ラスヌー忘れ

AnduinとNythendraが『カラデシュ』『霊気紛争』のシールドデッキPPTQで対戦しています。Anduinのターンに、彼は《ラスヌーのヘリオン》を唱え、Nythendraは対応しませんでした。Anduinは「エネルギー2点貰うね?」と言い、Nythendraは頷いて認めました。その後、Anduinは戦闘に入ることを宣言し、《ラスヌーのヘリオン》と《牙長獣の仔》で攻撃しました。Nythendraは「ブロックしません」と言い、両プレイヤーがライフ総量を変更しました。Anduinが「どうぞ」と言ったので、Nythendraはアンタップし、カードを引いてから「あっ、《牙長獣の仔》がダメージを与えたのにエネルギー増やしてませんね」と言いました。Anduinは「ああ、完全に忘れてた。《ラスヌーのヘリオン》の誘発型能力も忘れてるわ」と言いました。この時点でNythendraは手を挙げ、ジャッジを呼びました。どうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”] 《牙長獣の仔》の誘発型能力については、〔誘発忘れ〕ではありますが、懲罰は与えられません。その誘発型能力をスタックに置くかどうか、Nythendraが選びます。 《ラスヌーのヘリオン》の誘発型能力については、「忘れてる」とAnduinが認めているのでこれも〔誘発忘れ〕になり、有害な能力なので【警告】が与えられます。選択しなかった場合の処理(生け贄に捧げる)が定められている誘発型能力なので、Nyehendraは「プレイヤーが次に優先権を得るときに生け贄に捧げる」「次のフェイズにプレイヤーが優先権を得るときに生け贄に捧げる」「そのまま残す」のどれかを選び、Anduinに処理させることになります。 (訳注:回答がなかったので自作しました) [/expand]

Read more.

ラーデと涙

 AnnaとNancyは競技RELの『モダンマスターズ 2017年版』のシールド戦で対戦しています。Annaは《》を、Nancyを対象にして唱え、占術して1枚をライブラリーの一番下、1枚を一番上に送りました。その後、ライブラリーの一番上のカードを公開し、その《》を手札に入れてから、《》の上にあったサイコロを4から5に転がしました。Nancyは「ちょっと待って! やることあったの! ジャッジ!」  Nancyはテーブルから離れて、Annaが占術で1枚をライブラリーの上に置いたので、《》の能力を解決する前にAnnaのクリーチャーのうち1体に《》を唱えるつもりだったと言いました。  どうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  Annaは〔その他一般のゲームルール抵触行為〕により【警告】を受けます。ゲームの局面を誤りのあったところまで巻き戻し、Annaの手札に入った《》をライブラリーの一番上に戻します。その後、Nancyは優先権を得て、《》を唱えることができる機会を得ます。  今週の議論を通じて、私たちは順序違いの行動についていくらか掘り下げた議論を行いました。順序違いの行動は「完了後の結果が適正で明確な局面を現している場合には、技術的には正しくない順番であっても処理を一連のものとして行なう」というものです。このいい例が、《》の2つ目の能力を使い、相打ちになるように2体のクリーチャーを格闘させたときに、忠誠カウンターを動かす前に自分のクリーチャーを墓地に置く、というものです。技術的には、忠誠カウンターを動かすほうが先であるべきですが、何が起こっているのか両プレイヤーに明確であり結果は同じものになります。  ただし、今回の状況では、Annaはライブラリーのカードを公開してから手札に入れ終わるまで、その行動をする理由について示していませんでした。何が起こっているのかNancyが理解できる機会は、《》の忠誠カウンターを動かした時が初めてです。《》の能力の宣言をしなかったことで、Annaは「明確な局面」を作ることができていません。したがって、順序違いの連続行動は適用されません。  最後に、私たちはこの場合の措置について議論しました。《》の忠誠度能力の起動を宣言しなかったことで〔その他一般のゲームルール抵触行為〕が与えられます。問題は、ゲームをどこまで巻き戻すかです。Annaは《》の+1能力をすでに起動していて、優先権を保持しないことを宣言しています。《》はライブラリーの一番上に戻される必要がありますし、切り混ぜられることはありません。Annaの使った占術によって、《》の存在は未知の部分ではなくなっていますし、《》の能力が急いで解決されていた時にNancyにも適正に知られています。 [/expand]

Read more.

平地のように見渡して

 AliceはスタンダードのPPTQの第1回戦でNickyと対戦しています。Aliceはアンタップ状態の《》を2枚と、アンタップ状態の《》を2枚コントロールしています。Aliceは《》を2枚タップし、《》を唱え、占術2を行うことを宣言し、Nickyは認めました。Aliceは自分のライブラリーの一番上からカードを2枚見て、それらをライブラリーの一番下に送りました。そのマッチを見ていた観客が、Aliceが《》を唱える時に《》をタップしていなければならないことに気づき、ジャッジを呼びました。 [expand title=”Answer:”]  Aliceは〔その他一般のゲームルール抵触行為〕、Nickyは〔違反の見逃し〕により、両方とも【警告】を受けます。この誤りを訂正するなら、Aliceが占術で送ったカード2枚をライブラリーの一番上に無作為の順番で戻し、《》を唱える直前まで巻き戻してそのカードをAliceの手札に戻すことが可能です。  この措置の手順はポリシーに則ったものですが、Knowledge Poolチームとしてはこの場合は巻き戻すべきではないと考えます。Aliceがライブラリーのカードを操作できてしまうからです。Aliceは巻き戻さなかったときと同じように行動するのではなく、即座には《》を唱えないようにすることもできます。その場合にも、ライブラリーの一番上から2枚のカードが何であるかはわかったままになってしまいます。 [/expand]

Read more.

カリタスと仲間たち

 AdrianとNinaはスタンダードのPPTQで対戦しています。Adrianは《》を彼の戦闘前メイン・フェイズに唱えてから、《》での攻撃に入りました。Ninaはそれを《》でブロックし、ダメージのやり取り前に《》を生け贄に捧げて自分のクリーチャーを破壊不能にしました。Adrianの終了ステップに、Ninaは《》を起動して《》を探しました。Ninaは次のターン、ドロー・ステップにカードを引いてから、《》を追放しておらず、Adrianはゾンビ・トークンを生成していなかったことに気づきました。ジャッジ! [expand title=”Answer:”]  この状況では、Ninaは《》を追放しなかったこと、Adrianはゾンビ・トークンを生成しなかったことにより、両方のプレイヤーが〔その他一般のゲームルール抵触行為〕となります。《》を墓地から追放領域に動かすという部分的修復は、《》のち観光課の半分だけを解決することになるので認められません。ゲームを巻き戻すためにはカードを引いたことやカードを探したことを巻き戻す必要があり、複雑すぎるため、できません。その為、現状ありのままに続けることになります。《》は墓地にあり、ゾンビ・トークンは生成されません。 [/expand]

Read more.

マイナス捕らえて墓地はいっぱい

 AnitaとNorrisはスタンダードのPPTQで対戦しています。Anitaは《》を自分の第1メイン・フェイズに唱え、手札5枚の中から2枚を捨てました。Norrisは対応して《》を唱え、彼女の《》を追放しました。Anitaはその後《》で《》を破壊し、《》を再び唱えて「3枚引ける?」と聞きました。Norrisは同意し、Anitaはカードを引いてターンを終えました。2ターン周期後のAnitaのターンに、NorrisはAnitaの手札が何枚かと尋ね、Anitaは6枚のカードを見せました。Norrisはジャッジを呼び「Anitaのカードが2枚多い、2回目に《》を唱えたときに捨ててなかったんだ」と言いました。Anitaは2回目のときに捨て忘れていたことに同意しました。どうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  Anitaはカードを2枚捨てなければなりません。これはIPG 2.5にまとめられている部分的修復です。《》の能力はマナ・コストを支払わなくてもよくしますが、追加コストは支払わなければなりません。最終的に、Anitaは〔その他一般のゲームルール抵触行為〕によって【警告】を受け、Norrisは〔違反の見逃し〕によって【警告】を受けます。Norrisも〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を受けるべきだという意見はありますが、Anitaの呪文に責任を持つのは彼女であり、《》が呪文の唱え方に影響を与えていても《》はAnitaのカードなのです。 [/expand]

Read more.

エルドラージ・ダイエット

 AriannaとNeffがスタンダードのPPTQで対戦しています。Neffは《》をコントロールしていて、Ariannaのカードは墓地に数枚あり、Neffの《》で20枚追放されています。Ariannaは《》を唱えました。彼女は自分のデッキを手に取り、「ライブラリーが追放されて墓地がライブラリーになります」と言い、Neffは頷きました。Ariannaは自分の墓地を手に取り、シャッフルし始めました。その後で、彼女はライブラリーだった束を手に取り、「あ、ちょっと待って、ちょっと調べたいことが」と言って見始めました。Neffはジャッジを呼びました。あなたが到着した時点で、Ariannaは《》の誘発で何がなくなるのかを確認したかったのだと言いました。どうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  Ariannaは裏向きで追放されたカードを許可されていない状況で見たことにより〔その他一般のゲームルール抵触行為〕になります。Ariannaに、裏向きのカードから手を離して《》の誘発型能力の解決を終わらせるように指示しましょう。Neffは可能な限り早くAriannaの違反を指摘していたので、〔違反の見逃し〕による【警告】にはなりません。  Ariannaの行動は〔過剰なカードを見た〕に当てはまるように見えますが、最近のポリシー更新により〔過剰なカードを見た〕はプレイヤーのデッキにあるカードだけに適用されるようになりました。 [/expand]

Read more.

5、6、もっとたくさん

 Arboreaはルール適用度が競技のモダンの5Kトーナメントに参加しています。彼女は《》を唱え、デッキの上数枚を手に取りました。枚数を数えたところ、4枚だけだったので5枚目に手を伸ばしたところ、ライブラリーの上2枚がくっついていて、両方を取ってしまいました。彼女はすぐにその誤りに気づき、ジャッジを呼びました。くっついていた2枚のカードは彼女が手に取った他のカードとは区別できるまま、あなたが到着した時点でも2枚くっついたままでした。どうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  これは根本的な原因が手先のミスなので〔非公開カードに関する誤り〕にはならず、〔過剰なカードを見た〕になります。また、Arboreaが1枚引こうとしていたのに事故で2枚引いてしまったことが明白なので、そういう意味でも〔非公開カードに関する誤り〕ではありません。  2枚くっついているうちの下のカード(6枚目のカード)を取り、それをArboreaのライブラリーの無作為の部分に混ぜ入れます。もう一方のカードは彼女が《》で見る5枚目として、そのまま解決を続けます。Arboreaは〔過剰なカードを見た〕ことによる【警告】を受けます。  〔過剰なカードを見た〕場合、「それまで未知であったカードすべてをデッキの無作為化されている部分に加えて切り直す」とされていますが、この場合、5枚目のカードは《》の5枚のカード群の1枚であり、6枚目だけが「未知であったカード」です。これはプレイヤーがターンのドローの際に誤って2枚目を見てしまった場合と同じです。 [/expand]

Read more.

なぜ蛇でなければならなかったのか

 Annaはシールド・デッキのPPTQでNigelと対戦しており、第4回戦が始まったところです。Annaはジャッジであるあなたを呼び、テーブルから離れて手札を見せました。その中には《》が3枚ありましたが、メインデッキには2枚しか入れておらず、1枚は第3回戦でサイドボードから入れたものだと言います。Annaが手札を引いたばかりで、ジャッジを呼んだのも開始すぐのことでした。あなたはどうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  Annaは〔デッキ/リストの問題〕で【ゲームの敗北】を受けます。Annaはサイドボードのカードが入った開始時の手札を引いた直後にジャッジを呼んではいますが、サイドボードから入っていたカードがメインデッキにも入っているカードであった場合、この格下げは適用されません。 この格下げは、登録されたよりも多い枚数がメインデッキに含まれていたという状況で適用してはならない。例えば、デッキリスト上では《》がメインデッキに2枚・サイドボードに2枚と登録されているときに、3枚がメインデッキに含まれていたような場合には、この格下げは適用できない。  Annaにデッキをデッキリストに合うように修正させ、そのマッチを第2ゲームから始めさせます。 [/expand]

Read more.

発信者に返送すること

 AlexanderとNeenaはPPTQで対戦しています。Alexanderは《》を2体と他のクリーチャーを2体コントロールしています。両方の《》を搭乗し、それらでNeenaを攻撃しました。Alexanderは自分の攻撃クリーチャーを指し、「2枚引いて2枚捨てる」と言い、ライブラリーから2枚カードを取り、Neenaが指摘する間も与えずに手札に加えました。Neenaはジャッジを呼びました。ジャッジはどうすべきでしょうか。 [expand title=”Answer:”]  マジック違反処置指針の2.3節、〔ゲーム上の誤り ― 非公開カードに関する誤り〕から引用します。  この誤りによってカードが適正な時期よりも早くカード群に含まれ、そのカード群のカードを含む他の処理を先にしなければならなかった場合、そのプレイヤーは過剰なカードを含むカード群を公開し、その対戦相手はそれまで未知だったカードを必要な枚数選ぶ。それらのカードを、それらのカードが適正に追加されるべき時点まで脇に置き、それからそのカード群に戻す。  この場合、カード群とはAlexanderの手札のことで、《》の誘発型能力で引いた2枚目のカードは「適正な時期よりも早く」含まれたカードです。この誤りを措置するために、Alexaanderは手札を公開し、NeenaはAlexanderが1つ目の《》の誘発型能力で捨てることのできないカードを1枚選びます。ジャッジはそのカードを脇に置き、Alexanderに1つ目の誘発型能力の処理を終わらせてからそのカードをAlexanderの手札に戻し、それから2つ目の誘発型能力でカードを1枚捨てさせます。Neenaは気づき得る最初の時点で誤りを指摘したので、〔違反の見逃し〕にはなりません。 [/expand]

Read more.