん

277:Daniel Blackbourne, L2 from Ballarat, Victoria, Australia
278:Just Ask — A Special Feature
279:Stardust — A Special Feature
280:Patrik Fridland, L2 from Malmö, Skåne, Sweden
281:Adam Jaekel, L1 from Milford, Pennsylvania

集まりへようこそ

2018年10月に初めてグランプリでジャッジする仲間を大歓迎しましょう!

GP モントリオール
GP メキシコシティ
GP デンバー
GP 名古屋
GP
ニュージャージー
GP リール

教育-あなたのジャッジングに潤いを

あなたのジャッジング経験を、もっと環境にやさしいものにするための素晴らしい情報が公開されています。

Ancestral Recall

Ancestral Recallは、Charles-Henri Turpinによるフォーラムへの投稿です。その中で、Turpinはブログの古い記事を読み直し、特定の話題に関してコメントを添えて再び提示してくれています。
10月にTurpinが取り上げたのは、私達ジャッジが犯した間違いを扱う方法についての記事でした。

 

2018年10月の質問に対する公式回答

1.APが自分の墓地にある《ディミーアの黒幕ラザーヴ》を対象にして《万面相、ラザーヴ》の能力を起動しました。その後、《灰色熊》を捨て、《万面相、ラザーヴ》を、《ディミーアの黒幕ラザーヴ》の変更つきコピーになったときに得た能力でその《灰色熊》のコピーにしました。このラザーヴのカード名は何ですか?”] Answer:

《ディミーアの黒幕ラザーヴ》の能力は、(M19のオラクル変更により)「still」がなくなったことで自己参照的ではなくなり、変更月コピー能力の一部として新しくカード名を「ディミーアの黒幕ラザーヴ」だと定義するものになったので、このパーマネントの名前は「ディミーアの黒幕、ラザーヴ」です。

《ディミーアの黒幕ラザーヴ》(や《万面相、ラザーヴ》)のテキストはカード名でそのオブジェクトを参照しているわけではないので、Rule 201.4b(「そのオブジェクト自身をカード名で参照している能力をカード名の異なるオブジェクトが得た場合、得られた能力に含まれる、前者のカードを参照するために用いられている前者のカード名はすべて後者のカード名であるとして扱われる。」)はここには適用されません。この能力は、適用されるオブジェクトに与えられるカード名を定義するものです。それ以前にそのオブジェクトのカード名が何だったかは関係ありません。

承認者 Callum Mine


2.APは《運命のきずな》を唱え、NAPはそれに対応して《中略》で打ち消しました。《運命のきずな》はどうなりますか。”] Answer:

《運命のきずな》は追放されます。《運命のきずな》の移動先に影響を与えようとする置換効果が2つありますが、《中略》のそれはいわゆる自己置換効果、その呪文自身が持つ、その呪文の通常持つはずの効果に影響を及ぼす置換効果です。CR 616.1に示されている通り、単一のイベントを修整しようとする複数の効果のうち1つが自己置換効果で他がそうでなかったなら、自己置換効果が最初に適用されます。《中略》の置換効果をそのイベントに適用すると、そのイベントは墓地に行くことではなく追放されることになるので、《運命のきずな》の置換効果はもう適用できなくなります。

承認者 Callum Mine


3.APが《概念の雨/Notion Rain》[GRN]を唱え、《運命のきずな/Nexus of Fate》[M19]を自分の墓地に置き、もう1枚を上に残すことを選びました。上に残したカードは残りますか、それとも切り直されますか?

Answer:
上に残ります。《運命のきずな》をライブラリーに混ぜて切り直すのと、もう1枚のカードをライブラリーの一番上に置くのは同時です。これらが同時に起こるので、ライブラリーの一番上に残したカードは切り直されたライブラリーの一番上に置かれることになります。これはマジックのルール・マネージャーであるイーライ・シフリンのツイッターでも確認sされています

承認者 Nathan Long


4.プレイヤーが、自分のターンに単にカードを引いて捨てる以外何もせず、その捨てるカードが《運命のきずな》で、墓地には他に何もなかったとします。その対戦相手がゲームが強制している以外の、例えば《ドミナリアの英雄、テフェリー》などの行動をすることでターンを挟んでのループを成立させているとします。ループのルールは、手札の内容は非公開だけれども、手札には《運命のきずな》以外のカードが1枚はあることが確定しているというこの状況をどう扱いますか?

Answer:
テフェリーのプレイヤーは最終的に(〔遅いプレイ〕を犯す前に)このゲームに負けることを選択する必要があります。

このループには、テフェリーのプレイヤーが行動をすることが含まれていて、そのプレイヤーは他の行動をすることを選ぶことができます。きずなのプレイヤーはゲーム・ルールに強制されていることをしているだけです。確かにどのカードを捨てるかは選んでいますが、それはそのプレイヤーが取っているゲームの行動ではなく、ゲームのルールに従っているだけです。

奇妙な結果ですし、誰かがこれを引き分けと裁定したとしてもポリシー界の誰も叱りつけたり「間違っている」と言ったりしないでしょうが、こうして話題になり、どうすべきかの答えを知ってしまいましたね。

承認者 Scott Marshall


5.Twitchでマジックの放送をしている人が、その週末にGPに行くと言い、さらにその大会に参加する他の放送主と賭けをしていると言いました。その2人は友人で、賭けというのはその大会の成績が一番悪かった人が勝者に夕食をおごるというものでした。ヘッドジャッジがこの賭けについて知ったら、両参加者を【失格】にして正常化するでしょうか?

Answer:
まさにそのとおり、両プレイヤーは【失格】になります。一般的に、そういった「友達の賭け」について聞くことはありませんが、それは違反行為であり、もしヘッドジャッジがその放送を見たら両プレイヤーを【失格】にして正常化することになるでしょう。

承認者 Scott Marshall


6.《地底王国のリッチ》をコントロールしているAPが、ドロー・ステップや呪文や能力の効果で、通常通りカードを引きました。〔故意の違反〕でなく、ルール適用度が競技だとして、この引いたカードが対戦相手に区別できないとしたら、違反は何で、どういう措置がとられますか?

Answer:
一言で言えば:〔その他一般のゲームルール抵触行為〕で、ライブラリーの上2枚が変化していないのなら、それを墓地に送ります。詳しく言えば:そのプレイヤーはその2枚のどちらかのカードについて知っていたかどうか、そしてそれを残したいと思っていたかどうかについて調査します。一番考えられるのは、単にミスで誘発忘れ(もちろん誘発ではありませんが!)を犯したことでしょう。機会に乗じたイカサマの可能性もわずかにあります。

この誤りは、カードの内容はわかっていなくてもカードの物理的な位置がわかっているので、公開情報だけで修正できます。例を考えてみましょう。相手が変異を出していて、あなたが《座礁》を使ってそれをライブラリーの一番上に置いたとき、相手はそれを公開するのを忘れました。裁定としては、物理的な位置がわかっているので、単にそれを公開するだけです。

ライブラリーの上の2枚の中に動いたカードがあったなら、この部分的な修正は、《地底王国のリッチ》を忘れていることに気づく前に3枚ライブラリーを削ったという明らかな場合を除いて適用できません。その場合は2枚追加で墓地に送るだけで問題ありません。一般に、措置を適用するために最大限考えてください。単純な巻き戻しをすることになる場合もあれば、そのまま進めてもらうことになる場合もあるでしょう。

承認者 Scott Marshall


7.APがタップ状態の《アゾールの門口》をコントロールしているテーブルに呼ばれました。APは、《アゾールの門口》を起動して、カードを引き、そのカードを手札から追放するのではなくライブラリーの一番下に置いたと言います。そして、暫くの間それを忘れていて、占術でライブラリーの一番下に置いたのだと思っていたと言います。両プレイヤーとも、ライブラリーの一番下のカードは《アゾールの門口》で追放されているべきものだということに同意しています。違反は何で、その理由は何ですか?

Answer:
〔その他一般のゲームルール抵触行為〕です。ライブラリーの一番下のカードはそのカードであると識別可能なので、〔非公開カードに関する誤り〕は適用されません。〔その他一般のゲームルール抵触行為〕が適用されるのは、それが公開されている情報だけから訂正できるからです。単純な巻き戻しを行ない、問題のカードを手札に戻し、プレイヤーに効果を正しく処理させます。

《謎のスフィンクス》が死亡して、ライブラリーの上から3枚目に置かれたことを考えてください。この誘発型能力を解決しますが、単純にこの手順を勘違いしていて、間違えてその上に3枚置いてしまったとします。対戦相手は「いや、3枚目。3枚の下じゃないよ」と言います。非公開領域であってもそのカードの位置が正確にわかっているので、どれであるか識別できます(それが《謎のスフィンクス》であるという情報ももちろん助けになります)。

承認者 Scott Marshall


『ラヴニカのギルド』に伴うポリシー変更

今回は、取り消しと得られた情報に関するはっきりした変更が1つあります。それについてはこちら。

トロール話

『ラヴニカのギルド』の《納骨堂のトロール》には、これまでになかったテンプレートが用いられています。この誘発型能力の「そうでないなら」が「そうしないなら」なのか「そうできないなら」なのか、さらにはこの誘発型能力を忘れたときに《納骨堂のトロール》は死ぬのか死なないのかという疑問が出ました。トビーのコメントをお読みください。
(重要なので抄訳しておきます:前半部が強制なので、後半部は「そうできないなら」と読むべきで、選択しなかった場合の処理として扱うべきではありません。)

クイズGPリミテッド練習

『ラヴニカのギルド』のカードに注目した、ルールとポリシーに関する9問のクズに興味がある方はこのリンクをたどってください。

カード・カウンティング・チャレンジ

この話題に関するあらゆる状況と、このプロジェクトに関する情報が列記されたカード・カウンティング・チャレンジのページに行きましょう。

デッキチェック

構築のグランプリでデッキチェック・チームに必要なあらゆる情報がまとめられた、L3 Dustin De Leeuwによるこの素晴らしい記事を読みましょう。

勝利のためのジャッジ

『ラヴニカのギルド』のカードと古いカードの間の興味深い相互作用について非常によく纏まった『ラヴニカのギルド』新セット・ダイジェストで、あなたの技量を次のレベルに高めましょう。

ジャッジ・カンファレンス、MagicFest、SCG Openが世界中で開催され、ジャッジが募集されていますています! MagicFest トロント, MagicFest シドニー, SCG Open ウースター, SCG Open コラロンバスが現在募集中です!

 

各イベントについての詳細は、Grand Prix Solicitations and Selected Staffsのフォーラムでご確認下さい。

集まりへようこそなどの公開プロジェクトが協力してくれるジャッジを求めています。 ジャッジとしての経験から得たものをコミュニティに還元しようと思う方は、興味のあることにご協力下さい

最後のおまけ

GPリールで、プレイヤーがデッキリストとして宝の地図を提出しました。 正しく記載されている2枚の《不滅の太陽》を見つけることはできるでしょうか?