調査が1つ、呪文が2つ、土地が赤くてカードが青い

 ルール適用度が競技で運営されているレガシー・オープンで、Amonは2点のライフを支払ってNikkiを対象に《》を唱え、Nikkiはそれに対応して《》を唱えました。Amonは《》を対象に《》を唱え、Nikkiは対応して《》を手札に戻し、《》を唱えて、戦場にはNikkiのパーマネントがなくなりました。Nikkiが《》を解決するときにAmonが「どうぞ」と言ったので、Nikkiはアンタップし、ターンのドローをしました。その時点で、Amonは《》が解決されていないことに気づき、ジャッジを呼びました。どうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer”]  Amonは〔その他一般のゲームルール違反〕による【警告】を、Nikkiは〔違反の見逃し〕による【警告】を受けます。《》だけがスタックにある状態にまでゲームの巻き戻しを行ないます。Nikkiのドロー・ステップの巻き戻し中に無作為のカードを選ぶとき、《》を例外とはしません。これは《》で戻された可能性があるからです。 [/expand]

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怖いのはハチのふた刺し

 AlanとNathanは『カラデシュ』/『霊気紛争』リミテッドのPPTQで対戦しています。Alanは《》を唱え、その後で+1/+1カウンターが1個乗った《》で攻撃しました。Nathanも《》をコントロールしていましたが、ブロックしないことを選択しました。Alanは自分の第2メイン・フェイズに、2枚目の《》を唱えました。  Alanは少しの間自分の手札を見て、それから「そうだな……うーん……あっ!」 彼はそこで《》をもう一度読み直し、「そっちの《》死んでるわ」と言いました。Nathanはジャッジを呼び、第1メイン・フェイズにも戦闘中にも宣言されなかったから1枚目の誘発型能力は忘れられていると主張しました。Alanに尋ねると、彼は《》の誘発型能力については忘れていて、2枚目をプレイするまで気づかなかったと答えました。 注:『カラデシュ』/『霊気紛争』は現行のPPTQのフォーマットではありませんが、答えを考える際にはそこは無視して下さい。 [expand title=”Answer”]Alanは誘発型能力の1つを忘れたと言っていますが、それを示さなければならないタイミング、すなわちゲームの局面に始めて影響を与えるタイミングは今であり、まだ〔誘発忘れ〕にはなっていません。1枚目の《》の誘発型能力を解決されたものとし、2枚目はまだスタック上にあるものとして、Nathanは望むならそれに対応することができます。このまま何も起こらなければ、《》は死亡することになります。誘発型能力は忘れられていないので、違反は起こっていません。[/expand]

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闘牛のように

 AnubisとNefertitiが『アモンケット』のシールド戦PPTQで対戦しています。Anubisは《》と《》をコントロールしています。彼の戦闘前メイン・フェイズに、Anubisは《》を唱えて解決した後で、「攻撃クリーチャーを指定していい?」と聞き、Nefertitiは「どうぞ」と言いました。  Anubisは《》と《》をタップし、「誘発。《》は速攻とパワー2点追加ね」と言いました。Nefertitiは、《》が攻撃できるべきではないと言い、ジャッジを呼びました。  どうすべきでしょうか? [expand title=”Answer”]  最新のマジック・イベント規定のポリシー変更により、これは〔誘発忘れ〕にはならなくなりました。Anubisは違反を犯していません。MTR 4.2から一部引用します。 「アクティブ・プレイヤーが第一メインフェイズでの優先権を放棄したとき、戦闘開始時の誘発型能力と関連する場合を除き、非アクティブ・プレイヤーは戦闘開始ステップで行動するものと解釈される。ここで非アクティブ・プレイヤーが行動をとらなかった場合、アクティブ・プレイヤーは戦闘開始ステップでの優先権を得る。戦闘開始時の誘発型能力は (対象をとるものであっても)、非アクティブ・プレイヤーの行動が解決されたあとに宣言されてもよい。」  したがってAnubisは戦闘開始ステップに優先権を対戦相手に渡したあとで《》の対象を宣言することができます。Nefertitiは望むならAnubisの手順省略を中断させることができ、スタック上にある《》の解決前に何かすることができます。何もしなければ、《》は+2/+0と速攻を得て、Nefertitiを攻撃することになります。 [/expand]

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すべる蛇豹

ArfとNanceがPPTQで対戦しています。彼らが裏向きで初期手札を引いているときに、ArfはNanceのカードが1枚Arfの足元に裏向きで落ちていることに気づきました。Arfはすぐにジャッジを呼び、自分がシャッフル中に落としたに違いないと言いました。カードを落としてはいないと思っていたけれど、シャッフル中に手を滑らせたというのです。ジャッジがそのカードを見ると、Nanceのデッキに入っている《うろつく蛇豹》でした。どうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”] Arfは〔過剰なカードを見た〕による【警告】を受けます。Arfはそのカードの表を見たり、そこから何らかの情報を得たりはしていないでしょうが、ありえないわけではありません。そのため、〔過剰なカードを見た〕の定義に当てはまります。プレイヤーが本来見ることが出来ないカードの表を、自分の行動の結果見てしまうことがありうるような場合、〔過剰なカードを見た〕が適用されます。 その過剰なカードをNanceのライブラリーに入れて切り直し、プレイヤーが初期手札を引くことを完了させます。 [/expand]

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ラヴニカにかかる血染めの月

 Abelはモダンの1KトーナメントでNeilと対戦しています。Abelはジャッジであるあなたを呼び、Abelの《》が出ているのでNeilの《》は森ではないのに、それについているNeilの《》を墓地に送るのを2人とも忘れていた。《》を出したのは何ターンも前だ、と言いました。どうしますか。 [expand title=”Answer:”]  最初にBernie Hoelschenが考えていた答えは、「これはAbelの〔その他一般のゲームルール抵触行為〕となります(《》の解決時に、《》のエンチャント先が森でなくなるので不適正となり、墓地に置かれるべきです)。一方、その違反を指摘しなかったNeilも〔違反の見逃し〕となります。《》はまだ戦場にあるので、現時点でルール違反が起こっているため、《》を墓地に置き、該当する罰を与えます(それまでに何もなければ、両者に【警告】です)。」でした。  Bernieはこの修正についてこう認めています。《》をNeilの墓地に置く必要があります。〔その他一般のゲームルール抵触行為〕では、領域移動忘れに対する部分的修復が認められています。この部分的修復をしなかったとしても、状況起因処理が適用されて《》は墓地に置かれることになります。  懲罰に関して、Max Tiedemannは両プレイヤーに〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を与えるべきだと提案しています。《》は不正な領域にあります。墓地にあるべきところ、戦場に存在しています。Abelは《》を唱えて、Neilは山についている《》を墓地に動かしませんでした。措置:《》を適正な領域(墓地)に動かします。これは明らかにAbelの呪文が誤りの原因なので、Abelが〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を犯しています。しかし、Neilに〔違反の見逃し〕を与えるべきか、それとも両プレイヤーに〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を与えるべきかは議論があります。IPGはいくらか不明瞭で、もし両プレイヤーにこの誤りの責任があると考えたなら、両方に〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を与えることができます。ここではNeilに〔違反の見逃し〕を与えるとしていますが、両方に〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を与えることもありえるでしょう。 [/expand]

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思い切りおかしな横断

 Amieeは競技のスタンダードの大会でNicoと対戦しています。Aimeeは《》を唱え、カードを1枚探し、それを手札に加えました。Nicoはそのカードを公開しなかったと指摘し、ジャッジを呼びました。この時点で、Aimeeは昂揚を達成していないことに気が付き、ジャッジとして来たあなたに探したカードは実際には探せなかったはずだと言いました。Aimeeの手札には、基本土地・カードは1枚もありません。どうすべきですか。 [expand title=”Answer:”]  Aimeeは〔非公開カードに関する誤り〕による【警告】を受けます。Aimeeは手札を公開し、Nicoはそこから彼女が探したカードとして1枚を選びます。そのカードは基本土地ではないので、それを過剰なカードとしてAimeeのライブラリーに混ぜ入れます。その後、Aimeeに《》を正しく解決させ、基本土地・カードを探させます。 [/expand]

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構えろギデオン

 ArielとNickがスタンダードのPPTQで対戦しています。Arielは《》《》《》をコントロールしています。Arielはターンのカードを引き、手札を見て少し考えました。その後、彼女は《》をタップして《》を前に押し出し、《》を指で叩いてからタップし、「クリーチャー全部で攻撃。ギデオンはクリーチャーにして、これも攻撃ね」と言いました。Nickはジャッジを呼びました。あなたがテーブルに着くと、Nickは「Arielは攻撃クリーチャー指定に入ってからギデオンをクリーチャー化しようとした。攻撃できませんよね」と言ってきました。どうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  プレイヤーは、厳密には正しくなくても、その行動が最終的に適切なゲームの状況になっていて、かつ本来はまだ得られないはずの情報を得ようとしての行動でないかぎり、行動をひとまとめにすることができます。Arielの行動は一連のもので、彼女はメイン・フェイズから《》込みでの攻撃まで、優先権をNickにパスすることになるようなショートカットを宣言することもなく進めたことになります。  懲罰は与えず、プレイヤーには、Nickが《》の起動に対応したいならArielに正しい順序で行動しなおさせることができる、と伝えます。順序違いの行動はプレイヤーに対応できないようにするものではなく、単にゲームを自然かつ素早く進めるための方法です。対戦相手が順序違いの行動で混乱したからと言って毎回巻き戻すようなことはしませんが、対応したいことがあるなら順序どおりに行動するように求め(そして望むところで対応す)ることはプレイヤーの権利です。 [/expand]

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アジャニの名前で出ています

 あなたはスタンダードのPPTQのヘッドジャッジです。リストが揃っていることを確認していたところ、Percyのリストに「2 アジャニ」とだけ書かれているのを見つけました。あなたはPercyの対戦しているテーブルに行き、《》が彼の墓地に1枚、手札に1枚あるのを確認しました。あなたはどうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーのカード名を省略することは認められていますが、それはその名前のキャラクターがそのフォーマットに1種類しかいない場合に限られています。アジャニはスタンダードに2種類(《》と、プレインズウォーカー・デッキの《》)います。従って、Percyは〔デッキ/リストの問題〕を犯しており、【ゲームの敗北】を受けることになります。 このデッキリストの誤りはデッキチェック中に見つかったのではないので、懲罰は次のラウンドの開始時に適用されることになります。Percyのマッチが終わるのを待ち、懲罰について説明し、デッキリストをデッキに合うように修正し、他に誤りがないか確認しましょう。【ゲームの敗北】が与えられるのは、Percyの次のマッチの開始時になります。 [/expand]

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ブロッカーへの巡航

 AndrewとNateが『カラデシュ』のシールド・デッキ戦PPTQで対戦しています。Andrewのライフ総量は5点、Nateは2点です。Nateは1/1の霊気装置・トークンを5体と《》をコントロールしています。Andrewは《》を唱え、その誘発型能力を宣言して解決したあと、それで攻撃しました。Nateは少し考えてから、「クリーチャー全部でブロックする」と宣言しました。その後、Andrewは《》を対象にして《》を唱えました。ここでNateはAndrewがダメージ割り振り順を宣言していないことに気づき、ジャッジを呼びました。ジャッジはどうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  〔ゲーム上の誤り ― その他一般のゲームルール抵触行為〕にあたります。この場合、Andrewにダメージ割り振り順を即座に宣言するように指示するという部分的修正ができますが、その前に単純な巻き戻しが可能かどうか検討しましょう。この場合、巻き戻しによってプレイの流れが変わってしまう可能性があり、非常に単純だとは言えないので、ダメージ割り振り順を宣言させます。《》はスタック上にあるままで、Andrewがダメージ割り振り順を宣言します。Nateは気づき得る最初の時点で誤りを指摘したので、〔違反の見逃し〕にはなりません。 [/expand]

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