Magic Judge Monthly: 2017年8月

ジャッジの皆さん、

MJMの最新号へようこそ。

いつもの通り、先月の重要な話題を取りまとめました。国別選手権に関するちょっとした情報、ヨーロッパでの会場検索の話、イグザンプラー第11波開始のお知らせがあります。

お楽しみ下さい!

MJMチーム


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イグザンプラー第11波開始

第11波が開始しました! 投稿締め切りは11月1日ですが、それまでの期間いつでも推薦を投稿することができます。

RC申請

地域コーディネーターに関して選抜手順など多くのことが変わりました。これは通常レベル3ジャッジにしか関係ない話ですが、レベル2でTester資格を持っている場合、地域コーディネーターに立候補することができるようになりました。手順の変化についてさらなる情報を知りたい場合、この記事をご確認下さい。立候補したい、あるいは条件を知りたい場合、こちらの記事をご確認下さい。

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2017年8月のジャッジ向け記事とブログ

  1. 記事: Diversity and inclusion in MTG communities, Card of the Month – Solemnity, On Shields and Feedback, Regional Coordinator Selection Process – Fall 2017 Window Open, Regional Coordinator rotation – Update
  2. ジャッジ・カンファレンス: Updates to Conference Support – August 2017, NH/ME/VT Summer conference 2017 Report
  3. Battlefield Forge(大会レポート): GP Diary: Manila 2017
  4. GPトラベルガイド: GP Birmingham 2017
  5. Flashcards(学習用カード): Comp Rules, IPG, MTR Questions, Ability Keyword
  6. What’s Up, Docs(文書関連): Tournament Error — Tardiness, [O]fficial: Handling Lost Cards and Backing up through a Fetchland
  7. The Feedback Loop(相互指導): On Shields and Feedback
  8. Knowledge Pool:(知識槽): 誰も審問を疑わない, 超外科的サイドボード, 「肉よ卵よ、我らが食!」, 調査が1つ、呪文が2つ、土地が赤くてカードが青い
  9. Judgecast: #178 – The JudgeCast Open feat. Matt Williams, #179 – Commander 2017 Run-Down and #180 – Bribery with Eric Levine
  10. その他のブログなど: Welcome to the Fold, The Elvish Farmer, The Multiverse Project, Judge BoothEDBlog, Ask a Magic Judge,

その他にも、Blog Portalからジャッジのブログを見ることができます。
記事について議論したい場合、関連のフォーラムに行きましょう。 Judge blogのチェックもお忘れなく。


Magic Judge Monthly 01.12Community

2017年8月のアニバーサリー

該当するジャッジの皆さん、おめでとうございます! 今月特集されているジャッジは、Nate Long, Barry Swan, Paul Baranayです。

2017年8月の「今週のジャッジ」

Play-mtg.eu 会場検索

ヨーロッパで500人規模のイベントをするための1000平米規模の会場を探すのに非常に役に立つ案内です。一般的な会場より会場費が安く抑えられることでしょう。


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2017年8月の質問に対する公式回答

1. 《ミジウムの迫撃砲》のような超過した呪文をコピーした場合、超過は「唱えたときの選択」なのでそのコピーも超過したことになるという裁定がありますが、超過は分掌変更効果で、「文章変更効果はコピーされない」というルールと矛盾しませんか?
元の呪文を唱える時にどのマナが支払われたかという情報はコピーされないという《炎渦竜巻》の裁定と違うのは何故ですか?
Answer:

矛盾はありません。CR 706.2にある通り、超過能力によって元の呪文に適用されている文章変更効果はコピーされません。コピーされているのは、超過能力そのものです。そして、そのコピーの超過能力による文章変更効果がそれ自身に適用されることになります。
そのコピーがそれ自身の超過能力を持ち、その釣果能力がそのコピーの文章を変更するのです。
炎渦竜巻》(など)のコピーがなにもしないのは、そのコピーの解決時にそれを唱えるためにどのマナが支払われたかを参照するため、それを唱えるためにはマナが支払われていないからです。CR 706.2は呪文を唱えるときの選択について定めていますが、それはCR 601.2b-d、つまりモード、追加コスト、代替コスト、Xの値、対象、対象内の割り振りなどだけです。元の呪文を唱えるために支払ったマナの量やタイプは、これらの選択には含まれていません。

承認者 Callum Milne


2. 《スパイ道具》を装備している対戦相手のクリーチャーに《撲滅》を唱えたら、指定された領域にある、彼の伝説でないクリーチャー・カードを全て追放できますか?
Answer:

スパイ道具》を装備したクリーチャーに《撲滅》を唱えたら、当然それらの領域から伝説でないクリーチャー・カード全てを追放することになるでしょう。

「同じ名前を持つ」というのは、「共通のカード名を持つ」と書き方が違うだけで全く同じです。「同じ○○を持つ」というのは、カード名やコントローラー、点数で見たマナ・コストなどの(通常)各カードが1つしか持たないであろう値を比較するときに用いられる書き方です。「共通の○○を持つ」は色やクリーチャー・タイプなどの複数持ちうる値を比較するときに用います。

承認者 Callum Milne


3. 《墓掘りの檻》が戦場にあるとき、(《魂の召喚》などで)私のライブラリーの一番上のカードを予示した場合、それが戦場に出ないことはわかっていますが、ライブラリーにあるそのカードの状態はどうなりますか?
Answer:

墓掘りの檻》が戦場にある状態でライブラリーの一番上のカードを予示しようとしても、何も起こりません。ライブラリーの一番上のカードは、その予示しようという試みによっては全く何の影響も受けません。

承認者 Callum Milne


4. 対戦相手がデッキを提示した時点で、それが正しいかどうか確認するためにそのプレイヤーができることは何ですか?
Answer:

プレイヤーは、対戦相手に提示されたデッキの枚数を数えることができます。あるいはそうすべきかもしれません。新しいディール・シャッフルの回数制限は適用されません。実際、〔デッキの問題〕に関する懲罰が緩和されたのはまさにデッキを確認する機会があるという基本的な考えに基づくものです。この責任を放棄するなら、デッキは適正であると認めたことになります。

承認者 Scott Marshall.


5. メイン・フェイズで考えた後、APが「サイクリング、ドロー」と言いました。しかし、NAPにはこれが「サイクリング、ゴー」と聞こえて、アンタップしてカードを引きました。ここでAPがジャッジを呼びました。IPGの懲罰から考えると巻き戻しを認めることはできません。どうすべきでしょうか。
Answer:

この意思疎通の問題にふさわしい懲罰はありません。これはプレイヤー間の意思疎通の問題であり、起こることであり、IPGの範疇外です。問題が起こった時点まで巻き戻して、プレイヤーにもっとしっかり意思疎通をするように伝えましょう。
「APのターン中にターンを始めるという〔その他一般のゲームルール抵触行為〕だ」とこだわる人は、ここでの根本の問題が意思疎通の問題だということを思い出して下さい(もちろん、誰も〔意思疎通規定抵触行為〕だなんて思いませんよね!)。ジェレミーと彼の記事が示した通り、私たちはこういった誤解を可能な限り最善の方法で扱いますが、必ずしも違反になるわけではありません。

承認者 Scott Marshall


6. APが4/4で攻撃し、NAPは3/3と1/1でブロックしました。NAPはAPに、どのクリーチャーに先にダメージを与えるかを聞き、APは3/3を選びました。両者確認してダメージの処理に入り、APは4/4を自分の墓地に、NAPは3/3を自分の墓地に置いて、1/1を戦場に残したままにしました。APはターンを終えました。介入しますか? 介入するなら、その根拠はなんですか? 介入しないなら、もし次のターンにAPが「待って、その1/1死んでるだろ」と言ったらどうしますか?
Answer:

介入するとしたら、その根拠はその同じ状況であなたがするであろう通りにAPが意図しているというあなたの想定になります。それは戦略に基づく判断であり、あなたは彼らが(もしかしたら)優れたプレイに気づいているかどうかを知ることはできません。従って、どうなるかを伝えるために介入することはできません。失敗は、それが違反でない限りは認められるのです。
何か奇妙なことを見かけたら、注目するべきサインです。あるいは少なくとも進展を見守るべきです。ただし、何も不正なことがなければ、介入はしません。

承認者 Scott Marshall.



Magic Judge Monthly 01.12Policy

国別選手権の更新

国別選手権用の印付き物品 – イベントのブースタードラフトのための印付き物品の準備が必要ですか? ウィザーズは印付き物品を供給しませんし、物品に印をつけることを推奨もしていません。詳しくはこちらのスレッドを参照して下さい。
国別選手権参加資格 – 国別選手権の参加資格を持っているはずなのに名簿に名前がないプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーは今すぐ登録されている国を変更する手続きを取って下さい。連絡先はウィザーズのカスタマーサポートになります。

買収の可能性

ルール適用度が競技のイベントで「賞品については後で相談しよう」という声を耳にしたら――この状況の対応について興味深い議論がこちらのスレッドで行なわれています。(訳注:結論としては、「プレイヤーにヤバイ橋を渡らせるな」ということになるでしょうか。)

(MTRによる)ラウンド数

MTRの付録Eに訂正が入りました。8チームが参加したプレミアイベントは3ラウンドのシングルエリミネーション、4~7チームなら2ラウンドのシングルエリミネーションになると書かれていましたが、正しくは、5~8チームの場合3ラウンドのシングルエリミネーション、4チームの場合2ラウンドのシングルエリミネーションになります。関連するスレッドはこちらです。

Google カレンダー 2018 更新

プレミアイベントのカレンダーが更新されました。同期に必要なIDはこちらのスレッドで確認して下さい。


Magic Judge Monthly 01.12Project

ジャッジ・カンファレンス、グランプリ、SCG Openが世界中で開催され、ジャッジが募集されています。Grand Prix Oklahoma City 2017Conferência Nacional 2017 – Rio de Janeiroなどが募集中です。

各イベントについての詳細は、Grand Prix Solicitations and Selected Staffsのフォーラムでご確認下さい。

公開プロジェクトが協力者を求めています。ジャッジとしての経験から得たものをコミュニティに還元しようと思う方は、興味のあることにご協力下さい