ジャッジの皆さん、
MJM9月号にようこそ。
今月は多くの公式回答と、新人ジャッジにとって有用なドキュメントやガイドが掲載されています。また、ジャッジセンターについての最新情報やかなり興味深いやりとりも。
お楽しみ下さい!
MJMチーム
ジャッジセンター休止中
ジャッジセンターが立ち上がりました! 冗談です。再開時期は現在10月31日を予定しています。それまでにチェックすべきジャッジ関連の情報がある場合、もう少し下の記事をご確認下さい。
ジャッジ・トークン
Milan Majerčíkがリーダーを務めるこのプロジェクトは、見る間に、プレイヤーにジャッジ・フィードバック・フォームについて伝える最適な手段の1つとなりました。これらのトークンはジャッジがプレイヤーにトークンを渡し、自分の能力について匿名で評価してもらう方法を伝えるための手頃な方法です。
RC選抜
選抜工程が終わり、結果が出ました。誰が新任あるいは再任の地域コーディネーターなのか興味がある方は、このリンクでご確認下さい。次に会ったときは是非お祝いの言葉を贈りましょう!
From the PC Desk
プログラム・コーディネーターのブログが更新され、この夏に行われたことが(基本的に)全て記載されています。スフィアの変更点、地域コーディネーターとしてのレベル2、ジャッジAppsに起こっていること、その他いくつかの話題があります。この数ヶ月の出来事をさっと知りたい場合、是非ご一読下さい。
2017年9月のジャッジ向け記事とブログ
- 記事: Public Events Management – Part 1: Preparing the Judges, Owning Your Mistakes, Policy Changes for Ixalan, Card of the Month – Teferi’s Protection and Judge Center Announcement
- ジャッジ・カンファレンス: JTQs – Documentation updated! and Some news on the Card Counting Challenge
- Battlefield Forge(大会レポート): Sealed Grand Prix Toronto | Face to Face July 21-23, 2017
- GPトラベルガイド: PT Albuquerque 2017 and GP Lyon 2017
- What’s Up, Docs(文書関連): Running a draft without stamped product
- The Feedback Loop(相互指導): Anonymous Feedback, If I Could Change One Thing About Feedback, Breakfast of Champions and Avenues for Local Feedback
- Knowledge Pool(知識槽): ママ見てよ、手札ないよ!、闇の中の光、再び灰色熊とともに、同盟者じゃないギデオン、いよいよド(ムリ)タンバ
- Judgecast: JudgeCast #181 – Convention Magic with Kyle Knudson and JudgeCast #182 – Ixalan Release Notes
- その他のブログなど: Welcome to the Fold, The Elvish Farmer, Judge Booth, The Good Judge, Ask a Magic Judge
- 『イクサラン』: Magic in 10 – IXL Prerelease, Ixalan Two-Headed Giant Release Notes, Ixalan 2HG Hidden Gems and Bingo
- 誘発忘れチャート
その他にも、Blog Portalからジャッジのブログを見ることができます。
記事について議論したい場合、関連のフォーラムに行きましょう。 Judge blogのチェックもお忘れなく。
2017年9月のアニバーサリー
ジャッジの「誕生日」をこの9月に迎えた皆さんを盛大に祝いましょう! 今月特集されているジャッジは、Adrian Estoup、Frank Wareman、Jared Sylva、Ronald Thompsonです。
2017年9月の「今週のジャッジ」
- #225 Dustin de Leeuw Level 3, from Amsterdam, Netherlands
- #226 Jeremy White Level 2, from Victoria, Canada
- #227 Hans Wang Level 3, from Taipei, Taiwan
- #228 Monica Gonzalez Level 2, from Madrid, Spain
新人ジャッジ向け文書
新人ジャッジがプレリリースで使うための素晴らしいイベント開始時のアナウンスが提供されています。コメントを作者に伝えましょう。
グランプリでのフロアジャッジに不慣れなら、このガイドがその助けになることでしょう。
2017年9月の質問に対する公式回答
1. 《陽光鞭の勇者》を永遠するときに、プレイヤーがコストでカードを捨てることを忘れました。彼は、トークンを戦場に出し終わってからこれに気づきました。これについて数人のジャッジと相談したところ、プレイヤーにカードを捨てさせることはできないのではないかということになりました。彼は不正な行動をしていて、それが解決されているので巻き戻すことはできないと考えたのです。〔その他一般のゲームルール抵触行為〕の部分的修復を採用できますか?
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まず、単純な復元の考え方を広げすぎないように注意しましょう。「単純な」と呼んでいるのには理由があります。これを使いすぎないようにしましょう。
単純な復元には特定の定義があります。今回の場合、プレイヤーが《陽光鞭の勇者》の支払いをして、カードを捨てず、トークンを戦場に出しました。この時点で対戦相手がカードを捨てる必要があると指摘したなら、単純な復元をしてそのプレイヤーの《陽光鞭の勇者》のプレイを認めないようにできます。さらに、カードを捨てることにもっと注意するべきであり、プレイヤーもすぐにそう理解できることでしょう。
部分的修復が可能で、即座にカードを捨てさせることができます。どちらかのプレイヤー、あるいは両方のプレイヤーがそのタイミングによって不利益になると感じるかもしれませんが、プレイヤーの1人は〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を犯しており、もう一方は〔違反の見逃し〕を犯しているのです。皆さん、経験に学びましょう。元の状況では、プレイヤーはその行動の中の1つの手順を忘れています。その行動にカードを捨てることも必要だと即座に指摘されていれば、行動全体の単純な復元は可能です。
承認者 Scott Marshall
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2. 置換効果が変更されました! カリタスと《選定された行進》? 秘匿土地と《血染めの月》? 《待ち伏せ司令官》と《荒れ野の本質》と《森》!? 《封じ込める僧侶》と《自然の反乱》? 《異端聖戦士、サリア》と《機械の行進》? 《虹色の前兆》と《硫黄の滝》? もしアーティファクト・プレインズウォーカーが+の忠誠度能力を起動したときに《巻きつき蛇》と《倍増の季節》があったら、《倍増の季節》で倍になるのは《巻きつき蛇》によるカウンターだけか、それともコストとして置かれた忠誠カウンターも倍になるんでしょうか?
[expand title=”Answer:”]
a.相手のクリーチャーが死亡した理由はもはや関係ありません。《ゲトの裏切り者、カリタス》がクリーチャーの死亡を追放とゾンビ生成に置換した場合、そのクリーチャーが死亡した原因がなんであれ《選定された行進》が適用されてトークンが2倍になります。
b.《血染めの月》が出ている場合、秘匿土地はカードを追放しません。
c.《待ち伏せ司令官》と《荒れ野の本質》が出ていると、《森》は《荒れ野の本質》のコピーとして戦場に出ます。
d.《自然の反乱》と《封じ込める僧侶》が出ていると、対戦相手の土地は全て戦場に出ずに追放されます。
e.《機械の行進》と《異端聖戦士、サリア》が出ていると、対戦相手のアーティファクトはタップ状態で戦場に出ます!
f.《巻きつき蛇》はカウンターを変更するので、《倍増の季節》もアーティファクトのプレインズウォーカーに適用されて+1が+4になります(ただし、アーティファクトのプレインズウォーカーの+1能力に《倍増の季節》単体では作用しません)。
g.そして! 《虹色の前兆》があっても《硫黄の滝》は単体ではアンタップ状態で戦場に出ることはありません。
a,e、a、b,c,d,g、f 承認者 Scott Marshall、Callum Milne
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3. プレイヤーが「マーフォーク」を宣言した《魂の洞窟》を出していて、私の手札には《謎めいた命令》があります。ゲーム中、彼はずっと「マーフォーク用の青」とか「打ち消せないよ」とか宣言していました。あるとき、彼は《島》と《魂の洞窟》をタップして何も言わずに私の方を見てきました。私はジャッジを呼ばず、彼にそれで色マナを出すかどうか尋ねたのですが、もしプレイヤーが黙ったままで打ち消そうとしてジャッジが呼ばれたらどうなりますか?
[expand title=”Answer:”]
《魂の洞窟》で該当する呪文を打ち消せないようにできる場合、通常はそうしたものとして扱うことにしています。本質的には、プレイヤーが特に「これを打ち消せなくするために色マナを得るということはしないよ」と宣言していない限りそう裁定します。まずありえないことですが。対象としては適正ですから、《対抗呪文》を使うことは適正です。ただしその呪文は打ち消されません。
承認者 Scott Marshall.
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4. ライブラリーのカードを横向きにしてもいいんですか? 例えば、《副陽の接近》をそのゲームで初めて唱えたとします。解決されて、7点のライフを得て、それをライブラリーの上から7枚目に置きます。このとき、ライブラリーの上の7枚を横向きにして《副陽の接近》が一番上に来た時にわかるようにすることはできますか?
[expand title=”Answer:”]
実際上、両プレイヤーはそのカードが7枚目だということを知っています。その後、(カードが1枚引かれたら)6枚目、5枚目ということもわかります。つまり、どちらのプレイヤーもそうしなければ得られないような利益を得ることはありません。これは、アップキープの誘発を忘れないように自分のライブラリーの一番上に目印を置くのと同じようなことだと考えられ、完全に合法だと思われます。対戦相手がライブラリーを「修復」するように(つまり上の7枚を回転させないように)求めた場合、私は同意して協力するように言うでしょう。対戦相手が問題ないと思ったなら、そのままにさせましょう。
承認者 Scott Marshall.
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5. 《ボーマットの急使》でカードをN枚追放しているプレイヤーがそれの能力を起動しましたが、《ボーマットの急使》の下のカードを取るべきところでライブラリーからNまい引いてしまいました。懲罰と修復は?
[expand title=”Answer:”]
今回の場合、そのプレイヤーはカードを引く前に手札を捨てていますね。そうであれば、N枚引く時点では手札は空だったはずです。手札が空だったので、ライブラリーにあったカードがどれかを正確に知ることができ、公開情報から状況を修復することができます。今回の場合は、〔過剰なカードを見た〕として処理して、引いたカードをライブラリーの無作為の部分に戻しましょう。
承認者 Scott Marshall.
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6. 質問3つ!
1つ目。対戦相手が「それに《流刑への道》してから攻撃」と言ったとして、私が土地を探せると言わなかったら〔意思疎通規定抵触行為〕ですか? 探せると言わずに私にブロックさせたらどうですか?
2つ目。私が《レオニンの裁き人》を出していて、対戦相手に《幽霊街》や《流刑への道》を使ったら、対戦相手が《レオニンの裁き人》の{2}を支払えない場合にも《幽霊街》なり《流刑への道》なりで探せるということを伝える必要がありますか? もしそうなら、実際には探せない場合にそう伝えるべきですか?
3つ目。モダンには《猿人の指導霊》のようなカードがあります。対戦相手がアンタップ状態の土地を1枚しか出しておらず、手札が2枚あるとき、その呪文に《マナ漏出》を使ったとしたら、{3}を支払うかどうか尋ねる必要がありますか?
[expand title=”Answer:”]
1つ目:《流刑への道》を唱えてから攻撃までの手順を省略する場合、プレイヤーが対戦相手は探すはずだと考えるのは非常に正当です。ルール上厳密には、仮定してはいけません。しかし、これはプレイヤーが「《流刑への道》を唱える; 対応なし; 《流刑への道》解決、相手が探す; 攻撃クリーチャー指定まで優先権放棄; 攻撃クリーチャー指定」を含む手順の省略を提示したと考えるほうが論理的だと考えられます。対戦相手が実際に探さず、そしてプレイヤーがそれを指摘しなかったというのでなければ〔意思疎通規定抵触行為〕として懲罰を与えるのは望ましくありません。
2つ目:いいえ。《流刑への道》を唱えるときに何か言う必要はありません。《レオニンの裁き人》についても、選択するかどうかについてもです。対応して{2}を払ってきて、しかも《流刑への道》の解決時に探さなかったとしたら、そのときには指摘しなければいけません。{2}を払ってこなかったなら、対戦相手に選択すべきことはないので何も言う必要はありません。
3つ目:上記の通り、《マナ漏出》を唱えたときに何か言う必要はありません。《マナ漏出》の解決時にも何も言う必要はありません。対戦相手が3マナ払うか、呪文が打ち消されるかのどちらかです。忘れる可能性があることは何もありません。
承認者 Scott Marshall.
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ボーナス: 上の6の状況で、相手が指摘してくるのを待つのは〔遅いプレイ〕でしょうか?
[expand title=”Answer:”]
はい。クリーチャーを追放領域に置いて、そのまま必要な行動を取らずに(対戦相手があなたの判断を待っている間)じっと指摘を待つのは、〔遅いプレイ〕になります。両プレイヤーがお互いに相手の出方を待っていてプレイが進まないという状況になるなら、何かが根本的に間違っているのです! 問題になるのは、対戦相手がすぐに手順を進めて何も言わなかった場合だけです。その場合は、〔意思疎通規定抵触行為〕になります。
この理念について少し説明するため、そしてこの結論について理解してもらうため、イベント規定の4.2にある規定を引用します。「自分の呪文や能力の解決中には、プレイヤーは対戦相手が手順の省略をしたとみなしてはならない。視覚的な影響を伴わない選択が行われたかどうかを改めて確認する必要がある。」
コミュニケーションの問題の多くと同様、誰かが何かを仮定した時に問題が生じます。自分の利益や相手の不利益になる場合は特にそうです。特に《流刑への道》では多くのごまかしが実際に発生し、これが解決すべき問題になったのです。
この変更の目的は、オラクルの文章が類推情報になり不充分な宣言が適正になったことの影響を低減することでした。その影響によって、プレイヤーがよくあるカードのテンプレートをどう理解するかが変わってしまったら、修復する必要があります。これをこの目的を超えて拡張しないようにしてください。
承認者 Scott Marshall.
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店舗レベルでの怪しい行為の記録
最近、プレイヤーの怪しい行動は、各店舗ごとに店舗のオーナーとジャッジだけが見られる「怪しい行動表」を作って店舗レベルで取り組むべきなのかという白熱した議論がありました。結論だけ言うと、そのような表を作ることは勧められることではありません。店舗レベルで怪しい行動にどう取り組むかについての議論は、こちらのスレッドで見ることができます。
シンプルなカウントダウン・タイマー
イベントにあたって、我々はWERを実行しているのとは別のコンピューターでラウンドタイマーを表示させることがよくあります。ラウンドタイマーとして使うために、簡単に使えるウェブベースのカウントダウン・タイマーをこちらのスレッドで紹介しています。
様々なアプリやアプレット
Bugko: 2017年9月の更新について。
EventToCal App: ウィザーズのイベントロケーターを使い、イベントを抽出して、グーグルカレンダー上に同じイベントを登録することが自動化できる新しいアプリです。
国別選手権のドラフトポッドの問題
同じような形式のイベントを行う場合に準備できるように、国別選手権のドラフト部分で発生した問題に関して注意喚起します。
問題解消のためには、ドラフトポッドを手動で作ることが必要です。ポッドの数と、各ポッドのプレイヤーの人数をまとめたものがこちらの表です。
ジャッジ・カンファレンス、グランプリ、SCG Openが世界中で開催され、ジャッジが募集されています。Grand Prix Indianapolis 2018やConferencia Jueces Rio de La Plata 2017などが募集中です。
各イベントについての詳細は、Grand Prix Solicitations and Selected Staffsのフォーラムでご確認下さい。
公開プロジェクトが協力者を求めています。ジャッジとしての経験から得たものをコミュニティに還元しようと思う方は、興味のあることにご協力下さい。